【美の壺】15周年記念!ジャズ File 533 で紹介された場所はどこ?/草刈正雄 木村多江

美の壺

NHK「美の壺(びのつぼ)」は普段使いの器から家具、着物、料理、建築に至るまで、衣食住、人の暮らしを彩ってきた美のアイテムを解説してくれる番組。紹介されたものは何?場所はどこ?出演は誰?どこで買える?と興味津々。
そんな気になる「美の壺・美術の鑑賞マニュアル」を詳しく調べてみました。最後に番組内の音楽もまとめてあります。
美の壺「15周年記念!ジャズ」File 533
出演は俳優の 草刈正雄(くさかりまさお)さん、ナレーション(語り)は女優の 木村多江(きむらたえ)さん、初代案内役の 谷啓(たにけい)さんも映像で登場。

放送時間

BSプレミアム
初回放送:2021年4月2日(金)19:30~20:00
再放送 :2021年4月10日(土)06:45〜、2021年4月16日(金)12:30~
     2021年8月7日(土)06:45〜、2021年8月13日(金)12:30〜
BS4K
初回放送:2021年4月2日(金)19:30~20:00
再放送 :2021年4月10日(土)06:45〜、4月16日(金)12:30~
     2021年8月7日(土)06:45〜、2021年8月13日(金)12:30〜

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美の壺 根付 はこちらをどうぞ!

【美の壺】手のひらのアート 根付 File 534 で紹介された場所はどこ?/草刈正雄 木村多江
NHK 美の壺「手のひらのアート 根付」File 534(2021年4月9日放送)。出演は草刈正雄さん、語りは木村多江さん。落語家 古今亭文菊さんの根付コレクション、根付専門美術館 京都清宗根付館、根付収集家 中野将志さん、根付専門店提物屋 吉田ゆか里さん、根付師 道甫さん、根付作家 及川空観さんを紹介。

美の壺 2021年度バックナンバー はこちらをどうぞ!

【美の壺】2021年度バックナンバー 放送日時と出演者まとめ /草刈正雄 木村多江
NHK「美の壺」2021年度(2021年4月-2022年3月)の番組バックナンバーと放送日時まとめ。出演は草刈正雄さん、語りは木村多江さん。ゲスト出演者、紹介されたお店などをリストにしています。随時更新中。

美の壺 15周年記念!ジャズ File 533 内容

番組予告

▽熱烈なジャズファンの落語家・林家正蔵さんが語る、ジャズの魅力とは?!
▽日本を代表するジャズピアニスト・山下洋輔さんによる「即興」の極意
▽時代を変えた「エレキギター」
▽今大人気のジェントル・フォレスト・ジャズ・バンドによる、ジャズ名曲メドレー
▽世界三大サックスメーカーが、本多俊之さんの理想の音を作る!
▽伝説の「ジャズ喫茶」がこだわる「音響システム」
▽谷啓×草刈正雄のセッション!

プロローグ

蔵を整理していたら、谷の叔父様の遺品のトロンボーンが出てきました。ジャズが好きだった谷の叔父様を懐かしむ草刈さん。

谷啓さん / 美の壺・初代案内役

ガチョーン伝説 / 谷啓

美の壺・初代案内役だった 谷啓(たにけい)さん。1932年東京都生まれ、逗子開成中学校・高等学校時代からチューバとトロンボーンを始め、高校時代からキャバレーでバンド演奏のアルバイトも開始。中央大学に進学し音楽研究会に所属。トロンボーン奏者として活動する一方でコメディアンにも憧れ、コミカルな演奏も行うようになりました。

クレイジーキャッツ・スーパー・デラックス

1953年 フランキー堺とシティ・スリッカーズ に参加、1956年にハナ肇とキューバン・キャッツ(後の ハナ肇とクレージーキャッツ)に移籍。今回の番組内で登場した「植木屋」の札がついたギターはクレージーキャッツのボーカル・ギターだった 植木等(うえきひとし)さんのもの、という設定でした。
1959年以降はコメディアンとして多くのTVバラエティ番組に出演した谷さん。「ガチョ〜ン」というギャグで人気を博しました。バンド活動も続け、さらには俳優業も開始する多才ぶり。

2006年4月〜2009年3月まではNHK「美の壺」の初代案内役として出演。しかし2008年頃から体調を崩し始め全てのレギュラー放送を降板。美の壺はFile 123 まで谷啓さんが出演し、File 124 からは谷啓さんの甥の設定の草刈正雄さんに交代することになりました。
2010年9月11日に谷さんは自宅の階段から転落し、脳挫傷のため死去されました。今は天国でジャズを楽しんでいらっしゃるのでしょうか。心より冥福をお祈りいたします。

美の壺 一、フリー:一期一会の音に浸る

ひとつめのツボは フリー:一期一会の音に浸る

ディスクユニオン Jazz TOKYO / 日本最大規模のジャズの専門店【東京都 お茶の水】

落語家の 林家正蔵(はやしやしょうぞう)さんがレコードを探していたのは 東京・お茶の水diskunion Jazz TOKYO(ディスクユニオン ジャズとうきょう)。日本有数の品揃えを誇るジャズの専門店です。

ジャズファンの間では掘り出し物がないかと中古レコードを探す作業を「餌箱をつついている」と言うそうです。テクノやロックでは Digging から派生した「ディグる」というスラングですが、ジャズはジャズの呼称があるのですね。

林家正蔵さんは店員の 大野哲 さんとは10年来の付き合い。正蔵師匠好みの作品を出してくれるほど気心が知れた仲。ジャズ談義に熱が入ります。

名前diskunion Jazz TOKYO(ディスクユニオン ジャズとうきょう)
住所東京都千代田区神田駿河台2-1-45 ニュー駿河台ビル2F
WEBhttp://blog-jazztokyo.diskunion.net/
営業時間12:00〜20:00
定休日不定休

林家正蔵さん / 落語家 / ジャズファン【東京都 根岸】

落語家の 9代目 林家正蔵(はやしや しょうぞう)さんは40年を超える熱烈なジャズファン。1962年に初代 林家三平(はやしや さんぺい)さんと 海老名香葉子(えびな かよこ)さんの長男として生まれ、1978年に父親の三平に弟子入り。林家こぶ平(はやしや こぶへい)としてデビュー。
1988年に真打に昇進。2005年に9代目 林家正蔵を襲名しました。

林家正蔵さんは 東京・根岸 のご自宅でもジャズを楽しんでいます。かつてはレコードで聴いていましたが、落語で忙しくなり最近はCDで楽しんでいます。それでもジャケット愛が強い、と手元にはLPジャケット。
聴いていたのはアメリカ西海岸生まれのサックス奏者 Zoot Sims(ズート・シムズ)(1925-1985)の曲。

Zoot Sims / Soprano Sax

ジャズの魅力は有名なスタンダード曲でもそのプレーヤーじゃないと出ない音があるところ。それぞれのプレーヤーがその曲に対しての想いや、俺はこう吹きたいという気持ちを持っていて、落語と共通点を感じているのだとか。
落語のネタもお客さんは単に「寿限無」が聞きたいのではない、「誰の語った寿限無」が聞きたい、と思う。落語家もその日の気分で「この噺はこんなふうにやってみたい」と思う。ジャズの名プレイヤーはその日1度しかない演奏をする腕を持っている、スタンダードなものも個性とライブ感で唯一無二のものにしてしまうところに共感し憧れているようです。

名前林家正蔵(はやしや しょうぞう)
WEBhttp://www.sanpeido.com/shozo/

林家正蔵師匠お気に入り、Zoot Sims(ズート・シムズ)の Soprano Sax(ソプラノサックス)。

山下洋輔さん / ジャズピアニスト / ジャズの構成

山下洋輔ニューヨーク・トリオ / 30光年の浮遊

ジャズを楽しむちょっとしたコツを教えてくれたのは日本を代表するジャズピアニスト 山下洋輔(やました ようすけ)さん。
1942年東京生まれ、幼少からピアノとバイオリンを習い、中学生でジャズに傾倒。麻布高校在学中にプロとしてのの演奏活動を開始し、国立音楽大学作曲科でクラシックの作曲理論を学びます。
1965年に富樫雅彦や武田和命らと日本で初めて フリージャズ を演奏したグループを結成。1966年に 山下洋輔トリオ 結成。国内外でのライブツアーを行い活動の幅を広げます。
1988年に ベース:セシル・マクビー さん、ドラム:フェローン・アクラフ さんと 山下洋輔ニューヨーク・トリオ を結成。並行してソロや作曲、他ジャンルとのコラボレーションなどの音楽活動、エッセイなどの執筆活動など、ジャズの枠に囚われずに幅広く活躍しています。

番組に出演されていたバンドメンバーはトランペット:類家心平(るいけ しんぺい)さん、ドラム:本田珠也(ほんだ たまや)さん、ベース:坂井紅介(さかい べにすけ)さん。演奏した曲はジャスのスタンダード「A Night in Tunisia(チュニジアの夜)」。1942年にトランペット奏者の Dizzy Gillespie(ディジー・ガレスピー)が、ピアニストの Frank Paparelli(フランク・パパレリ)との共作で作曲した楽曲。

ディジー・ガレスピー / チュニジアの夜

それぞれが気ままに演奏しているように見えるジャズですが、基本になる構成があります。リードシート と呼ばれるジャズの譜面は大抵1-2枚に収まります。イントロテーマインタールード(間奏)という3つのブロックに分かれいて、曲のメインとなるテーマをみんなで演奏したらそれぞれがソロを取って繰り返し演奏。そのためたった1枚の譜面で何分も演奏を続けることができるのです。

ジャズの華 アドリブ はテーマを踏まえながらその場で曲を作る即興演奏。どんな演奏になるのかメンバーにもわかりません。相手の出方に反応しながら演奏にからみます。その場でその人が誰のものでもない自分のメロディーを作っているのが大事だと山下さん。
トランペット→ピアノ→ドラム→ベースとアドリブが続き、最後にもう一度テーマに戻り、エンディング。今回エンディングを決めるのはトランペットの類家さん。お互いの駆け引きと間合いも聴きどころ。バンドのメンバーも「そうきたか」という表情でニヤニヤ楽しそう。

山下さんの真骨頂といえば60年代後半に始めた フリージャズ。紹介されていた燃えるピアノを弾いている映像は1973年の 粟津潔(あわづ きよし)さんの作品「ピアノ炎上」。
フリージャズ とは基本的な構成すら無くした自由を極めた過激なジャズで世界的な存在になりました。演奏されたのは山下さんのフリージャズの代表曲「グガン」。今自分がやりたいことを全てさらけ出す、これが自由であり魂の叫び、と語る山下さんでした。

名前山下洋輔(やました ようすけ)
WEBhttps://www.jamrice.co.jp/yosuke/

山下洋輔ニューヨーク・トリオの結成30周年記念アルバム。

山下洋輔ニューヨーク・トリオ / 30光年の浮遊
ユニバーサル ミュージック
¥3,300(2021/04/06 15:44時点)

美の壺 二、創造:時代を変えた新たな響き

ふたつめのツボは 創造:時代を変えた新たな響き

田辺充邦さん / ジャズギタリスト / ジャズギターの歴史

ジャズギタリスト 田辺充邦(たなべ みつくに)さんがジャズギターを紹介してくれました。田辺さん1965年東京生まれ。10歳からギターを始め、ハードロックを好んでいた高校時代にジャズに出会いジャズギターに転向。ジャズギタリスト宮之上貴昭さんに師事し、1985年からプロとして活動。1988年に渡米しニューヨークを中心にセッションを重ねます。精力的にライブ活動を行う一方で、ギター教則本の出版や音楽雑誌のギター試奏レポートも担当。
ビンテージギターのコレクターとしても有名で、番組では秘蔵のコレクションを見せてくれました。

Charlie Christian(チャーリー・クリスチャン)/ ジャズギタリスト

Charlie Christian Collection 1939-41

ジャズでギターがソロ楽器になったのは1930年代。エレキギターの発明がきっかけでした。
田辺さんが見せてくれたのは1937年に発売された Gibson ES-150 チャーリークリスチャンモデル と呼ばれるギター。Charlie Christian(チャーリー・クリスチャン)(1916-1942) はエレキギターでソロを弾いた先駆者の一人。それまでのギターはリズムを刻むだけの地味な伴奏楽器でした。チャーリークリスチャンモデル の音色も艶やかでジャジー。チャーリー・クリスチャンの流れるような旋律はギターを花形楽器へと押し上げました。25歳で亡くなるまでの数年間に生み出したサウンドは今もジャズギターのスタンダードです。

Wes Montgomery(ウェス・モンゴメリー)/ ジャズギタリスト

Wes Montgomery / The Incredible Jazz Guitar of

ジャズギターもう一人の巨人 Wes Montgomery(ウェス・モンゴメリー)(1923-1968) オクターブ奏法など独自の弾き方を生み出し一世を風靡。ウェスモンゴメリーモデル Gibson Custom Shop Crimson Wes Montgomery はピックを使わないモンゴメリーのためのカスタム仕様。家でギターの練習をしていたモンゴメリーは妻から「うるさい」と言われて指で弾くようになり、ピックを持たなくても速く弾けるようになった、という都市伝説があるそうです。
田辺さんが弾いてくれたのは ウェス・モンゴメリーの「Road Song(ロード・ソング)」。

名前田辺充邦(たなべ みつくに)
WEBhttp://tanabe-mitsukuni.com/

田辺充邦さんが弾いていた Wes Montgomery(ウェス・モンゴメリー)「Road Song(ロード・ソング)」。

ジャズの歴史【アメリカ ニューオーリンズ】

ジャズの誕生 は19世紀末のアメリカ南部 New Orleans(ニューオーリンズ)。奴隷から解放された黒人たちが生活のために歓楽街で演奏を始めました。
番組では ジェントル・フォレスト・ジャズバンド の演奏でジャズの歴史をたどります。

St. Louis Blues(セントルイス・ブルース)

スイング時代のハーレム・ジャズ (1929-1939)

20世紀初頭に生まれたニューオーリンズジャズの代表曲「Saint Louis Blues / St. Louis Blues(セントルイス・ブルース)」。William Christopher Handy(ウィリアム・クリストファー・ハンディ W.C.ハンディ)が1914年に作曲した楽曲で、黒人労働歌や霊歌など黒人たちの嘆きの歌が元になっています。スタンダードナンバーとなり様々なアーティストのカヴァーしてきました。

In the Mood(イン・ザ・ムード)

ベスト・オブ・グレン・ミラー

ビッグバンドによるスイングジャズの代表曲「In the Mood(イン・ザ・ムード)」は Joe Garland(ジョー・ガーランド)が作曲。1939年に Glenn Miller Orchestra(グレン・ミラー・オーケストラ)の演奏でヒットしました。
1930年代半ばになるとジャズはアメリカの国民的音楽になりました。1929年の大恐慌など暗い世相を吹き飛ばすかのように若者が華やかな音楽とダンスに熱中しました。

Cherokee(チェロキー)

Charlie Parker / PERFECT COMPLETE COLLECTION

モダンジャズのスタンダード「Cherokee(チェロキー)」。Ray Noble(レイ・ノーブル)が作曲、Charlie Barnet(チャーリー・バーネット)が編曲してバーネット楽団の演奏でヒット。後に Charlie Parker(チャーリー・パーカー)の演奏でモダンジャズのスタンダードナンバーとして有名になりました。
1940年代になると モダンジャズ が誕生。毎日同じレパートリーを演奏することに飽き足りず、ミュージシャンたちが夜ごと集まり即興演奏を始めるようになります。アドリブの応酬にプレイヤーたちも観客も惹き込まれていきました。

W.C.ハンディ「St. Louis Blues(セントルイス・ブルース)」も入った1929-1939の名曲セレクション。

ジェントル・フォレスト・ジャズ・バンド / 日本のビッグバンド

番組で演奏を披露してくださったのは Gentle Forest Jazz Band(ジェントル・フォレスト・ジャズ・バンド)。リーダーで指揮・トロンボーン担当の ジェントル久保田(ジェントル くぼた)さんを中心とし、17人のバンドメンバー、3人の女性ボーカル・グループ、総勢21名の日本のビッグバンド。2005年結成、現代的な踊れるスイングジャズで注目されています。ジェントル久保田さんは日本のファンクバンド 在日ファンク(ざいにちファンク)のトロンボーン担当としても活動中。

ビッグバンドのダンスミュージックは「その時が最高、明日を忘れられる」という気持ちの根源になると語る久保田さんでした。

名前Gentle Forest Jazz Band(ジェントル・フォレスト・ジャズ・バンド)
WEBhttps://gfjb.jp/

ジェントル・フォレスト・ジャズ・バンドのアルバム。

美の壺 三、俺:自分だけの音を刻んで

最後のツボは 俺:自分だけの音を刻んで

本多俊之(ほんだとしゆき)さん / サックス奏者

サックス奏者 本多俊之(ほんだとしゆき)さんは1957年東京生まれ。成蹊大学在学中の1978年にアルバム「バーニング・ウェイブ」でデビュー。以降旺盛なライブ活動を続け、国内外の著名アーティストと共演。また映画やドラマの音楽も手がけ、伊丹十三監督「マルサの女」の音楽は日本アカデミー賞最優秀音楽賞を受賞しています。

本田さんの音楽活動を支えているのは愛用の Saxophone(サクソフォン)。サックスメーカーの ヤナギサワ にオーダーしたアルトサックスを見せてくれました。

名前本多俊之(ほんだとしゆき)
WEBhttp://dinosax.net/

本多俊之さんが音楽を担当した「マルサの女」サウンドトラック。

本多俊之 / マルサの女 オリジナル・サウンドトラック
ユニバーサル ミュージック
¥2,750(2021/04/06 20:26時点)

柳澤管楽器 / サックスメーカー【東京都 板橋】

本田さんのサックスを作っているのは 柳澤管楽器 株式会社(やなぎさわかんがっき かぶしきがいしゃ)。取材されていたのは 東京・板橋 にある関連会社(株)ヤナギサワ の工場。明治27年(1894年)創業の老舗です。代表取締役社長は3代目の 柳澤信成 さん。
ヤナギサワは世界3大サックスメーカーの1つ。手作業で毎月600本以上生産しています。ちなみにあとの2つは Henri Selmer Paris(ヘンリー・セルマー・パリ)と YAMAHA(ヤマハ)。大手サックスメーカーが日本に2つもあります。

サックスの部品は600近くもあり、職人たちがひとつひとつ組み立てています。
主な材料は真鍮(しんちゅう)、銅と亜鉛の合金で混ぜる比率を変えると音質が変わります。響きを決めるのは感の厚み。数百分の1mmの差で音が変わります。職人さんは手で触った感覚だけで厚さを判断、熟練の技です。

こだわりの音を求めて世界中のプレイヤーからオーダーが入るというヤナギサワ。本田さんのアルトサックスは10年前にオーダーしたもの。綺麗なだけではなく、ジャズの「安っぽさ」が欲しいと注文しました。ヤナギサワは材質の違う3本を用意し、そのうち1本が本田さんの気に入りました。
材質はごく一般的な真鍮ですが、極限まで薄く削られています。
「品格が高い、すごい音」と本田さんもお気に入りのサックスです。

名前柳澤管楽器 株式会社(やなぎさわかんがっき かぶしきがいしゃ)
住所東京都板橋区小豆沢2-29-5
WEBhttp://www.yanagisawasax.co.jp/

Yanagisawa(ヤナギサワ)アルトサックス。

Yanagisawa(ヤナギサワ)アルトサックス A-WO2
ヤナギサワ
¥280,500(2021/04/06 20:29時点)

菅原正二さん / ジャズ喫茶 BASIE(ベイシー)【岩手県 一関市】

岩手県一関市 のジャズの聖地と紹介されていたのは ジャズ喫茶 BASIE(ベイシー)。オーナーでマスターの 菅原正二(すがわらしょうじ)さんは1970年に実家の古い土蔵を改装しジャズ喫茶をオープン。2020年には星野哲也監督のドキュメンタリー映画「ジャズ喫茶ベイシー Swiftyの譚詩 Ballad」が公開されました。

店名はジャズピアニストの William “Count” Basie(カウント・ベイシー)に由来。カウント・ベイシー本人も何度も訪れ、「I’m very happy to have my name of your JAZZ SPOT.(僕の名前が店名だなんてメッセージが最高だよ!)」というメッセージを残しています。

別冊ステレオサウンド ジャズ喫茶ベイシー読本

ジャズ喫茶はジャズのレコードをただひたすらに聴くための場所。日本独自の文化です。
菅原さんは開店以来最高の音質を追求。ベイシーは「日本一音の良いジャズ喫茶」と呼ばれ、世界中からジャズファンが訪れます。ジャズプレイヤーをはじめ著名人にもファンが多く、美の壺の題字を書いている書家の 紫舟(ししゅう)さんもファンの一人。
あのボリュームでかけても静寂の中にいるような感じがする。心療内科に来たみたいにみんな元気になって帰っていく、と菅原さんの音に魅せられていました。

音の抜けをよくしたいと天井板を抜いたり、常に「もっといい音」を鳴らすことを考えている菅原さん。基本リクエストには答えず、自分で選んだレコードのみをプレイ。6つのスピーカー(JBL 075(Tweeter 高音)JBL 375+537-512(Midrange 中音)JBL 2220B(Woofer 低音)を左右)には6台のビンテージのパワーアンプ JBL SE400S を割り振っている大掛かりなサウンドシステム。
最高の音質を大音量で鳴らすことにこだわり、細心の注意で調整。スピーカーの位置がほんの1mmずれただけで音が変わってしまうのだとか。

「レコードをかけるのではなく、レコードを演奏するのだ」と語る菅原さん。音の最終チェックはスピーカーを背にして行います。後ろ向きの方がお客さんに向かって聴かせるバンドマンの気分。バンドの中に自分も入ったかのように感じるといいます。
番組撮影時には新型コロナウィルスの影響で休業中でしたが、1日1回は大音量で鳴らしていたそうです。

名前ジャズ喫茶 BASIE(ベイシー)
住所岩手県一関市地主町7-17
電話番号0191-23-7331
営業時間木〜月:14:00~19:00
定休日火曜・水曜

菅原正二さんの著書。

エピローグ

蔵の中からは谷の叔父さんのトロンボーン、植木等さんのギター、他にも楽器や蓄音器やレコードが続々出てきました。
「これ使ってジャズバー始めよう!」とひらめく草刈さん。ジャズバー「草刈」をオープン!谷啓さんとセッション!と思ったら夢の中でした。「次のリクエストはスーダラ節」という寝言も可愛かったですね。これからもジャズと美の壺をよろしくお願いします。

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音楽 BGM

ジャズの名曲が流れる美の壺。番組BGMファンもいらっしゃるのではないでしょうか。
オープニング曲と番組内挿入曲をまとめましたので参考にどうぞ。リンク先で試聴できます。

オープニングテーマ

オープニングテーマArt Blakey And The Messengers(アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ)の名曲「Moanin’」。ジャズドラマー アート・ブレイキーが1958年に発表した同名のアルバムに収録されています。作曲はピアニストの Bobby Timmons(ボビー・ティモンズ)。

番組内 楽曲

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