NHK「美の壺(びのつぼ)」は普段使いの器から家具、着物、料理、建築に至るまで、衣食住、人の暮らしを彩ってきた美のアイテムを解説してくれる番組。紹介されたものは何?場所はどこ?出演は誰?どこで買える?と興味津々。
そんな気になる「美の壺・美術の鑑賞マニュアル」を詳しく調べてみました。最後に番組内の音楽もまとめてあります。
美の壺「小さな芸術 干菓子」File 613
出演は俳優の 草刈正雄(くさかり まさお)さん、ナレーション(語り)は俳優の 木村多江(きむら たえ)さんです。
最新エピソード 美の壺 File 621「平安の美」 もどうぞ併せてご覧下さい。
NHK BS(BS101チャンネル)
初回放送:2024年8月20日(火)17:30~18:00
再放送 :
BSプレミアム4K
初回放送:2024年8月14日(水)19:30~20:00
再放送 :2024年8月19日(月)13:00~、2024年8月21日(水)08:00~
2024年8月24日(土)06:45〜
U-NEXT でNHKの動画配信サービス NHKオンデマンド を視聴可能。虎に翼・らんまん・なつぞら などの朝ドラや 光る君へ・鎌倉殿の13人・真田丸 などの大河ドラマ、探偵ロマンス・正直不動産 などの名作ドラマ、ファミリーヒストリー「草刈正雄」を一気見できます。U-NEXTは初回31日間無料トライアル。NHKオンデマンド は別料金ですが、もらえる600ポイントで購入できます。PR
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美の壺 小さな芸術 干菓子 File 613 内容
▽朝顔、あじさい、鮎など夏の風物がぎっしり!京都で愛される季節豊かな詰合せ
▽狂言師・茂山逸平さんは大の干菓子ファン。父の人間国宝記念など祝いごとには干菓子でことほぐ!
▽茶席での干菓子の役割と趣向を茶道家が指南!茶会に向けた干菓子作りに密着!
▽瀬戸内レモンにすだち・・・和三盆糖の地元・香川県で新感覚の干菓子
▽前代未聞!直径わずか1.5cmのコーヒー豆の菓子木型に職人が挑む!
プロローグ
親戚の子が結婚することになり、お祝い手紙を書こうとする草刈さん。
こう見えて文才あると言っていますが…?
美の壺 一、意匠:小さき中に思いあり
ひとつめのツボは 意匠:小さき中に思いあり。
茂山逸平さん / 大蔵流 狂言師 / 祝いの干菓子【京都市 上京区】
初めに登場したのは 京都市上京区 で江戸時代から受け継がれてきた 大蔵流(おおくらりゅう)の狂言師 茂山逸平(しげやま いっぺい)さん。長男の 茂山慶和(しげやま よしかず)さんも狂言師。
茂山逸平さんは1979年に二世 茂山七五三(しげやま しめ)さんの次男として生まれ、父および祖父4世茂山千作、曽祖父3世茂山千作に師事。狂言師として活躍する一方で、NHK連続テレビ小説「京、ふたり」「オードリー」「だんだん」「カーネーション」「ごちそうさん」、NHK大河ドラマ「武蔵」などにも出演されています。
美の壺 File 520「市松模様」の回にも出演されました。
京都に生まれ育った茂山さんの舞台や稽古の合間のお楽しみは 干菓子(ひがし)。
この日は鶴と亀の形をした 和三盆(わさんぼん)。細やかな粒の砂糖で作られた干菓子です。
一平さんは幼い頃から干菓子に親しんできました。
稽古の合間や舞台が終わって、糖分がちょっと欲しいなという時に食べると美味しい干菓子。
日持ちするし軽いので、海外でお土産がてらに持って行くことも多いのだとか。
逸平さんは折りにつけオリジナルの干菓子を注文し、舞台を応援してくれる人たちに贈ってきました。
父・茂山七五三(しげやま しめ)さんの喜寿のお祝いには扇や小槌、米俵など宝づくしの 和三盆 で寿ぎました。
茂山七五三(しげやま しめ)さんの人間国宝のお祝いには、きなこと水飴を練り合わせて作る 州浜(すはま)。
色もサイズも可愛い州浜。味は駄菓子のきなこ棒を最高に美味しくしたような味なのだとか。
息子・茂山慶和(しげやま よしかず)さんが「千歳(せんざい)」という演目に挑戦したときに誂えたのは、松・鶴・亀そして水をデザインした 和三盆 の干菓子。身に付けた装束の柄や謡にちなみました。
干菓子にはメッセージが込めやすい。
同じ柄の装束を着ていたなとか、その日の狂言会の雰囲気をそのまま家まで持って帰っていただけたらありがたい。
その日の舞台を思い出していただくのは、次の舞台につながると思う。
そういうメッセージが届けばと思いながらいろいろ考えたりしるのだと語っていました。
名前 | 茂山逸平(しげやま いっぺい) |
WEB | https://kyotokyogen.com/ |
今西善也さん / 鍵善良房 店主 / 季節の干菓子の詰め合わせ【京都市 東山区】
茂山逸平(しげやま いっぺい)さんがしばしば注文するのは 京都・祇園 で300年近く続く老舗和菓子店 鍵善良房(かぎぜんよしふさ)。江戸時代から変わらぬ製法で干菓子を作り続けています。
解説してくれたのは店主の 今西善也(いまにし ぜんや)さん。
今西さんは 美の壺 スペシャル「和菓子」の回にも出演されました。
店先には様々な種類の 干菓子 が並びます。
小さくて手軽なものだけれど、京都のお菓子の長い歴史がたくさん詰まったものだと今西さん。
ひと口に干菓子といても様々な種類があります。
琥珀糖(こはくとう)は夏場の干菓子。
錦玉(きんぎょく)という寒天と砂糖を煮詰め、表面を乾かしてちょっとパリッとさせています。
ゼリー類 は干菓子というか半生菓子に近いもの。ゼリーを固めて結びとか意匠を作っています。
生砂糖(きざとう)は砂糖と片栗粉を混ぜ薄く伸ばして型抜きしたも。
木型で作る 落雁(らくがん)は干菓子の代表格。
材料は砂糖と米粉と片栗粉。木型に材料を詰め、強すぎず弱すぎずの力加減で押し入れます。
紹介されていた干菓子の詰め合わせ「園の賑い(そののにぎわい)」。
華やかな彩りの干菓子がびっしり。季節によって内容が変わります。
夏は、なでしこ、朝顔、あじさい、鮎。夏の風物をかたどっています。
見慣れない形は 蛇籠(じゃかご)。昔は梅雨時に石を蛇籠に入れて護岸を固めるために土嚢のように使っていたそうです。
「園の賑い」のイメージは、京都・祇園の お練り(おねり)。
江戸時代から昭和の初め、祇園祭に続く神事の1つ、神輿洗(みこしあらい)で催された芸妓(げいこ)たちの仮装行列。大変賑わったといいます。
干菓子の詰め合わせは季節ごとに変わります。
春は桜をかたどったピンク色の干菓子にわらびやつくし、蝶。心弾む風景です。
秋は色づく紅葉や菊の花。実りの季節を伝えます。
本店は花街・祇園に構えているため、晴れやかで艶やか色もたくさん散りばめた干菓子を詰め合わせるようにしているのだとか。
この詰め合わせ、美しく並べるのは至難の技。
縦23cm横13cmの木箱に隙間なく詰めていきます。わずかな隙間にも小さな落雁を詰め、最後に生砂糖を散らし軽やかさを演出。
全部で69個。みっちりと収まりました。
干菓子の良さは季節感。形や見栄えを見て皆さんの話が弾んでコミュニケーションツールになれば嬉しいと今西さん。
お持たせにして人に渡したときにもとても喜んでもらえる干菓子です。
気になる干菓子の詰め合わせ「園の賑い(そののにぎわい)」のお値段は
紙箱(小)(12.0㎝×9.0㎝×2.6㎝)1,650円
紙箱(大)(15.0㎝×11.5㎝×2.8㎝)2,420円
木箱1号(23.0㎝×13.0㎝×4.5㎝)5,500円
木箱2号(23.0㎝×16.5㎝×4.5㎝)6,600円
番組で紹介されていたサイズは木箱1号。賞味期間は30日です。
名前 | 鍵善良房(かぎぜんよしふさ)四条本店 |
住所 | 京都府京都市東山区祇園町北側264 |
電話 | 075-561-1818 |
WEB | https://www.kagizen.co.jp/ |
営業時間 | 火〜日:[販売]9:30~18:00 [喫茶]10:00~18:00 |
定休日 | 月曜 |
鍵善良房(かぎぜんよしふさ)の今西善也さんの著書。
鍵善良房(かぎぜんよしふさ)の菊寿糖(きくじゅとう)。
美の壺 二、趣向:取り合わせの妙を楽しむ
ふたつめのツボは 趣向:取り合わせの妙を楽しむ。
北見宗幸さん / 茶道家 / 茶会の干菓子【東京都 高田馬場】
茶道でいただく 干菓子 について解説してくれたのは 東京・高田馬場 裏千家(うらせんけ)茶道会館(さどうかいかん)理事長で茶道家の 北見宗幸(きたみ そうこう)さん。
茶道会館は現在の場所に仏師・建築家であった北見さんの曾祖父が神社を建て、祖父が宮司そしていたのが始まり。
しかし神社は戦争で焼けてしまいました。曾祖父は荒んでしまった日本人の心を癒そうと茶の道場を建てたのだそうです。
北見さんは4代目として1972年に生まれました。幼少から茶道の稽古をし、現在は裏千家茶道教授・茶道会館理事長。稽古・茶事・講を通して茶道の文化を広く伝え、テレビやCMなどの茶道監修も担当しています。
北見さんは 美の壺 File 541「畳」の回にも出演されました。
茶の湯の世界で干菓子には重要な役割があるといいます。
お茶会で濃茶のときにいただくのは饅頭やきんとんなどの 主菓子(おもがし)。
それに対して薄茶のときにいただくのは 干菓子。
主菓子は具象的な形よりは抽象的な形が好まれます。お客が色々と想像する余地がある方が楽しめると考えられるからです。
干菓子は季節感やお茶会の趣向がわかるもの。
正式なお茶事は 懐石→濃茶→薄茶 の順に進められますが、座の取り合わせで1番最後に確認できるのが干菓子の役割です。
干菓子の盛り方にも決まりごとがあるといいます。
通常は2種の干菓子を菓子器に入れ、盛り付けるときは必ず上下を意識します。
山のものは上、海のものは下。
自然界にある姿をお菓子にしているのが干菓子なのです。
取り合わせで季節や風景を表すことができるのが干菓子の魅力。
北見さんはこれまで干菓子のデザインを自ら考えてきました。
煎餅(せんべい)のうちわに琥珀糖のホタル。夏の風景です。
雪輪模様の煎餅と州浜(すはま)で作った敷松葉。冬景色です。
国際弁護士が集う茶会の干菓子は裁判で使うハンマーと台がモチーフです。
お菓子は自分の考えが1番出せる。
遊び心のあるお菓子を作ることができるのが干菓子なのだと北見さん。
名前 | 裏千家(うらせんけ)茶道会館(さどうかいかん) |
住所 | 東京都新宿区高田馬場3-39-17 |
電話 | 03-3361-2446 |
WEB | http://www.sadoukaikan.com/ |
長野祐治さん / 吉祥寺 亀屋萬年堂 和菓子職人 / 干菓子の創作【東京都 西東京市】
茶道家の 北見宗幸(きたみ そうこう)さんが注文しているのは老舗和菓子店 吉祥寺 亀屋萬年堂(きちじょうじ かめやまんねんどう)。工房は 東京・西東京市 の住宅街にあります。
創業は明治38年(1905年)。初代は京都「亀屋和泉萬年堂」から独立。東京駅八重洲口日本橋槇町に亀屋萬年堂を創業しましたが、関東大震災で工房が焼失。品川区に移転したものの戦災で吉祥寺に移転しました。現在は吉祥寺の本社で商談と受け渡し、西東京市の工房で10人ほどの職人さんが働いています。
現在は3代目当主で和菓子職人の 長野祐治(ながの ゆうじ)さんと息子の 長野貴弘(ながの たかひろ)さんがその伝統を受け継いでいます。
2代目までは干菓子専門でしたが、3代目の長野祐治さんは上生菓子も作り始めました。
長野さんは北見さんの父の代からお茶会の菓子作りを受け負ってきました。
北見さんが注文したのは富士山の麓の 浅間神社(せんげんじんじゃ)の茶会用の干菓子。お題は「富士山」と「滝」。
長野さんが思いついたのは 有平糖(あるへいとう)というポルトガルからもたらされた南蛮菓子。ポリポリと食べられるような食感の飴です。
有平糖の材料は砂糖と水飴。銅鍋で煮詰めます。
素早く冷まして飴状にし、柔らかいうちに引っ張り・たたむを繰り返します。
透明だった飴は空気が入ることで白く変化します。
白い飴と青い飴を合わせ、滝 をイメージした有平糖を形作ります。
水が上の方から流れてきて、くるっと波しぶきが上がるというイメージで成形します。
数日乾燥させると飴が糖化しポリポリサクサクとした食感になります。
一方富士山は 煎餅(せんべい)で表現します。
長野さん有平糖との組み合わせを試行錯誤。
選んだのは白い煎餅。白雲から姿を見せる富士山をイメージ。北見さんデザインの焼印を押しました。
翌週出来上がった干菓子を北見さんに届けます。
有平糖の形を均一にせずにわざとバラバラにしているのも好評です。
富士山と滝。茶席に来るときに見える景色を干菓子で表現。
帰りにまたその景色を見たときに「これだったんだあのお菓子」と絶対うなずいてくれるはず、と北見さんも気に入っていました。
茶人と職人。2人の思いが形になりました。
名前 | 吉祥寺 亀屋萬年堂(きちじょうじ かめやまんねんどう) |
住所 | 東京都武蔵野市吉祥寺東町1−25−14 |
電話 | 0422-22-6466 |
WEB | http://kameyamannendo.sun.bindcloud.jp/index.html |
営業時間 | 日:10:00〜18:00(なるべく予約) |
名前 | 吉祥寺 亀屋萬年堂(きちじょうじ かめやまんねんどう)西東京市工房 |
住所 | 東京都西東京市泉町1-9-23 |
電話 | 0424-67-1471 |
営業時間 | 月〜土:10:00〜18:00 |
定休日 | 日曜 |
美の壺 三、新味:伝統から未来へ
最後のツボは 新味:伝統から未来へ。
泉田志穂さん / 日和製作所 / 新感覚の和三盆【香川県 高松市】
瀬戸内海を望む 香川県高松市 にある 和三盆(わさんぼん)の専門店 日和製作所(ひよりせいさくしょ)。
代表の 泉田志穂(いずみだ しほ)さんは1981年香川県生まれ。岡山県立大学デザイン学部で工芸工業デザインを学び、卒業後はものづくりの会社に勤務。2013年フリーランスのデザイナーになりました。
2015年、四国の和三盆の魅力を広めたいと 日和制作所 を起業。新感覚のポップなデザインの和三盆が人気となりました。
香川県産松の盆栽がモチーフの「箱盆(はこぼん)」は2020年の「盆栽新商品コンテスト」で最優秀賞の知事賞に輝いた商品。松葉、梅の花、鳥などの形をした和三盆の干菓子の詰め合わせ。木の幹を描いた付属の台紙の上に干菓子を並べて盆景作りも楽しめます。
和三盆糖(わさんぼんとう)は四国の東部で採られるサトウキビから作られたお砂糖。その和三盆糖で作られる干菓子が 和三盆 です。
泉田さんは和三盆の口溶けと風味に感動。こんなに日本文化を感じられて美味しいお菓子がまだ浸透してないのはもったいないと思い起業することに。
和三盆糖の原料は四国の温暖な気候に含まれたサトウキビ。
江戸時代、砂糖は主に輸入に頼る高級品。その製造にいち早く成功したのが四国の東部地域でした。
アクを取り除き、研いで細かな粒子にしていきます。
殿様に献上されたという、まろやかな口どけの和三盆糖です。
泉田さんはこの和三盆糖を使い新たな挑戦を始めました。
木型からデザインしたのはギターの形の和三盆。徳島産の淡い茶色の和三盆で作りました。
これまで数十種類もの木型をデザインしてきた泉田さん。制作のヒントは地元・四国の自然や暮らしにありました。香川を離れていたことで瀬戸内の風景が美しさや、ゆったりとした日常の良さに気づいた泉田さん。
「毎日がちょっといい日になるように」という願いを込めて、そういうシーンを感じられるようなものを作っています。
新たな味にも挑戦しました。
お日様 は瀬戸内産のレモン、バラ は徳島のすだちを使った和三盆。
木型の直径は1.5cm、かわいい コーヒー豆 の形の和三盆は和三盆糖にコーヒーとブラックココアをミックス。ビターな風味を加えました。
レコード盤 はクローブ・シナモン・カルダモン入りでスパイシーな和三盆。
コーヒーのシーンに合わせたものだったり、紅茶に合わせたフルーツ味であったり、抹茶以外にも楽しめるようなものがあれば、もっと日常に取り入れやすいかなと言う泉田さん。
干菓子というものの幅を広げられたらいいなと思っているそうです。
名前 | 日和製作所(ひよりせいさくしょ)直売所・工房 |
住所 | 香川県高松市藤塚町2丁目9-2広田ビル1階 |
電話 | 087-805-7444 |
WEB | https://hiyori-wasanbon.jp/ |
営業時間 | 月金:12:00〜16:00 |
定休日 | 火水木土日 |
名前 | HIYORI WASANBON tea stand(ヒヨリ ワサンボン ティースタンド) |
住所 | 香川県高松市栗林町1-7-29 |
営業時間 | 月火木金:11:00〜16:00 、土日:11:00〜17:00 |
定休日 | 水曜 |
日和製作所の可愛い和三盆。
市原吉博さん / 木型工房 市原 菓子木型職人 / 新しい木型の製作【香川県 高松市】
泉田志穂 さんが和三盆の木型を依頼しているのは 香川県高松市 の 木型工房 市原(きがたこうぼう いちはら)の菓子木型職人・香川伝統工芸士の 市原吉博(いちはら よしひろ)さん。
市原さん1946年香川県生まれ。1968年から家業の木型の卸業に従事し、1973年木型職人となりました。この道50年のベテランです。
全国でも数えるほどになり、四国ではたった1人しかいない木型職人です。
市原さんは全国の和菓子店で使われる伝統的な木型を数多く作ってきました。
泉田さんはおよそ1年、市原さんが行っている実演販売などに通い、木型のことを学んだあとに仕事を依頼。
しかし最初のうちはすんなり受け入れてはもらえませんでした。
直径わずか1.5cmのコーヒー豆の型は「なんじゃこれ?」小さすぎる、と断られたそうです。
それでも挫けずに食いついてお願いし、どうにか彫ってもらえるようになりました。
市原さんは、泉田さんがすぐ辞めるだろうと思っていましたが、泉田さんの努力が身を結び、和三盆も評判となっていきました。
企画力、デザイン力、甲斐性、根性もある。ずっと継続して、今まで辞めずに頑張ってきたのはすごい、と褒めていて、今では信頼関係が築けているようです。
干菓子の魅力を未来に伝えたいという市原さんの願い。
市原さんは次女の 上原あゆみ(うえはら あゆみ)さんとともに木型工房のそばに和三盆づくりの体験ができる 豆花(まめはな)をオープン。事前予約すれば、市原さんの木型で和菓子づくりのワークショップを体験できます。
名前 | 木型工房 市原(きがたこうぼう いちはら) |
住所 | 香川県高松市花園町1-7-30 |
電話 | 087-831-3712 |
WEB | https://www.kashikigata.com/ |
名前 | 豆花(まめはな) |
住所 | 香川県高松市花園町1-9-13 |
電話 | 090-7575-1212 |
WEB | https://www.mamehana-kasikigata.com/ |
営業時間 | 金〜水:10:00~17:00 |
定休日 | 木曜 |
エピローグ
お祝いの手紙の文章が思い浮かばず、結局紅白の鯛の干菓子を贈ることにしました。
おめでたい!鯛!
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音楽 BGM
ジャズの名曲が流れる美の壺。番組BGMファンもいらっしゃるのではないでしょうか。
オープニング曲と番組内挿入曲をまとめましたので参考にどうぞ。リンク先で試聴できます。
オープニングテーマ
オープニングテーマ は Art Blakey And The Messengers(アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ)の名曲「Moanin’」。ジャズドラマー アート・ブレイキーが1958年に発表した同名のアルバムに収録されています。作曲はピアニストの Bobby Timmons(ボビー・ティモンズ)。
番組内 楽曲
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