NHK「美の壺(びのつぼ)」は普段使いの器から家具、着物、料理、建築に至るまで、衣食住、人の暮らしを彩ってきた美のアイテムを解説してくれる番組。紹介されたものは何?場所はどこ?出演は誰?どこで買える?と興味津々。
そんな気になる「美の壺・美術の鑑賞マニュアル」を詳しく調べてみました。最後に番組内の音楽もまとめてあります。
美の壺「麗しの音色 レコード」File 526
出演は俳優の 草刈正雄(くさかり まさお)さん、ナレーション(語り)は俳優の 木村多江(きむら たえ)さんです。
最新エピソード 美の壺 File 609「出雲」 もどうぞ併せてご覧下さい。
BSプレミアム(2023年11月30日まで。2023年12月1日から NHK BS(BS101チャンネル) へ移動)
初回放送:2021年2月5日(金)19:30~20:00
再放送 :2021年2月13日(土)06:45〜、2022年2月5日(土)06:45〜
2022年2月11日(金)12:30〜
BS4K(2023年12月1日から BSプレミアム4K へ名称変更)
初回放送:2021年2月5日(金)19:30~20:00
再放送 :2021年2月8日(月)16:00〜、2021年2月12日(金)09:00〜
2022年2月5日(土)06:45〜
Eテレ
再放送 :2023年2月5日(日)23:00〜、2023年2月8日(水)05:30〜
でNHKの動画配信サービス NHKオンデマンド を視聴可能。 U-NEXTらんまん・
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美の壺 2024年度(2024年4月〜2025年3月)バックナンバー はこちらをどうぞ!
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美の壺 麗しの音色 レコード File 526 内容
▽朝ドラ「おちょやん」主題歌の秦基博さんが語る、レコードの魅力とは?
▽レコードの製造工場に潜入!レコードの溝を彫るエンジニアの緻密な技に迫る!
▽大正時代創業の名曲喫茶では、珍しいプレーヤーと巨大スピーカーが、クラシックの極上の響きを奏でる!
▽6万枚のレコードを持つコレクターが紹介する、レコードジャケットの楽しみ方。
▽国内外のジャケットを手がける、デザイナーの制作現場にも密着!
プロローグ
レコードが入ったダンボール箱を出して整理していた草刈さん。
懐かしそうにレコードを手に取っていると突然レコードから話しかけられます。
美の壺 一、アナログ:あたたかみのある音を味わう
ひとつめのツボは アナログ:あたたかみのある音を味わう。
現在のアナログレコードの原型は1887年に Emil Berliner(エミール・ベルリナー)が発明した円盤式レコード Grammophon(グラモフォン)。
以降130年以上に渡り愛されてきたアナログレコードはデジタルの波に押され一時期は存在自体が危ぶまれました。しかし最近になってその魅力が見直され人気が再燃しています。
秦基博さん / シンガーソングライター
シンガーソングライターの 秦基博(はた もとひろ)さんは、2020年11月30日から放送中の連続テレビ小説「おちょやん」の主題歌「泣き笑いのエピソード」の作詞・作曲・歌を手がけています。
秦基博さんもアナログの音に惹かれアナログレコードを何枚もリリースしています。
1980年宮崎県生まれの秦さんは1988年に横浜市に転居。音楽に興味を持ち始めたのは小学6年生の時。お兄さんが持っていたギターを手にしたことがきっかけでした。中学校に入ると自ら曲作りを始め、弾き語りをするようになります。
法政大学経営学部に在学中はライブハウスで弾き語りやバンド形式のライブ活動を続け、2006年にメジャーデビュー。数々のヒット曲を送り出してきました。
レコードの魅力に気づいたのは大人になってから。ソウルバーなどでアナログレコードを聴く機会があり、アナログの良さを知って数多くのアルバムを聴き始めといいます。
秦さんの音楽観を変えたレコードは Carole King(キャロル・キング)の「Tapestry(タペストリー、邦題:つづれおり)」(1971年)。レコードを携帯プレーヤーに録音して移動中も聴くほどお気に入りになりました。
ある日自分がそれを聴きながら、いつもの駅で何気なく景色を見ていたらすごいいいなと思える瞬間があって。音楽はいつもの景色を変える力がある、どこかに連れてってくれる力があると思ったそうです。自分の音楽も誰かにとってそういうものになるといいなと語っていました。
レコードに目覚めた秦さんは2018年にアナログレコードの自主レーベル HOBBYLESS RECORDS(ホビーレスレコード)を立ち上げます。
「マスタリング」という音の調整作業にも参加。アナログの音をエンジニアと相談しながら作り上げていきました。
一般的にアナログレコードにした時に低音がより豊かになっていくので高いほうの周波数の音の聞こえ方が変わります。自分が求める声の質感がでるように調整しているそうです。
迫力、臨場感、温かみなどCDやデジタルダウンロードとは違う感触を与えてくれる、とレコードの魅力を伝えていました。
名前 | 秦基博(はた もとひろ) |
WEB | https://www.office-augusta.com/hata/ |
朝ドラ「おちょやん」の主題歌、秦基博さんの「泣き笑いのエピソード」。
西谷俊介さん / 東洋化成 / レコード製造会社のカッティング【神奈川県 横浜市】
年間100万枚以上ものレコードを生産と紹介されていたのは レコード製造会社 東洋化成(とうようかせい)株式会社。
神奈川県横浜市鶴見区末広町 の末広工場のレコード製造工程を見せてくれました。
1959年創業の東洋化成は1960年代〜1970年代には業績を伸ばしレコード製造事業を拡大。しかし1980年代以降はCDの台頭によりレコードの売り上げが減少。他社はレコード製造事業を閉鎖、東洋化成は事業規模を縮小しながらもレコード製造を続け、一時は「日本最後」かつ「アジアで唯一」のアナログレコード製造会社となりました。
レコード人気が復活したことで2015年以降は他にもレコード製造する会社が出てきましたが、それでも日本一のシェアを誇ります。
NHK「探検ファクトリー」でも紹介されていましたが、レコード本体だけでなくレコードジャケットの印刷までこちらの工場で手がけられています。
レコード作りは カッティング → メッキ → プレス という工程。
カッティングエンジニアの 西谷俊介(にしたに しゅんすけ)さんが音源をレコードでも再生できるアナログ信号に変換。
次に カッティング という作業。ドイツの Neumann(ノイマン社)のカッティング・マシーンでアルミの板に樹脂を塗った ラッカー盤 に溝を彫っていきます。
溝に刻まれた波形を針でこすることで空気の振動によって音が鳴る仕組みです。
レコードの溝は振り幅の大きさで強い音か弱い音かが決まります。溝の波長が長ければ低音になり短いと高音が響きます。
レコードの回転速度は外側と内側では違うため、振り幅や波長の大きさを調整する必要があります。内周部では音が篭りがち。そういった音をいかにうまく処理していくかがエンジニアにとっては難しい課題。
顕微鏡で見て確認しながら再調整を行ったりもしています。
次に メッキ と呼ばれる工程。
できた ラッカー盤 をもとに マスター盤 や マザー盤 スタンパー盤 など3種類の原盤を作製。
メッキを施しているのは何枚も複製をするためです。
最後に プレス と呼ばれる工程。
最終的にプレス機にかけるのは強度が強い スタンパー盤。2,000枚のレコードが量産できます。
アナログレコードは接触メディア。針と溝が触れ合ってその摩擦によって共鳴した音が再生されます。
ギターは指と弦が触れてギターの空間の中で音が鳴る、そういう意味ではレコードも楽器的。
レコード盤と針も楽器のように奏でる。そんな有機的なところが人間にとって落ち着くのかな、と西谷さん。
名前 | 東洋化成(とうようかせい)株式会社 |
住所 | 東京都港区南青山1-1-1 新青山ビル西館7F |
WEB | https://toyokasei.co.jp/ |
美の壺 二、聴く:極上の響きを求めて
ふたつめのツボは 聴く:極上の響きを求めて。
八日市屋典之さん / 金沢蓄音器館 / 蓄音機の博物館【石川県 金沢市】
石川県金沢市 の蓄音機の博物館 金沢蓄音器館(かなざわちくおんきかん)。
初代館長は戦前から蓄音器店を経営していた 八日市屋浩志(ようかいちや ひろし)さん。昭和50年代に無造作に捨てられていた蓄音器を見て心を痛めて収集・修理をするようになり、蓄音器540台とSPレコード(蓄音器用のレコード)2万枚のコレクションに。
2001年に金沢市がコレクションを譲り受け、金沢蓄音器館をオープン。八日市屋浩志さんが館長に就任しました。
2代目館長の 八日市屋典之(ようかいちや のりゆき)さんは1951年生まれ。慶応大学卒業後、金沢市でレコード・オーディオ販売の卸・小売店を経営。2003年より父 浩志さんの後を継ぎ、館長に就任しました。
金沢蓄音器館は600台以上の蓄音機を所蔵。1910年に日本で初めて製造された日本蓄音機商会の ニッポノホン もあります。
エジソンが1904年に開発した蓄音機は音を響かせるラッパ型ホーンが直線的になっているのが特徴。
レコードはもともと蓄音機で音を再生するために円盤式の記録メディアとして誕生しました。
金沢蓄音器館では今では珍しい78回転の SPレコード を4万枚以上も所蔵しています。
蓄音機を所蔵するだけでなく、当時のメディアも所蔵していることで当時の音を聴くことができることに意義があると八日市さん。
レコードを聴くにはどんな蓄音機が適しているのか。来館者向けに毎日3回(11時・14時・16時)の蓄音機の実演聴き比べを行っています。
蓄音機のホーンには鉄・紙・木の3種類があります。
紙製のホーン は女性でも男性でも人の声が前に出て、演奏がちょっと後ろに引いたように聞こえて、ステレオではないけれど立体的に聞こえます。
木製ホーンの蓄音機。ホーンはキャビネットの中に入れられています。
木管楽器・バイオリン・チェロが非常に際立っています。
蓄音機は聴くときには磨かなければならないし針も変えなければならない。面倒は面倒。でもそれは音楽に対するリスペクトだと思う、と八日市さん。音楽と音楽を奏でる蓄音機への愛情が感じられました。
名前 | 金沢蓄音器館(かなざわちくおんきかん) |
住所 | 石川県金沢市尾張町2-11-21 |
WEB | https://www.kanazawa-museum.jp/chikuonki/ |
営業時間 | 10:00〜17:30 |
定休日 | 年末年始 |
石原圭子さん / 名曲喫茶ライオン / 老舗喫茶の国産サウンドシステム【東京都 渋谷】
大正15年(1926年)から続く 東京都渋谷 の 名曲喫茶ライオン(めいきょくきっさ らいおん)。会津の造り酒屋の一人息子で画家志望の 山寺弥之助(やまでら やのすけ)さんが創業。当初は恵比寿にありましたが、昭和元年(1926年)に西武が開発していた渋谷の百軒店の誘致に答えて移転。山寺弥之助さん自ら外装・内装全てのデザインを手がけています。入口を入ったところので出迎えてくれるライオンのレリーフも山寺さんが彫った作品。今でも配られているパンフレットの装丁も山寺さん、という多才な方。
1945年の東京大空襲で全焼してしまいましたが1950年に同じデザインで再建。シャンデリアも山寺さんが買い付けてきたもの。1955年からは山寺弥之助さんの妻の弟 石原宗夫(いしはら むねお)さんが加わり、山寺さん亡き後は 石原宗夫さんが2代目店主に。石原宗夫さんが亡くなられた後は妻の 石原圭子(いしはら けいこ)さんが引き継ぎ3代目店主となりました。
創業時は流行歌を聴いてもらうために開業しましたが、客からの要望でクラシック音楽を流す名曲喫茶になりました。
3Dサウンドシステム は初代店主の山寺さんの考案でパイオニアに発注し東芝が音響を調節した特別仕様。レコードを再生する プレーヤー は昭和25(1950年)年からずっと現役で使われています。
プレーヤーに2台並んだDENONの ターンテーブル はガラス窓がついた棚に入った珍しいタイプです。
3代目店主の石原圭子さんは63年の間店の移り変わりを見守ってきました。
「戦後のお慰めはクラシックレコード。自分のレコードを持ってきて、このレコードをこの音響装置でかけたらどんな音がするだろうって一生懸命持ってくるんですね。2階の前の席なんか高校生の学ランがずらっと並んだ時があります。皆さんそれぞれに自分の席が決まっててそこが空いてないと隣へ座ってそこが空くの待って自分の席へ座って一生懸命クラシックの中へ入り込んでいくわけですね」
ずっと音楽好きの人々の楽しみと憩いの場だったのですね。
店の最盛期は昭和30年代。今では使っていない地下や3階席も連日満席。店からあふれるほど客が押し寄せたといいます。
そんな客を虜にした理由は8,000枚のレコードと音響装置。特注した日本製の巨大なスピーカーが圧倒的な音を響かせます。
その音に引かれて50年以上通い続けているお客さんと紹介されていたのはコーヒー研究家の 星田宏司(ほしだ ひろし)さん。この日はショパンの「ポロネーズ第3番イ長調」をリクエストしていました。
当時はLPなどレコードも非常に高価。音響設備は家庭で聴くよりもずっと体感的に感じるものがあって、生の演奏とほとんど同じような感じ、と語る星田さんでした。
ライオンでは毎日15時と19時に「定時コンサート」が開催されます。コーヒーなど注文の品とともに、作曲者・曲目・演奏者の月間プログラムを記載したリーフレットが配られます。
定時コンサート以外の時間帯はリクエストに応じてもらえます。
コーヒーは初代店主の山寺さんの従兄弟がロンドンの「ライオンベーカリー」で修業して覚えた「湯煎式コーヒー」。2回煮出す独自の抽出方法です。コーヒー豆は深炒り。浅草の石川コーヒーから仕入れています。
石原さんのご次男がお店を継ぐことが決まっているそうで、これから先もずっと続いて欲しいと願うご贔屓さんたちも一安心ですね。
名前 | 名曲喫茶ライオン(めいきょくきっさ らいおん) |
住所 | 東京都渋谷区道玄坂2-19-13 |
営業時間 | 13:00〜20:00 |
定休日 | 盆・年末年始 |
美の壺 三、ジャケット:音楽から生まれるアート
最後のツボは ジャケット:音楽から生まれるアート。
植村和紀さん / 金羊社 / ミュージックジャケットギャラリー【東京都 大田区】
東京都大田区 にあるレコードのジャケットやラベルなどを手がける印刷会社 金羊社(きんようしゃ)。大正15年(1926年)の創業からSPレコードのレーベル印刷事業を開始。メディアの変遷と共にレコード・CD・DVD・ゲームソフトなどにパッケージ印刷事業を展開しています。
レコードジャケットの魅力を広く知ってもらおうと、2008年に新社屋を建設した際にオフィスの4階にレコードジャケットを展示するスペース「ミュージックジャケットギャラリー(略称:MJG)」を新設。
展示されているジャケットは150枚以上。テーマを決めて3か月ごとに入れ替えています。
閲覧は無料で予約制。(新型コロナウイルスの感染拡大により2021年3月まで閉鎖)
ここにジャケットを提供しているのはレコードコレクターの 植村和紀(うえむら かずのり)さん。6万枚のコレクションの中から毎回選んでいます。
ジャケットそのものが30cmの白いキャンバス。デザイナーやアーティストのイメージで作品が生まれてくる、美術という分野のアートだと植村さんは語ります。
レコードジャケットの楽しみ方は音楽のジャンルによってデザインの傾向があることだといいます。
サイケデリックミュージックのレコード。The 13th Floor Elevators(13thフロア・エレベーターズ)の「Psychedelic Sounds Of The 13th Floor Elevators」(1966年)、Quintessence(クインテサンス、カンテサンス)「Dive Deep
」(1971年)などが紹介されていました。
サイケデリックなジャケットは万華鏡やカレイドスコープのような非常に極彩色の派手な色彩。ただ派手だけではなくて非常に哲学的な内容を持っていたりもします。カラフルさが一番楽しめるジャケットかなと植村さん。
植村さんのお気に入りの2枚。
1枚はイギリスのロック歌手 Allan Clarke(アラン・クラーク)の「Headroom(ヘッドルーム)」(1973年)というアルバム。
開くと表裏一枚の絵になり迫力あります。シュールレアリスムの画家 René Magritte(ルネ・マグリット)のオマージュで描かれたと思われる非常にクオリティーの高いジャケット。
もう1枚はイギリスのブルースバンド Savoy Brown(サヴォイ・ブラウン)の「Getting to the Point(ゲッティング・トゥ・ザ・ポイント)」(1968年)というアルバム。
古今の名画のパロディーを描いたイラストが迷路ゲームのようにコラージュされています。お遊び性に溢れ希少価値もあって面白いと植村さん。
名前 | 金羊社(きんようしゃ) |
住所 | 東京都大田区鵜の木2-8-4 |
WEB | https://www.kinyosha.co.jp/ |
営業時間 | 月〜金:8:30〜19:00 |
定休日 | 土曜・日曜 |
植村和紀さんの著書。
菅谷晋一さん / レコードジャケットデザイナー
2021年1月に公開されたドキュメンタリー映画「エポックのアトリエ 菅谷晋一がつくるレコードジャケット」はグラフィックデザイナーの 菅谷晋一(すがや しんいち)さんがレコードジャケットを制作する過程に密着したユニークな作品。菅谷さんはジャケットをメインに手がける数少ないデザイナーの一人。これまでに国内外合わせて200枚以上のジャケットを手がけてきました。
The Cro-Magnons(ザ・クロマニヨンズ)「PUNCH 2019-2020」ではボルトのオブジェを手作りして写真に撮影して画像にペイント。風変わりなジャケット制作で注目されています。
自分の手で作ったほうが自分も楽しいし、見てもらう時に作品があるっていうのは大きいこと。自分の手使って時間かかったとしてもそれで満足いくものができと分かったから、ずっとそうやってやってます、と菅谷さん。
菅谷晋一さんのジャケット制作はまず音楽を聴いてその感動をどう伝えるかを考えるところから始まります。音や歌詞でガツンときたものをどうビジュアルでガツンと表すか、頭の中でメロディーを鳴らして増幅させながらスケッチします。
聴いているのは日本のロックバンド The Cro-Magnons(ザ・クロマニヨンズ)の最新アルバム 「MUD SHAKES」。
HをNにすると「MUD SNAKES」になるということでヘビをモチーフにしました。
次にクラフト紙に描いていきます。使うのは割り箸。描きづらいという理由で使ってみるのが菅谷流。
割り箸でインクをつけて描くと思っていた線以外のものが出てきるのが面白い。新しい線との出会いもある、と語る菅谷さん。
毎回彫刻だったり絵だったり、新しいチャレンジを必ず1つは入れるようにしているのだとか。
最後に色や配置を調整しジャケットに仕上げていきます。
試聴する前に目にするのがジャケット。ワクワクさせる存在であるように、レコード屋さんでどう目立つかをやっぱり一番大事にしているそうです。
菅谷晋一さんがジャケットデザインした The Cro-Magnons(ザ・クロマニヨンズ)「MUD SHAKES」
エピローグ
中古に出そうかと思っていたレコード。最後にもう一度聴いてみると音色の良さに気づきます。
結局売らずにお部屋に飾ることになりました。草刈さんの若い頃のレコードも飾られていましたね。
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音楽 BGM
ジャズの名曲が流れる美の壺。番組BGMファンもいらっしゃるのではないでしょうか。
オープニング曲と番組内挿入曲をまとめましたので参考にどうぞ。リンク先で試聴できます。
オープニングテーマ
オープニングテーマ は Art Blakey And The Messengers(アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ)の名曲「Moanin’」。ジャズドラマー アート・ブレイキーが1958年に発表した同名のアルバムに収録されています。作曲はピアニストの Bobby Timmons(ボビー・ティモンズ)。
番組内 楽曲
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