NHK「美の壺(びのつぼ)」は普段使いの器から家具、着物、料理、建築に至るまで、衣食住、人の暮らしを彩ってきた美のアイテムを解説してくれる番組。紹介されたものは何?場所はどこ?出演は誰?どこで買える?と興味津々。
そんな気になる「美の壺・美術の鑑賞マニュアル」を詳しく調べてみました。最後に番組内の音楽もまとめてあります。
美の壺「スペシャル 京都の奥座敷」
出演は俳優の 草刈正雄(くさかり まさお)さん、ナレーション(語り)は俳優の 木村多江(きむら たえ)さんです。
最新エピソード 美の壺 File 621「平安の美」 もどうぞ併せてご覧下さい。
NHK BS(BS101チャンネル)
初回放送:2024年3月30日(土)17:30~19:00
再放送 :2024年4月14日(日)16:00~
BSプレミアム4K
初回放送:2024年2月24日(土)18:00~19:30
再放送 :
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美の壺 2024年度(2024年4月〜2025年3月)バックナンバー はこちらをどうぞ!
美の壺 スペシャル 京都の奥座敷 内容
▽京都人がこぞって山頂を目指す「愛宕山」。毎年夏の伝統行事に密着!
▽「南山城」の山寺は極楽浄土?アレックス・カーさんが語る仏像と庭の魅力!
▽もみじの名所「高雄」では絶景を堪能。写真家イチオシの紅葉鑑賞法も!
▽「大原」ではホテル総料理長からイタリア料理シェフまで料理人愛用の野菜に注目。日本料理の中東久雄さんも絶賛する味の秘密とは?
▽俳優・木村多江は「美山」でかやぶきの暮らしと文化継承に迫る!!
プロローグ
美の壺 一、愛宕山:都を守る 山の神
ひとつめのツボは 愛宕山:都を守る 山の神。
村田吉弘さん / 菊乃井 3代目店主 / 愛宕神社のお札【京都市 東山区】
京都東山 の麓にある大正元年創業の料亭 菊乃井(きくのい)本店。ミシュラン3つ星の名店です。
話を聞かせてくれたのは3代目店主の 村田吉弘(むらた よしひろ)さん。
提供されるのは旬の彩りを盛り込んだ京料理。
秋の煮物椀(にものわん)には栗や銀杏を練り込んだ真薯(しんじょ)。
兵庫香住(かすみ)の港であがった松葉ガニを炭火で焼きます。弾ける音と香ばしい香りが冬の訪れを知らせます。
移りゆく季節を五感で味わう京料理のもてなしです。
この店では料理を作る上で大切にしているものは 愛宕神社(あたごじんじゃ)の お札(おふだ)。
厨房に貼っているのは「阿多古祀符 火迺要慎(あたごきふ ひのようじん)」と書かれた火除けのお札。
「火スナワチ慎ミヲ要ス」と書いて火の用心。
阿多古(あたご)とは京都北西部に位置する 愛宕山(あたごやま)のこと。
火伏せ(ひぶせ)の神として信仰を集める愛宕神社があり、人々から「愛宕さん」と呼ばれ親しまれてきました。
村田さんの店でも代々祭ってきた愛宕さん。特に料理人にとって欠かせないものだといいます。
昔は京都の家には「おくどさん」があって、おくどさんの上には必ず愛宕神社のお札が貼ってありました。
家と家の間が壁1枚だったり細い路地だったりする京町家。密集して建っているため火事が起これば一帯が燃えてしまいます。
ご近所に迷惑かけたらいかん。自分とこの火の始末は自分とこできっちりする、というような習慣が身に付いているのでは、と村田さん
料亭は火を使う商売。清き水につけて、聖なる火であぶってものが煮炊きできる。
火の神さんが1番神聖なものだと考えられています。
年に1度は愛宕神社へ火の用心のお参りに行き、お札を持ってきては貼るということは先代も先々代もやっていた慣習。
いまだにそれをずっと続けているそうです。
名前 | 菊乃井(きくのい)本店 |
住所 | 京都市東山区下河原通八坂鳥居前下る下河原町459 |
電話 | 075-561-0015 |
WEB | https://kikunoi.jp/ |
営業時間 | 昼:12:00~12:30までの入店 夜:17:00~19:30までご入店 |
定休日 | 第1・第3火曜、年末年始 |
ミシュラン3つ星の名店、菊乃井(きくのい)本店。
愛宕神社 / 火伏の神様 / 千日詣り【京都市 右京区】
江戸時代には「伊勢へ七度 熊野へ三度 愛宕様へは月参り」と言われ、お伊勢参りと並ぶほど信仰を集めていた 愛宕山(あたごやま)。
標高924mの愛宕山の山頂にある 愛宕神社(あたごじんじゃ)は通称・愛宕さん と呼ばれて親しまれています。
火伏(火よけ)祈願 の神社として知られ、京都では菊乃井の厨房のように火器の近くにお札を貼るのが慣わし。
京都でも指折りの高さを誇る愛宕山。山の麓にある登山口から約4kmほど、高低差は800m以上。2〜3時間かけて登ります。最後は急な勾配の石段。御利益(ごりやく)を授かるのは容易ではありません。
毎年7月31日から翌日の朝にかけて行われる 千日通夜祭(せんにちつうやさい)は 通称・千日詣り(せんにちまいり)と呼ばれ、最も参拝客で賑わいます。
この日参れば1000日分の参拝と同じ功徳(くどく)があると伝えられています。
急勾配の参道では「おのぼりやす」「おくだりやす」と互いに声を掛け合いながら、頂上を目指します。
登っては休んで、休んではまた登る。
ちょうちんの明かりが見えてきたら愛宕山の頂に建つ愛宕神社の本殿です。
無事たどり着いたことを感謝し、火除けを願います。
午前2時に火伏せの神事・朝御饌祭(あさみけさい)が始まります。
古くは山岳信仰の聖地として崇められていた愛宕山。火の神として広く信仰されるようになるのは江戸時代になってからと言われています。
大火にたびたび見舞われてきた京の都。火事が起こらないよう、人々は愛宕の神に祈りました。
人知を超えた力で火を制してほしい。人々の願いを込めて火を鎮めます。
そして参拝者は愛宕さんのお札「火迺要鎮(ひのようじん)」を求めます。お札の初穂料(料金)は大500円、小400円。
代参で参り、近所の人の分のお札を求める人もいます。
小さなお子さんを背負ってくる人もいます。3歳までに連れてきたら、火事に一生遭わないという言い伝えもあるのだとか。
名前 | 愛宕神社(あたごじんじゃ) |
住所 | 京都府京都市右京区嵯峨愛宕町1 |
電話 | 075-861-0658 |
WEB | http://atagojinjya.jp/ |
井上典子さん / 鮎茶屋 平野屋 / 愛宕山の麓の茶屋のしんこ【京都市 右京区】
京都市右京区、愛宕山の麓、奥嵯峨で江戸時代から400年以上も参拝者を見守り続けてきた茶屋 鮎茶屋 平野屋(あゆちゃや ひらのや)。
お話をしてくださったのは14代目女将 井上典子(いのうえ のりこ)さん。
古くから愛されてきた愛宕山名物 志んこ(しんこ)。
米粉をこねて捻った菓子。
3本の線は愛宕山にちなんだもの。山頂まで続くつづら折りの山道を模したといいます。
薪で炊く竈門(かまど)で蒸し上げます。
白・緑・茶の3色。緑色は抹茶、茶色はニッキ、黒砂糖ときなこたっぷりかけていただきます。
昔から苦労して登っていた愛宕山参りですが、遠足に行くようなレクリエーションでもあったのだとか。
しんこを食べるのは行く前にエネルギー補給や、降りてきてからの楽しみだったりしたそうです。
お札が貼り尽くされている店内。上から新しいお札が貼られていて愛宕さんに守られているみたいだと井上さん。
火のあるところに愛宕さん。京都の暮らしを守り続けます。
平野屋では鮎料理もいただけます。お料理は昼:6,000円~、夜:16,000円~。
しんこは抹茶とセットで880円(税込)。
名前 | 鮎茶屋 平野屋(あゆちゃや ひらのや) |
住所 | 京都府京都市右京区嵯峨鳥居本仙翁町16 |
電話 | 075-861-0359 |
WEB | http://ayuchaya-hiranoya.com/ |
営業時間 | 11:30〜21:00 |
定休日 | 不定休 |
美の壺 二、南山城:自然に抱かれた山寺の浄土
ふたつめのツボは 南山城:自然に抱かれた山寺の浄土。
アレックス・カーさん / 東洋文化研究者 / 浄瑠璃寺【京都府 木津川市】
京都府最南部、奈良市に隣接する一体は 南山城(みなみやましろ)と呼ばれています。南山城には数多くの優れた仏像が伝わっていけます。
東洋文化研究者の アレックス・カー(Alex Arthur Kerr)さんが40年以上通い続けているという 京都府木津川市(きづがわし)の 浄瑠璃寺(じょうるりじ)の魅力を教えてくれました。
アレックス・カーさんは1952年アメリカ・メリーランド州生まれ。1964年に父の仕事に帯同し来日、横浜の米軍海軍基地に滞在。イェール大学日本学専攻卒業後、1972年に慶應義塾大学国際センターへ留学。留学中にヒッチハイクで日本中を旅し、旅の途中で徳島県の約300年前の藁葺き屋根の古民家・篪庵(ちいおり)を購入して修復し居住。1974年にオックスフォード大学留学し中国学学士号、修士号を取得した後に再来日。
1989年より執筆活動を開始。古民家の再生など日本文化の魅力を国内外に発信してきました。2007年に「情熱大陸」で紹介されるなどメディアにもたびたび登場されています。
横に長い 本堂 は国宝。平安時代後期に作られたもので中へ入ると暗がりの中で金色の光を放つ国宝・阿弥陀如来坐像(あみだにょらいざそう)が並んでいます。
9体並ぶことから 九体阿弥陀(くたいあみだ)と呼ばれています。
平安時代に流行した形式で、京都を中心に30か所ほど九体阿弥陀堂が造られたと言われていますが、当時の姿を残して現存するのは浄瑠璃寺だけ。
阿弥陀は「救いを求めていれば、臨終の際極楽浄土から迎えに来てくれる」と信じられている仏。無限の光を放ち人々に救いの手を差し伸べます。
戦乱や天災が頻発した平安時代は極楽往生を願って多くの阿弥陀如来像が作られました。
大きな中尊(中央の仏像)の両脇に四躯ずつ等身大の阿弥陀像が配置されています。
9体の仏像は9ランク精神状態が上がっていくっていう意味合いがあるらしい、とカーさん。一つ一つ目の雰囲気が異なり、眼差しも違っています。これほど優しい甘い感じの仏像はちょっとない、とカーさんもうっとり。
毎日のうるさいことから離れて、極楽浄土に来た気持ちになるのだとか。
浄瑠璃寺境内は平安貴族が憧れた浄土が表されているといいます。
国宝・三重塔 がある東側は現世。本堂がある西側は阿弥陀如来が住む来世・極楽浄土。
宝池と庭園は少し人間の手が入っていますがワイルドな雰囲気。本来の日本の自然の姿は平安時代に考えられていた「雅」なのではないかとカーさん。
名前 | 浄瑠璃寺(じょうるりじ) |
住所 | 京都府木津川市加茂町西小札場40 |
電話 | 0774-76-2390 |
WEB | https://www.city.kizugawa.lg.jp/index.cfm/8,28744,36,421,html |
営業時間 | 3月〜11月:9:00~17:00(本堂拝観受付は16:30まで) 12月~2月:10:00~16:00(本堂拝観受付は15:30まで) |
定休日 | なし |
植村幸雄さん+海宥さん+宥善さん / 岩船寺 / 自然と向き合う【京都府 木津川市】
南山城(みなみやましろ)は里山に囲まれたのどかな地域。所々に古い石仏が残されています。
かつてこの地には東大寺や興福寺(こうふくじ)の僧たちが修行に訪れました。
世俗から離れ、自然の中に身を置いて仏と向き合ったのです。
その信仰を今に伝える寺の1つが 京都府木津川市(きづがわし)の 岩船寺(がんせんじ) 。
平安時代、空海の甥・智泉(ちせん)によって開かれたと言われています。
重要文化財の 阿弥陀如来坐像 は1000年以上前に作られたといいます。
住職は 植村幸雄(うえむら こうゆう)さん。息子の 植村海宥(うえむら かいゆう)さん、孫の 植村宥善(うえむら ゆうぜん)さんの親子3代で守られています。
日々行う仏との対話。そして自然との対話。
アジサイの名所としても知られ、四季折々の花や紅葉に囲まれる岩船寺。境内に生い茂る草木の手入れは全て家族で毎日欠かさず掃除を行います。特に紅葉の終わりは1週間ぐらい掃除が大変なのだとか。
掃いても掃いても舞い落ちる葉。
「裏を見せ表を見せて散る紅葉」という良寛さんのお言葉は諸行無常を落ち葉になぞらえた表現。
自分の心の持ち方で気持ちが変わる。良いほうに解釈すると良いほうにまた向かっていくのだと植村幸雄さん。
孫の植村宥善さんは落ち葉をハート型に集めらたり、参拝者に楽しんでもらう心くばりも。
境内に咲く季節の花を摘んで手水鉢(ちょうずばち)を彩ったり、写真をSNSで発信したり、もっとお寺のことを知ってもらおうとしています。
1000年以上続いてきた自然豊かな山寺の景色。365日見ている景色も角度を変えると全然違って見えてきます。
自然から学ぶ事は多い。自然との対話を大切にしている御住職一家でした。
名前 | 岩船寺(がんせんじ) |
住所 | 京都府木津川市加茂町岩船上ノ門43 |
電話 | 0774-76-3390 |
WEB | https://gansenji.or.jp/ |
営業時間 | 3月~11月:8:30~17:00(受付は16:45まで) 12月~2月:9:00~16:00(受付は15:45まで) |
定休日 | なし |
美の壺 木村多江の奥座敷紀行
ナレーションの 木村多江(きむら たえ)さんもお出かけ。木村多江の京の奥座敷紀行 京都・南丹市美山町。
中野善文さん / 京都・美山・北村かやぶきの里【京都府 南丹市 美山町】
2023年11月、木村多江 さんも京都の奥座敷へ。京都駅から電車とバスを乗り継いでおよそ2時間。
やってきたのは 京都府南丹市美山町(なんたんし みやまちょう)にある かやぶきの里(かやぶきのさと)
京都観光に訪れる人々が足を伸ばしてやってくる隠れ里です。
昔懐かしい住まいや暮らしぶりが残る かやぶきの里。この景色を目当てに海外から訪れる観光客も少なくないのだとか。
案内してくれたのは 京都・美山・北村かやぶきの里保存会 会長の 中野善文(なかの よしふみ)さん。
まず向かったのは かやぶきの里の全望が見える場所。
かやぶき民家がたくさん残っているということで歴史的や集落や街並みとして保護される国の 重要伝統的建造物群保存地区 に選定され今年で30年。
保存対象は かやぶき屋根の古い建物だけでなく、山の稜線から川までも含まれています。
シンボルはもちろんかやぶき。およそ50軒のうち39の家が かやぶき屋根で、この地域独特の 北山型入母屋造り(きたやまがたいりもやづくり)という形をしています。
冬はかなり雪が降る地域。屋根勾配が急なため勝手にずり落ちてきてくれます。
朝から雪が降ってもちょっと気温が高くなってくると、ドドドドっと雪が落ちてくるそうです。
石垣(いしがき)も貴重な保存対象。美山町では「石かけ」と呼び、およそ120点の建造物が保存物件に選定。
美しい景観を作り出している大切な要素となっているのです。
集落の所々にある「放水銃(ほうすいじゅう)」と書かれた設備。
火事が起こるとは遠隔操作で蓋が開き、筒がせり上がり、中にあるポンプが放水する防火設備。
毎年春と秋に行われる「一斉放水」は かやぶきの里の風物詩。放水銃の点検のため62基ある全てを稼働させます。
集落全体で一斉に放水するのは火の粉が燃え移らないようにするため。
日ごろからの備えが大切な景観を守っていました。
名前 | 京都・美山 かやぶきの里(きょうと みやま かやぶきのさと) |
住所 | 京都府南丹市美山町北 |
WEB | https://kayabukinosato.jp/ |
中野忠樹さん / 民宿 久や / 生家を民宿に【京都府 南丹市 美山町】
木村多江さんが泊まった宿も かやぶき屋根。中野忠樹(なかの ただき)さんが運営する 民宿 久や(みんしゅく ひさや)です。建物は築150年以上になるという中野さんの生家。中野さんはこの家で生まれ、おばあちゃんが取り上げたそうです。
平成7年(1995年)から民宿として営業。1日1組限定(最大6名まで)、お部屋は3室、一棟貸しとなっています。
1泊朝食付き、大人2名で30,000円(追加料金 10,000円 / 1名毎)。
かやぶきの民家にしても、この集落にしても、貧乏の象徴、田舎の象徴とイメージを持っていたという中野さん。
一緒に遊んだり勉強した同年代の住民は都会にみんな行ってしまって誰1人として残っていませんでした。
この村が無くなってしまうという危機感だけが募る中、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されたことで少しずつ観光客が増えてきました。
景観を残すことで、観光という新たな生活の糧が得られるかもしれないという希望が湧き、都会の方や海外の方から「いいところですね」とか「守ってくださいね」とか「ほっとしますね」と言われ続けていると、ひょっとしたらいいところかもしれないと思えてきたそうです。
自分の故郷に誇りが持てるというのは嬉しいことだと語っていました。
名前 | 民宿 久や(みんしゅく ひさや) |
住所 | 南丹市美山町北中牧5 |
電話 | 0771-77-0550 |
WEB | https://www.kayabuki-hisaya.com/ |
中野善文さん / 茅葺レストハウス さかや【京都府 南丹市 美山町】
木村多江さんの京都・美山の旅2日目。カメラ片手にかやぶきの里散策。
ピザカフェを発見。実はこのカフェは里を案内してくれた京都・美山・北村かやぶきの里保存会 会長の 中野善文(なかの よしふみ)さんの家。
築200年以上のかやぶき屋根の家を5年前に改装して 茅葺レストハウス さかや(かやぶきレストハウス さかや)を営んでいます。
厨房には本格的なビザ窯。人気は自家栽培の野菜と美山のチーズやソーセージを使ったメニュー。
ピザと共に築200年以上という歴史あるかやぶきの魅力を訪れる人に感じてほしいと考えています。
茅葺き屋根の軒の近くで改めて断面を観察。刈った草と縄と木と竹だけで作っているのがよくわかります。
全て職人さんの手作業です。昔は集落で協力し合って屋根の葺き替えをしていました。
この家では屋根をふくのに3種類の草が使われています。
1番手前から 麻がら(おがら)、稲わら(いなわら)、すすき。
20年から25年のふき替えの時に全部取りますが、中にはまだ使えるものがあり、再利用。稲わらと新しいすすきの間に古い草を置くのです。古い草が黒く層になっていて模様としても美しい断面になっています。
名前 | 茅葺レストハウス さかや(かやぶきレストハウス さかや) |
住所 | 京都府南丹市美山町北上牧20 |
電話 | 0771-77-0207 |
WEB | https://www.facebook.com/people/茅葺レストハウス-さかや/100063629731964/ |
営業時間 | 月水土日:11:00~17:00 |
定休日 | 火曜・木曜・金曜 |
京都・美山には茅葺の古民家1棟貸しが何軒かあります。
朝食・昼食付き。最大5名まで宿泊可能。
囲炉裏を囲んで食事がいただけます。
中野誠さん / 美山茅葺株式会社 かやぶき職人 / かやぶき屋根の葺き替え【京都府 南丹市 美山町】
20年から25年に1度ふき替えるというかやぶき屋根。
中野善文さんの 茅葺レストハウス さかや でもひと月前にふき替え作業が行われました。
手がけたのは 美山茅葺株式会社(みやまかやぶき かぶしきがいしゃ)かやぶき職人の 中野誠(なかの まこと)さん。美山で生まれ育った中野誠さん。かやぶき職人となり、会社を創業して30年以上。
伊勢神宮を始め、国内外のかやぶき屋根を手がけてきました。
屋根の1面を拭くのに必要な かやはおよそ1000束。古い かやも再利用しながら50cmほどの厚みになるまで積みます。
屋根作りは職人の勘が頼り。「タタキ」と呼ばれる道具でかやの先端をならすと凹凸が消えてなだらかな面になります。叩きながら屋根のラインを決めていきます。
竹と縄を使ってかやを固定。屋根の外部と内部の職人が連携して縄を通す位置を互いに確かめ合いながら編んでいきます。
仕上げは職人たちが息を合わせしっかり締め上げます。
およそ2週間から3週間。手間に手間をかけてかやぶき屋根が出来上がります。
設計図がない作業。職人の勘だけが頼りです。
200年以上前の家の葺き替えは、これまでの7代8代のご先祖様たちがが語りかけているような気がすると中野誠さん。
ものを大切して修復していいくというのは、ひょっとしたら、人の心も修復していくのではと語っていました。
名前 | 美山茅葺株式会社(みやまかやぶき かぶしきがいしゃ) |
住所 | 京都府南丹市美山町北高倉69 |
電話 | 0771-77-0649 |
WEB | https://www.miyamakayabuki.com/ |
京都・美山には茅葺の古民家1棟貸しが何軒かあります。こちらの宿は何棟かあるので茅葺を希望であれば「かやぶき古民家 本館」または「かやぶき古民家 美十八‐Mitoya‐」のプランを選択してください。
本館200m²または美十八100m²の広めの客室。 オプションで夕食も付けられます。
勝山ミツノさん+中野弘子さん / 自家製野菜・さばずし【京都府 南丹市 美山町】
さらに里を散策していると出会ったのは菜園で野菜の手入れをしていた 勝山ミツノ(かつやま みつの)さん。
育てている野菜は根菜から葉物まで10種類ほど。日々手入れを重ねています。
最近この辺では珍しいというみかんの栽培にも挑戦。
この里に生まれ育って80年以上。必要なものはできる限り作ってきました。
手塩にかけた季節の野菜や花は里の景色も彩ります。ミツノさんの暮らしが生み出した風景です。
かやぶき屋根も畑も何でも手作りの里の人々。
勝山ミツノさんが紹介してくれたのは 中野弘子(なかの ひろこ)さん。
中野さんが作るのは 鯖寿司(さばずし)。この里の冬の定番です。昔は祭りや法事などの行事には必ず作っていたそうです。
かつて日本海から山を越えて運ばれてきた名残りで使うのは塩さば。酢に昆布と隠し味を入れて締めます。
木村多江さんも さばずしに挑戦。1晩寝かせると味が馴染んでさらに美味しくなります。
中野弘子さん+中野愛子さん+中野清子さん / 健康茶【京都府 南丹市 美山町】
木村多江さん京都・美山の旅3日目。かやぶきの里は雨模様でしたが茅葺き屋根から滴る雨も素敵。
この日は集まりがあるということで 中野弘子 さんに付いて行きました。
中野愛子(なかの あいこ)さん、中野清子(なかの きよこ)さんら数人が集まって作っていたのは 健康茶(けんこうちゃ)。
すぎな、よもぎ、茶の葉、おおばこ、どくだみ、くま笹(くまざさ)、柿の葉の7種類の野草を入れたお茶。
普段から自宅で育てた茶葉を煎って番茶を作っている里の人たち。
ここでは集落の野草を使ってとっておきのお茶を作ります。こうした共同で行う作業は里の暮らしには欠かせないものだといいます。
昔は近所や親戚で手間の貸し借りをしていて、「てんごり」とい呼んでいたそうです。
1日行ったら1日返す。お手伝いし合って助け合う慣わしです。
健康茶作りの後はみんな一緒に食事。それぞれ家で作った惣菜や漬物を持ち寄り分け合うのがいつもの楽しみです。
昨日作って一晩寝かした鯖寿司もいただきます。
昔は家族中夜遅くまで田んぼで働いている時、料理ができないので、当番を決めて共同炊事という伝統があったのだとか。同じものをまた持って帰って家で食べる。文字通り同じ釜の飯を食ってきたっていうつながりがありました。
「手間をかけることは一つ一つ大変な作業なんだけど、それをとても豊かに楽しくしてらしっしゃる」と木村多江さん。
手間をかけることによって、いろんなものに愛着や愛情が湧いたり、人に対しても思いやりにつながっていたり、それがとても美しくて生活全てが美であるという風に感じた美山の旅でした。
美の壺 三、高雄:都の秋は高雄から
みっつめのツボは 高雄:都の秋は高雄から。
中井貞さん / 神護寺・清滝川 / もみじの名所【京都市 右京区】
京都市北西部・高雄(たかお)へ。京都の市街地から車でおよそ1時間、トンネルを抜けると景色は一転四方を緑に囲まれます。
高雄は京都屈指の 紅葉(もみじ)の名所 として知られています。
解説してくれたのは 京都府立植物園(きょうとふりつしょくぶつえん)の樹木医 中井貞(なかい ただし)さん。
山の中腹にある 神護寺(じんごじ)は 空海(くうかい)ゆかりの寺で、古くから山岳信仰の拠点として栄えました。美の壺 スペシャル「国宝」では 国宝・紫綾金銀泥絵両界曼荼羅図(むらさきあやきんぎんでいえりょうかいまんだらず)の修復が紹介されました。
神護寺も紅葉の名所。祈りの場に鮮やかな赤が映えます。
神護寺の山の麓の 清滝川(きよたきがわ)にも紅葉。
「京都の紅葉は高雄から」と言われるように、人々に秋の深まりを告げてきました。
自生することで全国的に知られる イロハモミジ は別名・タカオカエデ と名が付くほど格別とされてきました。
高雄の紅葉の美しさ、その秘密とは?
まず、紅葉が綺麗に色づく条件は、十分な日照条件、水分の供給、寒暖差の3つ。
京都の自然環境はこの3つが備わった土地柄。京都の奥の方、高雄あたりはその要素を凝縮された形で自然環境が整っているという紅葉の色づきに最低な条件。
加えて山ならではの地形も紅葉の美しさを際立たせているといいます。
イロハモミジは斜面地で根を張る力、岩盤を抱きかかえるように根を張る力があるため斜面地で生育できます。
斜めの幹を作り重なった枝を作ると、鑑賞する方にとっても、斜面に重なり合っていると紅葉の重層性を生かした形を堪能できるのです。
名前 | 神護寺(じんごじ) |
住所 | 京都府京都市右京区梅ケ畑高雄町5 |
電話 | 075-861-1769 |
WEB | http://www.jingoji.or.jp/ |
営業時間 | 9:00~16:00 |
定休日 | なし |
もみぢ家 / 川床で紅葉狩り【京都市 右京区】
狩野秀頼「観楓図屏風」には中世の 高雄(たかお)が描かれています。
清滝川の岸辺では都人たちが紅葉狩り。開放的な雰囲気の中、紅葉を楽しみました。
高雄で現代でも楽しまれている紅葉狩り。
清滝川沿いには 川床(かわどこ)と呼ばれる張り出した座敷が並んでいます。
紹介されていたのは もみぢ家(もみぢや)の川床。
錦に染まる紅葉をすぐそこに、料理を楽しみます。器の中も秋の様相。ニジマスや栗など山の恵みを味わいます。
夏はホタル狩りも楽しめる優雅な川床です。
名前 | もみぢ家(もみぢや) |
住所 | 京都府京都市右京区梅ケ畑西ノ畑町2 |
電話 | 075-871-1005 |
予約 | もみぢ家別館 川の庵(OZmall) |
WEB | https://www.momijiya.jp/ |
もみぢ家の川床でいただくお食事。
田口葉子さん / 写真家 / 清滝川のもみじ【京都市 右京区】
写真家の 田口葉子(たぐち ようこ)さんは紅葉の季節には京都各地を飛び回り、様々な紅葉を写真に収めてきました。
街とはまた違った山の紅葉を探しに 清滝川(きよたきがわ)の渓谷を歩きます。
紅葉だけでなく、周りの環境に注目する田口さん。
場所を変え視点を変え、山の紅葉ならではの景色を探します。
紅葉の色も黄色から赤まで様々で、背景には杉の緑。市内の紅葉とは奥行きが全く違います。
場所によって様々な姿を見せる野生の紅葉。水辺ではまた違った景色を見せます。
水面に映る山の色。光の当たり方で表情を変えます。
高雄は川が綺麗、水が綺麗ですし、岩組みも組んだのではなかろうかと思うほど綺麗。
京都の市街地にいても夕暮れは西山、愛宕山を眺め、朝は比叡山、東山を眺めという暮らし。市街地と奥座敷が途切れているわけではなく、延長線上にある。
庭の景色の奥、そこの根元に来ているみたいな感じだと語っていました。
名前 | 田口葉子(たぐち ようこ) |
WEB | https://www.photohappa.com/ |
美の壺 四、大原:山里が生み出す 京の味
最後のツボは 大原:山里が生み出す 京の味。
中東久雄さん / 大原ふれあい朝市 / 大原野菜【京都市 左京区】
京都市北東部西方、山々に囲まれた集落・大原(おおはら)は平安時代から貴族や僧侶が移り住んだ奥座敷。
山里の暮らしを象徴するのが 大原女(おはらめ)。芝を頭に乗せ、京の街まで行商に出かけた様子が今に伝えられています。
豊かな歴史と文化に彩られた大原で新たに注目を集めているもの、と紹介されていたのは 大原ふれあい朝市(おおはらふれあいあさいち)。里の駅大原で毎週日曜日の朝に開催され、一般客からプロの料理人まで新鮮な野菜を求めて集まります。美の壺 File 424「京野菜」の回でも紹介されていました。
午前6時。朝市には大原で育まれた野菜が並びます。
京都の伝統野菜の代表格・堀川ごぼう(ほりかわごぼう)。
同じく京野菜で知られるまん丸の 聖護院大根(しょうごいんだいこん)。
小かぶ や 里芋 といった冬の定番から カラフルな人参 まで多品種の野菜が並びます。
農家自らが売り場に立ち取れたての新鮮な野菜を販売します。
訪れるのは地元の人から料理人まで様々。ホテルの総理料理長やイタリア料理シェフもやってきます。
プロも一目置く大原産の野菜は近年 大原野菜(おおはらやさい)と呼ばれ、広く知られてきました。
この野菜にいち早く注目し、その魅力を発信してきた 草喰なかひがし(そうじきなかひがし)の店主 中東久雄(なかひがし ひさお)さん。
朝市ができた25年前から大原に通い料理人仲間にも広めてきました。
山の野草料理から始めた中東さん、野菜にも並々ならぬこだわりがあります。
京都の市街地から20〜30分で来られる大原。市場には行かずに全部大原辺りで野菜を賄っているそうです。
名前 | 大原ふれあい朝市(おおはらふれあいあさいち) |
住所 | 京都府京都市左京区大原野村町342 里の駅大原 |
WEB | https://www.satonoeki-ohara.com/market/ |
開催日 | 毎週日曜 6:00〜9:00 |
草喰なかひがしの店主 中東久雄さんの著書。
渡辺雄人さん+渡辺民さん / つくだ農園 / 大原野菜【京都市 左京区】
中東さんが仕入れを行うのは朝市だけではありません。大原のあちこちに広がる野菜畑です。
訪れたのは 渡辺雄人 さんと 渡辺民 さん夫妻が有機栽培で営む つくだ農園(つくだのうえん)。18年前に朝市で出会ったことがきっかけで農園まで通う間柄になりました。
この日収穫したのは渡辺さんに依頼して、昨年から作ってもらった しゃくし菜(しゃくしな)。
中東さんは畑で早速茎をかじり。子供の頃から馴染みのある冬野菜。
中東さんが生まれ育ったのは大原からさらに北にある山間の集落・花背(はなせ)。
季節の野草を摘み、畑で野菜を育てる。その自給自足の経験が滋味深い食材を見極める基礎になったといいます。
美味しい野菜は美味しさの中に香りと味が共存していて肉や魚に負けない位の力があります。
それを求めて毎日大原まで来ているという中東さん。
多くの料理人が認める大原野菜の美味しさの秘密は山に囲まれた盆地特有の気候にあるといいます。
寒暖差があることで、肥料にも勝る味付けになる。冷え込んでくると、作物そのものの生きる力で糖分を高めたり、でんぷんを蓄えたりするのだとか。
地元では小野霞(おのがすみ)と呼ばれる霧や もやは野菜が好む水分があるような状態を保ちます。
大原は野菜にとっては非常に過ごしやすい自然環境なのです。
今では野菜が人気を博す大原ですが、以前は農業の中心は稲作でした。次第に担い手が減り、荒れた田んぼも目立つようになってしまいました。
里の景色を蘇らせるため立ち上がったのは地元の人たち。田畑の整備を始め、朝市や直売所等の販路を整えると若い農家も集まりました。
耕作放棄地をどんどん畑に作り替え、野菜作りが盛り上がっていったのです。
名前 | つくだ農園(つくだのうえん) |
住所 | 京都府京都市左京区大原小出石町105 |
電話 | 075-744-3866 |
WEB | https://www.villagetrust-tsukudafarm.com/ |
営業時間 | 火〜土:9:30~17:00 |
定休日 | 日曜・月曜 |
京都・大原の古民家に住われていた故ベニシア・スタンリー・スミスさんの著書。
中東久雄さん / 草喰なかひがし【京都市 左京区】
大原で大切に育まれていった野菜が人々の舌を楽しませています。
京都市左京区 の中東さんの店 草喰なかひがし(そうじきなかひがし)。ミシュラン2つ星の名店です。
野菜の持ち味をいかに引き出すか料理人たちが心を砕きます。
冬に旬を迎える 根菜 は、食べ応えのある大きさに切って炊いていきます。
渡辺さんの しゃくし菜 は大鍋で3分ほど湯がきます。
しゃきっとした歯ごたえを残しながらしっとりと茹で上がりました。
大原の冬野菜をたっぷり堪能できる 炊き合わせ(たきあわせ)。
野趣溢れる根菜の旨味が口いっぱいに広がります。
中央にはしゃくし菜。鮮やかな緑が器に彩りをもたらします。
中東さん今度は 赤かぶ に取り掛かります。
甘みと辛味を合わせ持つ赤かぶをすりおろします。
ゆずの搾り汁を合わせて爽快な味と香りに。にんじんも大原産。
皮と茎を残したまま切り、旨味を逃さないよう蒸し焼きに。
冬の 八寸(はっすん)が完成。
山に行って畑に行って眺めた景色を込めたという一品。奥座敷が生んだ味がここにあります。
名前 | 草喰なかひがし(そうじきなかひがし) |
住所 | 京都府京都市左京区浄土寺石橋町32-3 |
電話 | 075-752-3500 |
WEB | https://www.soujiki-nakahigashi.co.jp/ |
営業時間 | 火〜日:12:00~13:00(L.O.13:00), 18:00~19:00(L.O.19:00) |
定休日 | 月曜・月末の火曜 |
中東久雄さんの日本料理店・草喰なかひがし。ミシュラン2つ星の名店です。
エピローグ
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音楽 BGM
ジャズの名曲が流れる美の壺。番組BGMファンもいらっしゃるのではないでしょうか。
オープニング曲と番組内挿入曲をまとめましたので参考にどうぞ。リンク先で試聴できます。
オープニングテーマ
オープニングテーマ は Art Blakey And The Messengers(アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ)の名曲「Moanin’」。ジャズドラマー アート・ブレイキーが1958年に発表した同名のアルバムに収録されています。作曲はピアニストの Bobby Timmons(ボビー・ティモンズ)。
番組内 楽曲
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