【美の壺】日本の原風景 古民家 File 546 で紹介された場所はどこ?/草刈正雄 木村多江

美の壺

NHK「美の壺(びのつぼ)」は普段使いの器から家具、着物、料理、建築に至るまで、衣食住、人の暮らしを彩ってきた美のアイテムを解説してくれる番組。紹介されたものは何?場所はどこ?出演は誰?どこで買える?と興味津々。
そんな気になる「美の壺・美術の鑑賞マニュアル」を詳しく調べてみました。最後に番組内の音楽もまとめてあります。
美の壺「日本の原風景 古民家」File 546
出演は俳優の 草刈正雄(くさかり まさお)さん、ナレーション(語り)は女優の 木村多江(きむら たえ)さんです。

放送時間

BSプレミアム
初回放送:2021年8月6日(金)19:30~20:00
再放送 :2021年8月14日(土)06:45〜、2021年8月20日(金)12:30~
BS4K
再放送 :2021年8月14日(土)06:45〜、2021年8月20日(金)12:30~

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【美の壺】食す宝石 塩 File 547 で紹介された場所はどこ?/草刈正雄 木村多江
NHK 美の壺「食す宝石 塩」File 547(2021年8月13日放送)。出演は草刈正雄さん、語りは木村多江さん。竹財輝之助さんが登場。セルサレサーレの濱口昌大さん、能登の揚げ浜式製塩、米菜°sakura 織音寿しの奥田政行さん、エクチュアの植松秀王さん、高知県の完全天日塩、レストランロゼットの鏡智之さんを紹介。

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【美の壺】2021年度バックナンバー 放送日時と出演者まとめ /草刈正雄 木村多江
NHK「美の壺」2021年度(2021年4月-2022年3月)の番組バックナンバーと放送日時まとめ。出演は草刈正雄さん、語りは木村多江さん。ゲスト出演者、紹介されたお店などをリストにしています。随時更新中。

美の壺 日本の原風景 古民家 File 546 内容

番組予告

▽神奈川県葉山の古民家でスローライフを実践する家族に密着!
▽デービッド・アトキンソンさんが愛する、京町家の美意識
▽静岡の古民家を400年支え続ける柱や梁(はり)には、戦国時代の城造りの技
▽福島県南会津に残る古民家群の、美観を守る工夫
▽都会の古民家を、シェアハウスにして存続させるプロジェクトとは?
▽建築家カール・ベンクスさんは、古民家でコミュニティーを復活!
▽草刈正雄邸には謎の猫!?

プロローグ

縁側のガラス引き戸が閉まらないと困っている草刈さん。この家も寿命かね?と言っているところに現れたのは黒猫。
「すてきな古民家なんだから大切にしたほうがいいニャー」と語りかけます。

草刈さんと猫、といえば「おじさまと猫」。

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美の壺 一、愛着:住めば住むほど奥深い

ひとつめのツボは 愛着:住めば住むほど奥深い

山田奈美(やまだ なみ)さん / 薬膳・発酵料理家【神奈川県 葉山町】

神奈川県三浦郡葉山町 で古民家ライフを楽しむ 山田奈美(やまだ なみ)さんとご家族。
山田奈美さんは薬膳や発酵食品の料理研究家。広告制作会社勤務を経て、ライター・エディターをしていた20代半ばで食養研究家の 武鈴子(たけ りんこ)さんに出会い師事。北京中医薬大学日本校を卒業し国際中医薬膳師の資格習得。
現在は 食べごと研究所(たべごとけんきゅうしょ)を主宰し和食薬膳教室を運営しています。
NHK「NHKまる得マガジン 飲んで楽しむ発酵食品」にも出演されました。

飲んで楽しむ発酵食品

山田奈美さんのご家族は小学生の息子・春日大地(かすが だいち)くん、夫で手すき紙作家の 春日泰宣(かすが やすのぶ)さん。
住んでいるのは昭和5年(1930年)に建てられた築91年の古民家。地元の名士の家でした。
戦後は会社の保養所になったりいろいろな家族が住んだりしていましたが、11年前に縁あって山田さん一家が東京から移り住み、「古屋1681(こやいろあい)」と名付けて和食薬膳教室やワークショップなどを開催しています。
庭の畑では家族でジャガイモの収穫中。野菜を育てたり、鶏を飼ったり。自然の恵みをいただくスローライフ。

菌とともに生きる 発酵暮らし / 山田奈美

結婚してできるだけ自然の中で畑仕事しながらとか自然に寄り添った暮らしがしたいなと考えた山田奈美さん。古い家で自然の中でという条件でいろいろ探していたところ、この古民家を紹介され引っ越してきました。
縁側の庇が長くなってるため、夏は光を遮って涼しく、冬は奥まで光が入って暖かく過ごせます。
自然素材に囲まれてるため、手に触れる物全てがひんやりしないのも心地よいのだとか。
湿度は高いけれどもカビが生えたり結露したりすることもなく、日本家屋はとてもよく考えられた造りだと思うそうです。

昔ながらの知恵で暮らしを楽しむ家しごと / 山田奈美

昔懐かしい台所。道具も昔ながらのものを使用しています。
暮らし方も昔の日本のように。食事は座敷にちゃぶ台を広げて頂きます。
この座敷が暮らしの中心。食事が終われば同じ部屋が寝室に早変わり。居間であり、寝室でもある部屋です。蚊帳をつるして眠ります。

はじめる、続ける。 ぬか漬けの基本 / 山田奈美

古民家に住み始めて暮らし自体を楽しめるようになったという山田さん。訪ねてきた人たちも「おばあちゃんちみたい」と懐かしんでくれます。
こちらの古民家「古屋1681(こやいろあい)」では「和食薬膳教室」「離乳食教室」「発酵教室」「季節の仕込みもの教室」などが開催されています。

名前食べごと研究所(たべごとけんきゅうしょ)/ 古屋1681(こやいろあい)
住所神奈川県三浦郡葉山町一色1681
WEBhttp://tabegoto.com/

山田奈美さんの著書。

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はじめる、続ける。 ぬか漬けの基本 / 山田奈美
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デービッド・アトキンソンさん / 小西美術工藝社 / 京町家【京都市 中京区】

京都の古民家といえば 町家(まちや)。都市に暮らす商人や職人の家として建てられました。
美の壺 京町家 でも詳しく紹介されていましたね。

イギリス人アナリスト 日本の国宝を守る / デービッド・アトキンソン

紹介されていいたのは 小西美術工芸社(こにしびじゅつこうげいしゃ)社長 デービッド・アトキンソン(David Atkinson)さんが住む京町家。大正時代に建てられ、実業家が住んでいたという贅を尽くした古民家です。
アトキンソンさんは1965年イギリス生まれ。オックスフォード大学で日本学を専攻し、金融機関勤務を経て1990年頃に来日。1992年にゴールドマン・サックスでアナリストを務め、2006年にパートナーに昇任するも、2007年に退社。所有する別荘の隣家が小西美術工藝社社長の家だった縁で経営に誘われ2009年に小西美術工藝社に入社。現在は同社会長と社長を兼任しています。
小西美術工藝社は江戸時代寛永年間に創業された老舗企業。日光東照宮や春日大社など文化財の修復をしています。NHK ETV特集「日本の文化財を守れ~アトキンソン社長の大改革~」でも特集されました。

1999年に裏千家入門し、茶道など日本の伝統文化に造詣が深いアトキンソンさん。アナリストを引退した後に度々訪れていた京都で町家に魅せられ14年前にこの家を購入。戦後の改築部分を元に戻し家のよさを味わえるようにしました。

格子戸を開けると 前庭(まえにわ)があり、のれん掛けの玄関畳敷きの玄関、2つの玄関。どちらから入るのでしょう?
のれん掛けの玄関は 内玄関(うちげんかん)と呼ばれ、のれんは誰でも入ってよいという目印。家族や顔見知りが使います。住み始めた当初に郵便屋さんが内玄関を勝手に入ってきたときはアトキンソンさんも戸惑ったそうです。
畳敷きの玄関は 表玄関(おもてげんかん)と呼ばれ、主や来客のために格式ある造りになっています。玄関でありながらもそれなりの人を迎えるということを前提にしてあり、略式の床の間が設けられています。床の間の垂れ壁に亀甲型の装飾が施されているのも洒落ています。「見どころのひとつですがほとんど人はスルー」とちょっと残念そうなアトキンソンさん。

のれん掛けの内玄関を入ると 通り庭(とおりにわ)と呼ばれる土間が続きます。ここにはカマドもあって台所や作業場も兼ねています。
表玄関から奥に入ると 坪庭(つぼにわ)。明かり取りと風通しを兼ねていて、狭い空間でありながらも奥行きがあります。
坪庭に面して 前座敷(まえざしき)。通常の客はここに通されました。

さらに奥に進むと特別な来客のための空間 奥座敷(おくざしき)。最も格式が高く他の部屋と異なる工夫が凝らされています。奥座敷の 襖縁(ふすまぶち)は漆を何度も塗り重ねた赤い縁。一番位の高い部屋であることを強調する意匠が色々な部分に施されています。

贅を凝らした襖も夏が近づくと取り払われ、よし戸や御簾を蔵から出し全て取り替えます。面倒に思われるこの手間こそが古民家に暮らす醍醐味だとアトキンソンさん。季節が変わるごとに家が変わっていくことを楽しむ素晴らしさを味わっていました。

名前小西美術工藝社(こにしびじゅつこうげいしゃ)京都支社
住所京都府京都市中京区衣棚通上妙覚寺212
WEBhttp://www.konishi-da.jp/

デービッド・アトキンソンさんの京町屋が掲載されている「和風住宅 2015年版」。

和風住宅 2015年版
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美の壺 二、造り:今に残る、先人の技

ふたつめのツボは 造り:今に残る、先人の技

江川家住宅 / 400年前の古民家【静岡県 伊豆の国市】

日本の住居の源流は縄文時代の 竪穴式住居(たてあなしきじゅうきょ)。土間で直接火を燃やし寝起きしていました。
最も古い古民家の一つが 静岡県伊豆の国市 にある重要文化財 江川家住宅(えがわけじゅうたく)。建てられたのは関ヶ原の戦いがあった1600年頃。

家に入りまず目に入るのは広い 土間(どま)。土間は縄文時代から受け継がれてきた場所。
見上げると複雑に組み合わされた (はしら)や (はり)が。数多くの部材を組み合わせた大屋根架構。力を分散し重い屋根を数本の柱で支える工夫です。
土間は食事を作り家畜を飼い、力仕事をする場所。
この頃、家の造りにある変化が現れると解説してくださったのは 工学院大学理事長・建築史家の 後藤治(ごとう おさむ)さん。

土間の棟と床上のある棟が一体化したのはこの時代に全国的に見られる現象。それまでは火を使う掘立柱の縄文的な系譜をひく棟と人間が生活する床上のある棟は別棟だったそうです。
江川家住宅は土間と床上の合体が見られる最初期の例。

大屋根を支える構造は戦国時代の城造りの技を応用したもの。柱と梁などの部材をつなぐ技術もその一つです。
梁が柱に単純に挿さっているだけでなく、柱に穴が開いた ほぞ が挿さっていて、ほぞに 鼻栓(はなせん)が挿さっています。梁が引っ張り抜けようとするときに栓が抵抗して抜けにくくなるしくみ。この技術が耐震性の強みも作り、古民家の技術史上で大きな発展となりました。

名前江川家住宅(えがわけじゅうたく)
住所静岡県伊豆の国市韮山韮山1
WEBhttp://www.egawatei.com/
営業時間木〜火:9:00~16:30、水:9:30~15:00
定休日第3水曜、年末年始

後藤治さん / 工学院大学理事長・建築史家

一生に一度は見たい日本の歴史的名建築100選 / 監修:後藤治

江川家住宅を解説してくださったのは 工学院大学理事長・建築史家 後藤治(ごとう おさむ)さん。歴史的建築物の保存修復を専門に研究されています。

後藤さんは1960年東京生まれ。東京大学工学部建築学科卒業、東京大学工学系研究科建築学専攻修士過程修了、東京大学工学系研究科建築学専攻博士過程中退。
1988年に文化庁文化財保護部建造物課文部技官として入省。1999年に工学院大学工学部建築都市デザイン学科助教授に就任。同教授を経て2017年に工学院大学理事長に就任されました。

名前工学院大学(こうがくいんだいがく)
WEBhttps://www.kenchikugakubu.jp/kyouiku/kenchikudesign/kenkyuushitsu.html#anc07

後藤治さん監修の日本の歴史的名建築100選。

佐藤和衛さん / そば処 本家玉屋 / 大内宿の古民家【福島県 南会津郡】

江戸時代、福島の会津若松城下から江戸に向かう街道沿いの宿場町 大内宿(おおうちじゅく)。この宿場ができたのは徳川三代将軍・家光の時代。
江戸時代に建てられた古民家が今も軒を連ねます。

紹介されていたのは築400年と伝えられる古民家で営む そば処 本家玉屋(ほんけたまや)。20代当主の 佐藤和衛(さとう かずえ)さんは若い頃に大内宿を離れましたがこの家を守るため16年前に店を開きました。

中に入るとすぐ 土間 がありその奥に 座敷 が広がっています。
太くてたくましい大黒柱や梁が冬雪が降り積もって重くなる屋根を支えます。野趣あふれる木組みは構造として必要なだけでなくこの家の風格を表しています。

家の奥に進むにつれて木材の仕上げが変わっていくのも見どころの一つ。入り口付近は太くてたくましかった木材が奥になると丁寧な加工で優雅な雰囲気に。
一番奥は大切な客人をもてなした座敷です。来客が眺め触れる部材全てが繊細に仕上げられています。
江戸時代の大工の美意識を感じる丁寧な仕事です。

夏でも火を絶やさないという 囲炉裏(いろり)。煙が屋根裏に上がり茅葺屋根を虫や湿気から守る、家を長もちさせる知恵の一つ。

「歴史って簡単につくれない」と語る佐藤さん。大内宿を離れたときに長く続いている家を守っていかなくてはという思いを感じたといいます。

そば粉は会津産地粉100%使用。本格手打ちの香り豊かな10割そば。
名物はネギがまるごと1本入った祝言そば(通称:ねぎそば)。

名前そば処 本家玉屋 (ほんけたまや)
住所福島県南会津郡下郷町大内山本3
電話0241-68-2946
WEBhttp://tamaya-honke.sub.jp/
営業時間[3月-11月] 8:30~16:30 [12月-2月] 9:00~16:00
定休日不定休(夏は木曜)、12月中旬~1月中旬は休み

只浦豊次さん / 株式会社 東建 / 古材活用の建設会社【福島県 南会津郡】

大内区長の 只浦豊次(ただうら とよじ)さんは築300年程の茅葺き屋根の古民家の9代目当主。古民家で営業する昭和62年(1987年)創業の人気蕎麦屋 三澤屋(みさわや)の主人であり、古材再利用する建設会社 株式会社 東建 の代表取締役でもあります。
只浦さんは1954年大内宿生まれ。高校卒業後に大手ゼネコンに入社。昭和55年(1980年)に大内宿で株式会社 東建を創業。
古民家の解体工事を請け負ううちに、古木の重要性に気づき保存することに。保存した木材を家や店舗を活用する事業を始めました。
昭和62年(1987年)には蕎麦屋 三澤屋 を開業。只浦さんが考えたネギがまるごと1本入った 高遠そば(たかとうそば)通称:ねぎそば は大内宿の名物になりました。

只浦が所有する集落の外れに倉庫には解体した家から出た古材が大切に保管してあります。古木は古民家の修繕などに利用します。
釘を使わず組み上げた木組みの跡。二度と手に入らない貴重な宝。傷んだ部分は切り落とし最後まで大切に使います。

只浦さんが見せてくれたのはクリ材の小黒柱。非常に強いクリ材をボロボロになるまで200年以上使われています。限界になるまで使い切り、決して燃やしてはいけない、と只浦さん。

住民が力を合わせて行う 茅葺屋根(かやぶきやね)の葺き替え。
年長者が若い世代に技を教え、その世代がまた次へ。何代も受け継がれていきます。

名前株式会社 東建
住所南会津郡下郷町大字大内字山本26-1
電話0241-68-2561
名前三澤屋(みさわや)
住所南会津郡下郷町大字大内字山本26-1
WEBhttp://www.misawaya.jp/
営業時間9:30~16:00
定休日1/4〜1/7

美の壺 三、住み継ぐ:人に生かされ、人を生かす

最後のツボは 住み継ぐ:人に生かされ、人を生かす

未来定番研究所 / 元・銅細工職人の家【東京都 台東区 谷中】

東京都台東区谷中界わい は東京大空襲の戦火を免れ古民家が多く残る地域。
近年住む人がいなくなり、カフェやギャラリーに改装した古民家が人気のスポットになっています。
紹介されていたのは明治時代に銅細工職人の家 兼 店舗「銅菊屋」として建てられた建物。3年前に大丸松坂屋百貨店が運営する 未来定番研究所(みらいていばんけんきゅうしょ)のオフィス兼イベントスペースに変身しました。

名前未来定番研究所(みらいていばんけんきゅうしょ)
住所東京都台東区谷中5丁目9-21
電話03-3828-1555
WEBhttps://www.miraiteiban.jp/
営業時間月〜金:9:45~18:15
定休日土曜・日曜

岩田洋夫さん+沈雯艶さん+椎原晶子さん / 古民家シェアハウス【東京都 台東区 谷中】

古民家を シェアハウス として活用する取り組みも行われています。
取材した日は家の持ち主・住民・シェアハウスの活動をするNPOのメンバーたちで大掃除。家主だけでは維持できない家をみんなで力を合わせて守っています。
シェアハウスの管理は NPO法人 たいとう歴史都市研究会(たいとうれきしとしけんきゅうかい)が担当。カヤバ珈琲や間間間(さんけんま)なども たいとう歴史都市研究会が管理しています。

家主の 岩田洋夫(いわた ひろお)さんは筑波大学教授で日本のバーチャルリアリティ研究の第一人者。父・岩田的夫さんと母・岩田敦子さんが建てた家は母が亡くなった後に一旦空き家になってしまいました。なんとか生きた形で残したいとシェアハウスとして運用し若い方に入居してもらうことに。

今住んでいるのは中国からの留学生 沈雯艶 さん。日本らしい家に住みたいと昨年入居を希望しました。ほこりが多くて毎日掃除をしなくてはならないし不便なところもありますが、すごく好きだと気に入っている様子。

NPO法人 たいとう歴史都市研究会 理事長で國學院大学教授の 椎原晶子(しいはら あきこ)さんは、昔は良くも悪くも家制度があったのでお父さんから子どもに子どもから孫にと家を継ぐのが普通でした。今は血のつながらない若い人に家の管理を任せて住んでもらうことで、家の文化も繋がるし物語も引き継がれる。その家や街が好きな人が増えていけば人口減少の時代ですが見捨てられることなく大事にされていくと思いますと語っていました。

名前NPO法人 たいとう歴史都市研究会(たいとうれきしとしけんきゅうかい)
住所東京都台東区谷中6-1-29 カヤバ珈琲
WEBhttp://taireki.com/

カール・ベンクスさん + クリスティーナ・ベンクスさん / 再生した古民家集落【新潟県 十日町市】

新潟県十日町市竹所(たけところ)は過疎化が進んでいた村が カール・ベンクス(Karl Bengs)さん& クリスティーナ・ベンクス(Christina Bengs)さん夫妻の移住で様変わりしました。
ドイツ人建築家のカール・ベンクスさんは1942年、ドイツ・ベルリン生まれ。ベルリンとパリで建築設計事務所に勤務し、1966年に空手を学ぶために日本大学に留学。建築デザイナーとしてヨーロッパと日本を行き来しつつ活動。1970年代にルフトハンザ航空の客室乗務員をしていたアルゼンチン出身のクリスティーナさんと東京で出会い結婚。
1993年に新潟県十日町市竹所で現在の自宅(双鶴庵)となる古民家を購入し再生。夫婦で移住しました。1999年にカールベンクスアンドアソシエイト有限会社を設立し、古民家再生事業をを行っています。
NHK「カールさんとティーナさんの古民家村だより」ではベンクスさん夫妻の暮らしを美しい映像で紹介。ティーナさんの料理も素敵です。

キャプション

自宅の古民家は元の家の良さを最大限生かしながらも自分流にアレンジ。この家にほれ込み理想の空間に造り替えたのだとか。
明治時代に建てられたこの家はベンクスさんが住む前は廃屋同然に放置されていました。
昭和になってからの増築部分を取り除き、2年がかりで再生。現在の姿に仕上げました。
雪のせいなのか昔から山の中の暗いイメージがあるらしいのですが、楽しい雰囲気で住みたいとベンクスさん。

竹所集落 内には他にもベンクスさんがよみがえらせた古民家が点在しています。
空き家になって朽ちかけた家を放っておけずに住む人のあてがないまま再生。するとその家に住みたいと新しい住民が移住してきました。
そんなことを繰り返すうちに、集落は昔からの住民と新しい住民が共に暮らす古民家村として知られるようになりました。

7年前に移住してきた 小野塚良康(おのづか よしやす)さん。建設関係の仕事をする傍ら、竹所集落の住民が主体となった NPO法人 竹所夢プラン で古民家再生活動をされています。
古民家は快適でデザイン性があり、昔の職人の技術が住んでいながらにして見えるのは子供の教育にも良い、と生活を楽しまれている様子。

今も新たな住民の家を解体修理中。仮組みを見にみんな集まってきました。
ベンクスさんは傷んだ家をいったん解体し基礎から組み直します。建具など使えるものは修理して再利用します。
次々に壊されていく古民家をなんとか救いたいと始めたこの仕事。これまでに60軒ほどの家を再生しました。
人と人を結び過去と未来をつなぐ古民家。世代を超えて受け継がれる宝物です。

ベンクスさんは2010年に歴史ある旅館を買い取り再生。「まつだいカールベンクスハウス」と名付け、1階はカフェ「澁い -SHIBUI-」に、2階はカールベンクスアンドアソシエイト有限会社の事務所にしています。
また近くに「カールベンクス古民家ゲストハウス」があり宿泊ができます。

名前1階:古民家カフェ 澁い -SHIBUI-
2階:カールベンクスアンドアソシエイト有限会社
住所新潟県十日町市松代2074-1
電話[カフェ] 025-594-7944
[事務所] 025-594-7882
WEBhttps://karl-bengs.jp/
営業時間[カフェ] 木〜日:11:00~16:00
[事務所] 月~土:8:00〜18:00
定休日[カフェ] 月曜・火曜・水曜
[事務所] 日曜

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エピローグ

縁側でいつの間にか うとうと。
「正雄!先祖代々大切にしてきたこの家を粗末にしたら許さんぞ。化け猫になって呪ってやる!」とご先祖さまが夢に登場。
目が覚めて「やっぱりこのうちいいよね」という草刈りさんでした。

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音楽 BGM

ジャズの名曲が流れる美の壺。番組BGMファンもいらっしゃるのではないでしょうか。
オープニング曲と番組内挿入曲をまとめましたので参考にどうぞ。リンク先で試聴できます。

オープニングテーマ

オープニングテーマArt Blakey And The Messengers(アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ)の名曲「Moanin’」。ジャズドラマー アート・ブレイキーが1958年に発表した同名のアルバムに収録されています。作曲はピアニストの Bobby Timmons(ボビー・ティモンズ)。

番組内 楽曲

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【美の壺】2021年度バックナンバー 放送日時と出演者まとめ /草刈正雄 木村多江
NHK「美の壺」2021年度(2021年4月-2022年3月)の番組バックナンバーと放送日時まとめ。出演は草刈正雄さん、語りは木村多江さん。ゲスト出演者、紹介されたお店などをリストにしています。随時更新中。

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【美の壺】2020年度バックナンバー 放送日時と出演者まとめ /草刈正雄 木村多江
NHK「美の壺」2020年度(2020年4月-2021年3月)の番組バックナンバーと放送日時まとめ。出演は草刈正雄さん、語りは木村多江さん。ゲスト出演者、紹介されたお店などをリストにしています。随時更新中。

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