NHK「美の壺(びのつぼ)」は普段使いの器から家具、着物、料理、建築に至るまで、衣食住、人の暮らしを彩ってきた美のアイテムを解説してくれる番組。紹介されたものは何?場所はどこ?出演は誰?どこで買える?と興味津々。
そんな気になる「美の壺・美術の鑑賞マニュアル」を詳しく調べてみました。最後に番組内の音楽もまとめてあります。
美の壺「600回記念! 能」File 600
出演は俳優の 草刈正雄(くさかり まさお)さん、ナレーション(語り)は俳優の 木村多江(きむら たえ)さん、ゲストは謎の人物(天女?)役で登場した観世流能楽師の 観世三郎太(かんぜ さぶろうた)さん。です。
最新エピソード 美の壺 File 609「出雲」 もどうぞ併せてご覧下さい。
NHK BS(BS101チャンネル)
初回放送:2024年3月27日(水)19:30~20:00
再放送 :2024年4月2日(火)10:25~
BSプレミアム4K
初回放送:2024年3月20日(水)19:30~20:00
再放送 :2024年3月25日(月)14:00~、2023年3月27日(水)08:00~
2024年3月30日(土)06:45〜
でNHKの動画配信サービス NHKオンデマンド を視聴可能。 U-NEXTらんまん・
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美の壺 2024年度(2024年4月〜2025年3月)バックナンバー はこちらをどうぞ!
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美の壺 戦国の美 華麗なる戦い File 600 内容
▽室町時代に能を大成した世阿弥の末裔、二十六世観世宗家・観世清和さんが、観世家に伝わる極上の「能面」を大公開!世阿弥伝来の貴重な鬼の面をかけて舞う!
▽舞台を彩る「能装束」。京都の工房の職人技とは?
▽二十六世金剛流宗家・金剛永謹さんは、詩情をもたらす能装束の奥深き世界を紹介!
▽幽玄の美を生み出す「能舞台」。国立能楽堂と厳島神社(国宝)の能舞台から、異界と通じる仕掛けにも注目!
プロローグ
静岡に釣りに行った草刈さん。海辺の松の木にかけられていた美しい布を持って帰ってきたと喜んでいますが…
観世三郎太さん / 観世流能楽師
草刈家に現れた謎の人物は観世流能楽師の 観世三郎太(かんぜ さぶろうた)さん。
観世三郎太さんは番組に出演された二十六世宗家 観世清和(かんぜ きよかず)さんの息子として1999年に生まれました。父に師事し、5歳で初舞台。立教小学校・中学校高校・大学で学業に励む一方、子方(子役)として数多くの舞台をつとめ、2009年「合浦(かっぽ)」で初シテ。
2023年6月には能楽師にとっての登竜門と言われる「道成寺」を初演し、今後ますますの活躍が期待されていますす。
「なうその衣はこなたのにて候 何しにめされ候ふぞ(もし その衣は 私の物です どうして お持ちになさるのですか?)」という一節は、能「羽衣(はごろも)」の天女の謡。
三保の松原に住む漁師が松の枝に掛かった美しい衣を持ち帰ろうとすると、天女が私の羽衣を返して欲しいと頼むのです。
名前 | 観世三郎太(かんぜ さぶろうた) |
WEB | https://kanze.net/ |
能の代表的な物語が短編小説のように書かれている、初心者にもわかりやすい解説書。「羽衣(はごろも)」は1巻に収録。
美の壺 一、面(おもて):時空を超え 宿される魂
ひとつめのツボは 面(おもて):時空を超え 宿される魂。
能の起源
世界最古の演劇とも言われる 能(のう)のルーツは、中国からもたらされた 散楽(さんがく)という芸能や神々への素朴な舞だと考えられています。
それらは 猿楽(さるがく)と呼ばれる芸能に発展。 今から600年ほど前の15世紀後半から16世紀前半にかけて、猿楽師・観阿弥(かんあみ)の息子・世阿弥(ぜあみ)が舞台にこの世ならざるものを導き出す 夢幻能(むげんのう)と呼ばれる演劇に昇華させました。
世阿弥が申楽(さるがく)と呼んだ猿楽、世阿弥以降も「猿楽」と呼ばれてきましたが、明治14年(1881年)に明治維新で衰微した猿楽の再興を目指して能楽社が設立された際に「能楽(のうがく)」と改称されました。
観世清和さん / 二十六世観世宗家 / 世阿弥から代々伝わる能面【東京都 銀座】
東京・銀座 にある商業ビル GINZA SIX(ぎんざ シックス)の地下3階にある 観世能楽堂(かんぜのうがくどう)へ。訪ねたのは 世阿弥(ぜあみ)の末裔・二十六世観世宗家(かんぜそうけ)観世清和(かんぜ きよかず)さん。
![能はこんなに面白い 内田 樹](https://images.amazon.com/images/P/4093883114?&linkCode=ll1&tag=kininarutips-22&linkId=86a199a04f647e8ccf0eff919faf41c4&language=ja_JP&ref_=as_li_ss_tl.01._SCMZZZZZZZ_.jpg)
観世清和さんは昭和34年(1959年)に二十五世観世宗家の 観世元正(かんぜ もとまさ)さんの長男として生まれました。父に師事し、1964年に4歳で初舞台。学習院初等科から高等科までに在学。東京芸術大学音楽学部邦楽科別科を卒業し、1990年に家元を継承。現代の能楽界を牽引しています。
![能を読む 1 翁と観阿弥 能の誕生 梅原](https://images.amazon.com/images/P/4046538716?&linkCode=ll1&tag=kininarutips-22&linkId=abf4ea63807dda2932154048e28d3058&language=ja_JP&ref_=as_li_ss_tl.01._SCMZZZZZZZ_.jpg)
観世家には数百にも上る 能面(のうめん)が伝わっています。
見せてくれたのは平安時代の頃の作といわれている 翁の面(おきなのおもて)。世阿弥の芸談を息子の元能(もとよし)がまとめた申楽談義「世子六十以後申楽談儀」に翁の記述があり、弥勒(みろく)という仏師によって打たれたと記されています。その翁の面はまさに見せてくれているこの面のことだと観世さん。
1000年の時を越えてきた翁面。今も現役で舞台に満面の笑みを届けています。
「翁」は能が生まれる前からある祈りの芸能。
翁の神となった役者が天下太平の祈りの舞を捧げます。
赤く火照った少年のような顔が特徴の 猩々(しょうじょう)。海に棲むお酒が大好きな精霊です。
![能を読む 2 世阿弥 神と修羅と恋 梅原 猛](https://images.amazon.com/images/P/4046538724?&linkCode=ll1&tag=kininarutips-22&linkId=9dc74796d53df16cbe2459f13ed092a3&language=ja_JP&ref_=as_li_ss_tl.01._SCMZZZZZZZ_.jpg)
そして、能面の代表とも言いるのが女面。
理知的で上品な 若女(わかおんな)。
一方、近江女(おうみおんな)は歳かさを増した成熟した女性の面です。
魅惑的な目元をした近江女。激しい情念を伺わせます。美しいけれども闇も持つ常人でない雰囲気。
「道成寺(どうじょうじ)」の演目では、近江女は恋した男に裏切られ自殺した娘の怨霊。
舞台の後半本性を現し、泥蛇(でいじゃ)へと変わります。
口は耳まで避け牙が生えている泥蛇。しかし怖いだけでなく、恋した相手にむげされた女の悲しさを表現するのが役者の度量だと観世さん。
名前 | 観世能楽堂(かんぜのうがくどう) |
住所 | 東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX 地下3階 |
電話 | 03-6274-6579 |
WEB | https://kanze.net/ |
営業時間 | 公演による |
定休日 | 公演による |
観世清和さんの著書。
能面・小癋見(こべしみ)
![現代語訳 風姿花伝 世阿弥](https://images.amazon.com/images/P/4569641172?&linkCode=ll1&tag=kininarutips-22&linkId=5df5ab06ffba46ef8ed1688e7b8bc6c2&language=ja_JP&ref_=as_li_ss_tl.01._SCMZZZZZZZ_.jpg)
観世家に残る世阿弥(ぜあみ)直筆の「風姿花伝(ふうしかでん)」。そこに記されているのは、能の奥義。
鬼の能を特殊とした世阿弥は「巌(いわお)に花の咲かんがごとし」として、鬼の恐ろしさだけでなく、美しさを持つことの大切さを説いています。
その世阿弥が愛用したと伝わるのが、こちらの 小癋見(こべしみ)と呼ばれる能面。口をへの字にへしむ、緊張感みなぎる一瞬の表情を捉えた鬼の面です。
観世清和さんは舞台の袖にある 鏡の間(かがみのま)で小癋見(こべしみ)を掛けます。
鏡の間は能の主役であるシテが面をつけるための神聖な空間。
なんとなく観阿弥・世阿弥が「まだまだ君にはこの面は使いこなせないよ」とささやく気がするという観世さん。
急所であるこめかみギリギリに面を紐で締め、半分トランスがかかり非日常的な世界へ。
能面は左目と右目に穴が開いていますがその延長上しか見えません。左右の目の交わるところがない、第3の目、第3の世界に身を置くことを目指していると語ります。
「鵜飼(うかい)」という能では小癋見は閻魔大王(えんまだいおう)の役に用います。
殺生(せっしょう)の罪を犯し、殺された鵜使い(うつかい)を仏の慈悲によって救います。あの世とこの世の境をさまよう能楽師。自らの全てを捧げる時、能面は命を宿します。
美の壺 二、装束:贅(ぜい)が生み出す幽玄の世界
ふたつめのツボは 装束:贅(ぜい)が生み出す幽玄の世界。
金剛永謹さん / 金剛流二十六世宗家・人間国宝 / 豪華絢爛な能装束【京都市 上京区】
能の流派は 観世流(かんぜりゅう)、金春流(こんぱるりゅう)、宝生流(ほうしょうりゅう)、金剛流(こんごうりゅう)、喜多流(きたりゅう)の5つ。
紹介されていたのは5つのうち唯一京都に拠点を置く 金剛流(こんごうりゅう)。京都市上京区 に 金剛能楽堂(こんごうのうがくどう)を構えています。
解説してくれたのは 金剛流二十六世宗家 で重要無形文化財保持者(人間国宝)の 金剛永謹(こんごう ひさのり)さん。
金剛家には500領にも及ぶ 能装束(のうしょうぞく)が伝わっています。
能装束は安土桃山時代にきらびやかになり、江戸時代に洗練されてきました。
能の主役は「シテ」、脇役は「ワキ」と呼ばれます。シテは豪華絢爛な装束を纏っています。大掛かりな舞台セットは何もなく、シテが華やかに出てきて主役を演じる1点豪華主義の世界。
![一歩進めて能鑑賞 演目別にみる能装束II 観世 喜正](https://images.amazon.com/images/P/4473039854?&linkCode=ll1&tag=kininarutips-22&linkId=06c5da87c795ecc41fb0be25cd1a4715&language=ja_JP&ref_=as_li_ss_tl.01._SCMZZZZZZZ_.jpg)
見せてくれた 唐織(からおり)という織物の装束。唐織は金糸や銀糸などの色鮮やかな色糸を使って草花や紋様を織り出す最高級の織物。
紅地筏桜花文唐織(明治時代)は金糸や銀糸を使い、桜と筏が織り込まれた「花筏(はないかだ)」と呼ばれる文様が華やかな装束。
紺地紫田燕文銀欄法被 は武将や鬼などに用いる装束。
モダンな銀欄(ぎんらん)模様が猛々しさを醸し出します。
黄地花菱撫子文縫箔(江戸時代)は江戸の初めに作られたという縫箔(ぬいはく)という装束。
全面に撫子(なでしこ)の刺繍が施された豪華な作り。時の移ろいが生む色の調和が品格を生み出します。
稲穂群雀縫箔(明治時代)は縫箔で雀が鳴子の音に驚き飛び上がる秋の風景が描かれています。
舞台に詩情を引き出すのも能装束の役割。
「隅田川」という能では主役は我が子と生き別れ、常軌を逸した母親。
あちこちをさまよい歩いて子供を探しているため本当は汚れた姿のはずですが、能ではこうした役にも贅を尽くした着付けをするのだとか。
能が1番大事にするところは 幽玄(ゆうげん)。幽玄というのは、いわば写実の反対側。
豪華絢爛な装束が生み出す抽象の美。それが能の幽玄を醸し出しているのです。
名前 | 金剛能楽堂(こんごうのうがくどう) |
住所 | 京都府京都市上京区一条下る龍前町590 |
電話 | 075-441-7222 |
WEB | https://kongou-net.com/ |
営業時間 | 公演による |
定休日 | 公演による |
佐々木洋次さん+森純一さん / 佐々木能衣装 / 受け継がれてきた職人技【京都市 上京区】
![能装束精解ー製作の現場から 佐々木洋次](https://images.amazon.com/images/P/4827911126?&linkCode=ll1&tag=kininarutips-22&linkId=84e79c3499dc903cc9444123cf2cc0ec&language=ja_JP&ref_=as_li_ss_tl87c795ecc41fb0be25cd1a4715&language=ja_JP&ref_=as_li_ss_tl.01._SCMZZZZZZZ_.jpg)
平安時代から織物の産地として栄えてきた 京都・西新。創業120年を超える能装束の工房 佐々木能衣装(ささきのういしょう)。解説してくれたのは代表の 佐々木洋次(ささき ようじ)さんと能装束職人の 森純一(もり じゅんいち)さん。
昔ながらの手織(てばた)の 織機(しょっき)で能楽師たちの注文をもとに1点1点制作しています。
主に江戸時代の所装束の写しを伝統の技法で織り上げます。
その日の天候によって打ち加減を変える職人技。舞台での舞やすさを第一に考え、張りとしなやかさのある風合いに仕上げていきます。
最上級の織物に用いる絹糸は200色。能装束に独特の艶と柔らかい風合いをもたらします。
織られていたのはワキが身に付ける男性役のための装束。江戸時代に作られた見本を参考にして織っていきます。
8色の経糸(たていと)を用いて作る8パターンの縦縞模様。そこに緯糸(よこいと)で幾何学模様を織り込みます。
細い縞は見所(けんじょ、観客席のこと)からはほとんど見えません。しかし身に付ける演者の気持ちは装束で変わるのです。
最高の舞台を支えるため、受け継がれてきた精緻な職人技です。
名前 | 佐々木能衣装(ささきのういしょう) |
住所 | 京都府京都市上京区裏門通中立売上る今新在家町202 |
WEB | https://www.noh-isyo.co.jp/ |
佐々木洋次さんの著書。
美の壺 三、舞台:客人(まれびと)たちが輝く 異次元の空間
最後のツボは 舞台:客人(まれびと)たちが輝く 異次元の空間。
本願寺 北能舞台 / 国内最古の能舞台【京都市 下京区】
国内最古の能舞台、国宝・本願寺 北能舞台(ほんがんじ きたのうぶたい)は1581年、安土桃山時代に建てられました。
白州(しらす)を挟んだ向こうにある 白書院(しろしょいん)が客席となる 見所(けんしょ)。
正面が入母屋造りの簡素な能舞台で自由な古式を感じさせます。
北能舞台は通常は非公開となっています。
名前 | 西本願寺(にしほんがんじ) |
住所 | 京都府京都市下京区堀川通花屋町下る本願寺門前町 |
電話 | 075-371-5181 |
WEB | https://www.hongwanji.kyoto/ |
営業時間 | 5:30〜17:00 |
定休日 | なし |
松岡心平さん / 東京大学名誉教授 / 国立能楽堂【東京 渋谷区】
東京・渋谷区 にある 国立能楽堂(こくりつのうがくどう)は様々な能舞台の研究をもとに設計され、昭和58年(1983年)に開場しました。設計は建築家の大江宏(おおえ ひろし)さん。
![能 大和の世界 物語の舞台を歩く 松岡 心平](https://images.amazon.com/images/P/4634225107?&linkCode=ll1&tag=kininarutips-22&linkId=a7fc4689cf8ab57947477e07b3b12b91&language=ja_JP&ref_=as_li_ss_tl.01._SCMZZZZZZZ_.jpg)
解説してくれたのは東京大学名誉教授で能楽研究者の 松岡心平(まつおか しんぺい)さん。
国立能楽堂の近代的な建物の中に切妻の屋根を持った 能舞台(のうぶたい)が入る入れ子構造。かつて屋外で行われた演能は明治時代に屋内へと移され、現代では鉄筋コンクリートの建物の中に木造の柱と屋根を持つ舞台空間が作られるようになりました。
舞台の左側には能舞台の特色ともいえる 橋掛り(はしがかり)と呼ばれる通路。舞台へ向かって緩やかな上り傾斜になっています。
舞台と 見所(けんしょ、観客席のこと)の間には屋外にあった頃の名残を伝える 白州(しらす)。
そして橋掛りの下には 3本の松。遠近感を出すため、奥へ行くほど低くなる工夫がされています。
白木のヒノキの 本舞台(ほんぶたい)は京間の3間(げん)およそ6m四方です。
本舞台の奥、鏡板(かがみいた)と呼ばれる大きな羽目板(はめいた)には立派な 老松(おいまつ)が描かれています。
老松は神聖な木とされ、能はこの松を背景にして演じられます。
老松は神の依り代というか上から心霊的なものが降りてくる目安と考えられると松岡さん。
そぎ落とし生まれる美の世界。
それは橋掛りの向こうにある 鏡の間(かがみのま)が生み出す世界と深い関わりを持っているといいます。
普通の舞台では本舞台と楽屋とは切り分けられた存在です。
一方、能舞台では一見楽屋に見えるような鏡の間が非常に重要な役割を果たしていて、闇の空間、あるいは冥界の空間となっています。
執念を捨てきれずにいる亡霊や鬼、この世を寿ぐ神などの異界の者たちが、鏡の間から生と死の境界である橋掛りを通じて現れるのです。
<鏡の間=異界>と舞台が 揚幕(あげまく)一枚で隔てられているのは全世界の舞台空間の中でもとても珍しい特殊な空間だと松岡さん。
名前 | 国立能楽堂(こくりつのうがくどう) |
住所 | 東京都渋谷区千駄ケ谷4-18-1 |
電話 | 03-3423-1331 |
WEB | https://www.ntj.jac.go.jp/nou.html |
営業時間 | 公演による |
定休日 | 公演による |
厳島神社 能舞台 / 海に浮かぶ能舞台【広島県 廿日市市】
広島県・宮島、1400年の歴史を持つ 厳島神社(いつくしまじんじゃ)に国内で唯一 海に浮かぶ能舞台 があります。
潮の満ち引きという大自然さえもが演出の1部であるという壮麗な舞台。毛利元就の命により観世流の太夫が奉納したことがその起源とされています。
![観阿弥・世阿弥 名作集 喜多流 『融』 友枝昭世](https://images.amazon.com/images/P/B00DOPCT3Y?&linkCode=ll1&tag=kininarutips-22&linkId=2d75a3b88e2ceec2d8f54807f9ee1b28&language=ja_JP&ref_=as_li_ss_tl.01._SCMZZZZZZZ_.jpg)
毎年秋の潮が満ちる満月の夜にはここで幻想的な舞台・観月能(かんげつのう)が繰り広げられます。
人間国宝の能楽師・友枝昭世(ともえだ あきよ)さんが1996年から毎年奉納しています。
紹介されていた演目は、嵯峨天皇の皇子・源融(みなもとのとおる)が主人公の「融(とおる)」。
中秋の名月の日、橋掛りを通じて融の亡霊が老人の姿で現れます。
本舞台に立った老人は、旅の僧に、かつてこの地に源融の美しい庭があったという昔話を語ります。
後半、僧が眠りにつくと在りし日の貴公子の姿で現れた融。月明かりの元、華麗な舞を見せます。
そして夜が明ける頃、再び橋掛かりを通じ、月の都へと帰って行きます。
削ぎ落とし生まれる究極の美。600年以上にわたり受け継がれてきた幽玄の世界です。
毎年、観月能の開催日は潮位と満月を考慮して決められます。
2024年の厳島神社観月能は10月16日(水)、演目は「黒塚」です。
名前 | 厳島神社(嚴島神社 いつくしまじんじゃ) |
住所 | 広島県廿日市市宮島町1-1 |
電話 | 0829-44-2020 |
WEB | http://www.itsukushimajinja.jp/ |
営業時間 | 1/1:0:00〜18:30、1/2・1/3:06:30〜18:30、 1/4-2/末日:06:30〜17:30、3/1-10/14:06:30〜18:00、 10/15-11/30:06:30〜17:30、12/1-12/31:06:30〜17:00 |
定休日 | なし |
NHKで放送された友枝昭世さんの厳島神社観月能「融」のDVD。
エピローグ
草刈家に現れた謎の人物は羽衣を取り返しに来た天女?草刈さんの夢だったのでしょうか?
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音楽 BGM
ジャズの名曲が流れる美の壺。番組BGMファンもいらっしゃるのではないでしょうか。
オープニング曲と番組内挿入曲をまとめましたので参考にどうぞ。リンク先で試聴できます。
オープニングテーマ
オープニングテーマ は Art Blakey And The Messengers(アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ)の名曲「Moanin’」。ジャズドラマー アート・ブレイキーが1958年に発表した同名のアルバムに収録されています。作曲はピアニストの Bobby Timmons(ボビー・ティモンズ)。
番組内 楽曲
美の壺 2024年(2024年1月〜2024年12月)放送スケジュール 初回放送・再放送 全まとめ はこちらをどうぞ!
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