NHK「美の壺(びのつぼ)」は普段使いの器から家具、着物、料理、建築に至るまで、衣食住、人の暮らしを彩ってきた美のアイテムを解説してくれる番組。紹介されたものは何?場所はどこ?出演は誰?どこで買える?と興味津々。
そんな気になる「美の壺・美術の鑑賞マニュアル」を詳しく調べてみました。最後に番組内の音楽もまとめてあります。
美の壺「縄文 美の1万年」File 565
出演は俳優の 草刈正雄(くさかり まさお)さん、ナレーション(語り)は女優の 木村多江(きむら たえ)さんです。
最新エピソード 美の壺 File 613「干菓子」 もどうぞ併せてご覧下さい。
BSプレミアム(2023年11月30日まで。2023年12月1日から NHK BS(BS101チャンネル) へ移動)
初回放送:2022年9月9日(金)19:30~20:00
再放送 :2022年9月17日(土)06:45〜、2022年9月23日(金)12:30~
2023年4月13日(木)06:45〜
BS4K(2023年12月1日から BSプレミアム4K へ名称変更)
初回放送:2022年9月9日(金)19:30~20:00
再放送 :2022年9月17日(土)06:45〜、2022年9月22日(木)23:00~
2023年4月13日(木)06:45〜
U-NEXT でNHKの動画配信サービス NHKオンデマンド を視聴可能。らんまん・なつぞら などの朝ドラや 光る君へ・鎌倉殿の13人・真田丸 などの大河ドラマ、探偵ロマンス・正直不動産 などの名作ドラマ、ファミリーヒストリー「草刈正雄」を一気見できます。U-NEXTは初回31日間無料トライアル。NHKオンデマンド は別料金ですが、もらえる600ポイントで購入できます。PR
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美の壺 2024年度(2024年4月〜2025年3月)バックナンバー はこちらをどうぞ!
美の壺 縄文 美の1万年 File 565 内容
▽縄目文様や、ダイナミックなデザインの「縄文土器」。岡本太郎が「とてつもない美学」と称した縄文土器の魅力とは?
▽今や世界でも人気の「土偶」。現代アートも驚きの造形!
▽土偶を愛した人間国宝・濱田庄司。民藝(みんげい)と縄文の共通点とは?
▽太陽の動きを観測し、数もかぞえた?!縄文人の高度な知性
▽里山のルーツは縄文!縄文人のすごさを伝える森づくり!
プロローグ
庭に栗の木を植えようとしていた草刈さん。
突然現れたのは、土偶?
美の壺 一、土器:描き 盛り上げ 埋めつくす
ひとつめのツボは 土器:描き 盛り上げ 埋めつくす。
小熊博史さん / 馬高縄文館 / 火焔土器【新潟県 長岡市】
縄文の人々は世界で最も早く 土器を使い始めたと言われます。
「片口付深鉢形土器(かたくちつき ふかばちがたどき)」は縄文時代前期に作られた土器。
縄を押し付けて描いた 縄目(なわめ)の 文様(もんよう)。これが「縄文(じょうもん)」の名の由来です。
縄文人はさらに他の道具も使って複雑で美しい文様を作り出しました。
縄文時代中期になると盛り上がった大胆な装飾の土器が出現。「火焔土器(かえんどき)」です。
縁にはとげとげしい巨大な突起が4つ、全体が渦巻きのような文様で埋め尽くされています。
いったいこの装飾は何を意味しているのでしょうか
解説してくれたのは 新潟県長岡市 馬高縄文館(うまたかじょうもんかん)館長の 小熊博史(おぐま ひろし)さん。馬高縄文館は火焔土器の発見地、馬高遺跡・三十稲場遺跡 にかかわる資料を紹介する博物館。
火焔土器 が見つかったのは昭和11年(1936年)、新潟県長岡市の 馬高遺跡(うまたかいせき)でした。
その後も信濃川流域のあちこちで次々と同じ形の土器が見つかります。
「火焔土器」というのは最初に馬高遺跡で発見された土器に付けられた名称。その後発見された類似型の土器は「火焔型土器(かえんがたどき)」と呼ばれています。
小熊さんによると、火焔土器の特徴は土器についている4つの大きな突起の部分。燃え上がる炎をイメージするということで火焔土器という名称がつけられたと伝えられています。
信濃川に近いため胴体にある渦巻きの文様が信濃川の水に関係しているのではないかという説もあり。
この不思議な装飾は見る人によってイメージを膨らませるような造形だと語っていました。
名前 | 馬高縄文館(うまたかじょうもんかん) |
住所 | 新潟県長岡市関原町1-3060-1 |
電話 | 0258-46-0601 |
WEB | https://www.museum.city.nagaoka.niigata.jp/umataka/ |
営業時間 | 火〜日:9:00~17:00 |
定休日 | 月曜・年末年始 |
入館料 | 一般・大学生:200円、高校生以下:無料 遺跡のみの見学は無料 |
片岡香さん / 川崎市岡本太郎美術館 / 岡本太郎と縄文土器【神奈川県 川崎市】
日本を代表する前衛芸術家の1人 岡本太郎(おかもと たろう)は考古学の資料だった縄文土器に芸術的な価値を見出しました。
岡本太郎は昭和27年(1952年)雑誌「みづゑ」に「縄文土器論 四次元との対話」を発表。
「いったい、このような反美学的な、無意味な、
しかも観る者の意識を根底からすくい上げ顛動させるとてつもない美学が、
世界の美術史を通じて嘗て見られたであろうか。」
と縄文土器を評価しています。
解説してくれたのは 川崎市岡本太郎美術館(かわさきし おかもとたろうびじゅつかん)学芸員 片岡香(かたおか かおり)さん。
岡本太郎の言う「四次元」とは、私たちの世界では見えない世界や超自然的なものを表す言葉だと考えられます。
超自然的なものと縄文人たちは生活の中で密接に結びついていた。それで縄文土器というのが生まれたと岡本太郎は思っていました。
縄文との出会いは「太陽の塔」などの後の傑作にも大きな影響を与えたと言われています。
川崎市岡本太郎美術館は2022年9月1日~2023年1月31日まで工事のため休館となっています。
工事期間中も土・日・祝日はミュージアムショップ、カフェテリアTAROは11:00~16:00に営業中。
名前 | 川崎市岡本太郎美術館(かわさきし おかもとたろうびじゅつかん) |
住所 | 神奈川県川崎市多摩区枡形7-1-5 |
電話 | 044-900-9898 |
WEB | https://www.taromuseum.jp/ |
営業時間 | 火〜日:9:30〜17:00(2022年9月1日~2023年1月31日まで工事のため休館) |
定休日 | 月曜 |
小松隆史さん / 井戸尻考古館 / 土器の形や文様の意味【長野県 諏訪郡】
長野県と山梨県にまたがる八ヶ岳西南の麓からも様々な形の縄文土器が多く出土しています。
長野県諏訪郡 の 井戸尻考古館(いどじりこうこかん)。
解説してくれたのは館長の 小松崇(こまつ たかし)さん。小松さんは土器の形や文様から縄文人の思いを解き明かす研究をしています。
「蛇文人面深鉢(じゃもんじんめんふかばち)」は平成4年(1992年)に出土した縄文中期の土器。
小松さんは真ん中の文様は 蛇(へび)の姿だと考えています。
蛇は世界的に見て不死・生命力の象徴として描かれることが多いのだとか。
脱皮することによって成長し続けたり、冬眠して死んだかのようになってもまた春になったらはい回ったりする蛇から人々は生命力を感じ取りました。
土器が煮炊きに使われる時、そこから作り出される食べ物にも不死の力が宿って欲しいと祈りを込めたのかもしれません。
「人面香炉型土器(じんめんこうろがたどき)」は昭和44年(1969年)に出土した顔がついた縄文時代中期の土器。
顔の下は女性の体を、中央の穴が産道を象徴し、特別な儀式のときに火をともしたのだと小松さんは考えています。
しかし 人面香炉型土器 の裏側は全く別のデザイン。
大きなうつろな2つの目は眼窩(がんか)というのか目の玉が入る頭蓋骨の穴。
ドクロがモチーフになった土器ではないかと小松さんは考えています。
表側は女神の顔があってその胎内新しい火が生み出される柔らかい生まれる生の面。
1つの土器で生と死が背中合わせになっています。
縄文人は今の私たちよりもはるかに野生に近く、死と隣り合わせの生活を送っていたはず。
私たちが感じられないようなものまで感じて造形にしたとしても不思議はない、と小松さん。
名前 | 井戸尻考古館(いどじりこうこかん) |
住所 | 長野県諏訪郡富士見町境7053 |
電話 | 0266-64-2044 |
WEB | https://userweb.alles.or.jp/fujimi/idojiri.html |
営業時間 | 水〜月:9:00〜17:00 |
定休日 | 火曜 |
美の壺 二、土偶:人形(ひとがた)に祈りを込めて人形(ひとがた)に祈りを込めて
ふたつめのツボは 土偶:人形(ひとがた)に祈りを込めて。
宮尾亨さん / 遮光器土偶 / 国宝・縄文のビーナス / 国宝・合掌土偶
代表的な 土偶 を3体紹介。こうした土偶は何のために作られたのでしょう。
「遮光器土偶(しゃこうきどぐう)」縄文時代晩期(東京国立博物館蔵)
人間離れした大きな目。雪からの反射光線を防ぐゴーグルにも見えるので「遮光器土偶(しゃこうきどぐう)」と呼ばれています。
両肩が張った体には首飾りを思わせる装飾をはじめびっしりと文様が施されています。
「土偶(縄文のビーナス)」国宝 縄文時代中期(長野県茅野市蔵)
縄文時代の遺物で初めて国宝に指定された 縄文のビーナス。
下腹部が張り妊娠しているようにも見えることから子孫繁栄や豊穣を祈るためだという説、自然に宿る精霊の姿のではないかという説もあります。
「土偶(合掌土偶 がっしょうどぐう)」国宝 縄文時代中期(青森県八戸市蔵)
手を組みしゃがみこんだ姿から 合掌土偶(がっしょうどぐう)と呼ばれたもの。
祈りを捧げている、お産をしているなど様々な推測がなされてきました
解説してくれたのは 新潟県立歴史博物館(にいがたけんりつれきしはくぶつかん)研究員の 宮尾亨(みやお とおる)さん。
土偶は縄文時代の人たちがイメージしている世界を表現するために作ったものだと考えられています。
お祭りや儀礼のような場面で使われた事は間違いないと宮尾さん。
名前 | 新潟県立歴史博物館(にいがたけんりつれきしはくぶつかん) |
住所 | 新潟県長岡市関原町1丁目字権現堂2247-22 |
電話 | 0258-47-6130 |
WEB | http://nbz.or.jp/ |
営業時間 | 火〜日:9:30~5:00 |
定休日 | 月曜 |
濱田友緒さん / 濱田庄司記念益子参考館 / 濱田庄司と縄文【栃木県 益子町】
土偶をこよなく愛した芸術家、陶芸家で人間国宝の 濱田庄司(はまだ しょうじ)。
民藝運動の中心人物でもあった濱田は縄文土器を「日本の民藝の先祖だ」と語りました。
青森県で出土した縄文時代晩期の土偶を弟子から譲り受け、ずっと手元に置いて大切にしていたといいます。
栃木県芳賀郡益子町 の 濱田庄司記念益子参考館(はまだしょうじきねん ましこさんこうかん)は濱田庄司の自邸の一部を開放して作品や収集品を展示しています。
館長は濱田庄司の孫で陶芸家 濱田友緒(はまだ ともお)さん。
今から何十年か前、縄文時代のことを野蛮だとか現代よりも遅れているという認識が多かった時代。
濱田庄司が縄文の器や土偶と対峙した時、これはすごいんじゃないかとプリミティブな造形のパワーに圧倒されました。
土俗的な民族的な作る人たちの血となり肉となるような意味で、民藝も縄文も通ずるところがあると考えました。
濱田友緒さん自身およそ30年前、国宝「土偶(縄文の女神)」の複製を依頼されました。
シャープで強烈な印象を与える造形です。
濱田友緒さんは、すべての線と面がほぼ有機的につながって上まで達して本当に奇妙だし、でも神聖なものにも感じるし、なんだろうとか思いながら作ったといいます。
神がかっている感じを受けるその土偶は、生と死をを常に感じながら作るような迫真の造形力というか強い信仰の対象物のようなものじゃないか、と濱田友緒さん。
名前 | 濱田庄司記念益子参考館(はまだしょうじきねん ましこさんこうかん) |
住所 | 栃木県芳賀郡益子町益子3388 |
電話 | 0285-72-5300 |
WEB | https://mashiko-sankokan.net/ |
営業時間 | 火〜日:9:30〜17:00 |
定休日 | 月曜 |
小松美羽さん / アーティスト
日本の伝統美と現代的な美意識を融合した独自の世界で注目を集めるアーティスト 小松美羽(こまつ みわ)さんは子供の頃から縄文文化に親しんで育ちました。
小松さんは1984年長野県生まれ。2004年女子美術大学短期大学部卒業後、女子美術大学版画研究室で2年間研究生として版画を学びました。
2007年からはモデル兼タレントの巫女装束の占い師として活動。2009年に株式会社風土に所属し、アーティストとしての活動を本格化。精力的に作品を発表。
2015年にTBS「情熱大陸」で「美しすぎる画家」として紹介されたことから知名度を上げ、「徹子の部屋」「24時間テレビ」などのメディア出演多数。
狛犬をモチーフにした作品で知られています。
長野県出身の小松さんは遺跡も近く生きた学びをしてきたと語ります。
お母様が縄文の土偶のレプリカを買って家に飾っていたり、子供の頃から知らず知らずに縄文文化を吸収していたいつの間にか尊敬している自分に気づいたのだとか。
2022年の春、小松さんは 京都 の 東寺(とうじ)におよそ1ヵ月こもって巨大な 曼荼羅(まんだら)を描きました。
すべての神や仏の教えが渾然一体となって調和する独自の世界観。
一対の曼荼羅が完成。東寺の奉納前に川崎市岡本太郎美術館での個展「小松美羽展 岡本太郎に挑む—霊性とマンダラ」で公開。
「ネクストマンダラ – 大調和」
祈りや瞑想を通して感じ取った神秘的な世界や動物たちが描き込まれています。
中には土偶のようなモチーフも見受けられます。
意図的に土偶を描いたわけではなく、実際出来上がったら土偶の形に非常に似ていると感じた、と小松さん。
「Area 21 – Whole Earth」
小松さんが「神獣(しんじゅう)」と呼ぶ獣たちが描かれた作品。
神獣とは子供の頃から感じていた目には見えない自然に宿る精霊のような存在です。
縄文に親しみ土偶に学んだ小松さんならではの世界です。
名前 | 小松美羽(こまつ みわ) |
WEB | https://miwa-komatsu.jp/ |
小松美羽さんの著書と作品集。
美の壺 三、遺跡:自然に従い共に暮らす
最後のツボは 遺跡:自然に従い共に暮らす。
木ノ内瞭さん / 大湯ストーンサークル館 / 大湯環状列石【秋田県 鹿角市】
秋田県鹿角市(かづのし)の 大湯環状列石(おおゆかんじょうれっせき)は世界文化遺産の1つに認定されています。
2つ並んだ日本最大級の ストーンサークル に並べられた石はおよそ 8,500個。
中には200kgにもなるものもあり。数km離れた川から運んだと考えられます。
日時計のように組まれた石はどのように使われたかははっきりしていません。
この地は周辺に住む人々の共同墓地だったと考えられています。
呪術(じゅじゅつ)や祭祀(さいし)のたびに人々が集まっていた痕跡も残されています。
この遺跡からは縄文人の高度な知性を伝える出土品もあります。
数の概念を持っていたことを想像させる縄文時代後期の 土版(どばん)です。
表面には1、2、3、4、5、そして裏面には6を表す印が。
縄文人が自然の移り変わりを観測していた形跡も残されています。
大湯ストーンサークル館(おおゆストーンサークルかん)主事の 木之内暸(きのうち りょう)さんが解説してくれました。
2つのストーンサークルの中心と日時計状組石(ひどけいじょうくみいし)を一直線に結んだ延長線上は夏至の頃の日の沈む方向と一致すると言われています。
もしかしたら縄文人は太陽の動き、季節の節目、移り変わりを意識しながら環状列石を作ったのではないかというふうにも考えられています。
名前 | 大湯ストーンサークル館(おおゆストーンサークルかん) |
住所 | 秋田県鹿角市十和田大湯字万座45番地 |
電話 | 0186-37-3822 |
WEB | https://www.city.kazuno.akita.jp/kanko_bunka_sports/bunkazai/7/5593.html |
営業時間 | 11/1-3/31:9:00~16:00、4/1-10/31:9:00~18:00 |
定休日 | 11/1-3/31:月曜、4/1-10/31:なし |
高田和徳さん+中市日女子さん / 御所野縄文博物館 / 御所野遺跡の竪穴住居【岩手県 二戸郡】
岩手県二戸郡一戸町(にのへぐん いちのへまち)御所野遺跡(ごしょのいせき)も世界文化遺産の1つに認定されています。
解説してくれたのは 御所野縄文博物館(ごしょのじょうもんはくぶつかん)館長の 高田和徳(たかだ かずのり)さん。
御所野遺跡内には復元された 竪穴住居(たてあなじゅうきょ)が並びます。よく見るとかやぶき屋根ではなく 土 で覆われています。
この遺跡では 土屋根 についての調査や実験が行われてきました
高田さんたちが調査したところ、茅(かや)が1本も出てきませんでした。
どういう屋根になっていたんだろうと検討したところ、土 を乗せていたことわかったそうです。
「土屋根では湿気が多すぎて人は暮らせない」という意見がたくさん寄せられたため、ならば自分たちで作ってみようっていうことで実験が始まりました。
地面を掘り下げているため建物内部には外から見る以上に広々とした空間が広がっています。
この竪穴を掘るときに出た土を屋根材として活用したと考えられています。
柱には丈夫で腐りにくい栗の木。地面に穴を開けてしっかり固定した掘立柱(ほったてばしら)にして屋根を支えます。
数年にわたり温度や湿度を測った結果、焚火や通気の作用もあり想像より住みやすい家だったと考えられました。
縄文の集落は作られる場所にも特徴があります。
水場の近く、川沿いの台地の上が多く選ばれました。
住居の周囲は切り開き、その外には森。縄文人はこの森を里山のように管理していました。
栗、トチノキ、コナラ、ウルシなどを育て、食料・建材・薪などにしていました。
御所野遺跡では多くの人たちの力を借りて縄文の暮らしや里山を蘇らせようとしています。
集められていたのは栗の木の皮。竪穴住居の屋根1棟分を今度ふき替えることにしています。
遺跡の復元は作ってしまったら終わりではなく、ずっと維持していかないといけない、と協力者を募って実験やメンテナンスを続けています。
竪穴住居ではかつて縄文人がやっていたように火を焚いています。
これも遺跡を守るための大切な仕事。立ち上る煙が屋根を燻すことでカビや虫の被害を防ぎ建物の寿命が延びるのだとか。
里山作りでも縄文時代を再現。杉など当時はなかった木の代わりに縄文人が利用していた木に植え替えています。
御所野縄文博物館 学芸員の 中市日女子(なかいち ひめこ)さんは、少しでも縄文の里山に近づけるような形で進めていければいいいいのかなと、と語ります。
縄文人の生活を知れば知るほど凄さがわかってくるようです。
縄文の人と時代に思いを馳せて、その暮らしや知恵を今に伝えます。
名前 | 御所野縄文博物館(ごしょのじょうもんはくぶつかん) |
住所 | 岩手県二戸郡岩手県二戸郡一戸町岩舘字御所野2 縄文公園内 |
電話 | 0195-32-2652 |
WEB | https://goshono-iseki.com/ |
営業時間 | 火〜日:9:00〜17:00 |
定休日 | 月曜 |
エピローグ
この場所に昔みんなで住んでたという土偶。
考古学に詳しい友人に写真を送ると「世紀の大発見」という返事が。新聞に記事が掲載されました。
しかし家が恋しくなった土偶は「栗が食べごろになったら戻ってる来る」と言い残して帰ってしまいました。3年後にまた来てね。
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音楽 BGM
ジャズの名曲が流れる美の壺。番組BGMファンもいらっしゃるのではないでしょうか。
オープニング曲と番組内挿入曲をまとめましたので参考にどうぞ。リンク先で試聴できます。
オープニングテーマ
オープニングテーマ は Art Blakey And The Messengers(アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ)の名曲「Moanin’」。ジャズドラマー アート・ブレイキーが1958年に発表した同名のアルバムに収録されています。作曲はピアニストの Bobby Timmons(ボビー・ティモンズ)。
番組内 楽曲
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