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NHK「美の壺(びのつぼ)」は普段使いの器から家具、着物、料理、建築に至るまで、衣食住、人の暮らしを彩ってきた美のアイテムを解説してくれる番組。紹介されたものは何?場所はどこ?出演は誰?どこで買える?と興味津々。
そんな気になる「美の壺・美術の鑑賞マニュアル」を詳しく調べてみました。最後に番組内の音楽もまとめてあります。
美の壺「暮らしにぬくもり 型染」File 559
出演は俳優の 草刈正雄(くさかり まさお)さん、ナレーション(語り)は俳優の 木村多江(きむら たえ)さんです。
最新エピソード 美の壺 File 621「平安の美」 もどうぞ併せてご覧下さい。
BSプレミアム(2023年11月30日まで。2023年12月1日から NHK BS(BS101チャンネル) へ移動)
初回放送:2022年6月17日(金)19:30~20:00
再放送 :2022年6月25日(土)06:45〜、2022年7月1日(金)12:30〜
2023年8月30日(水)19:30~、2023年9月6日(水)08:00~
2023年9月9日(土)06:45〜
BS4K(2023年12月1日から BSプレミアム4K へ名称変更)
初回放送:2022年6月17日(金)19:30~20:00
再放送 :2022年6月25日(土)06:45〜、2022年6月30日(木)23:00〜
2023年8月30日(水)19:30~、2023年9月4日(月)14:00~
2023年9月6日(水)08:00~、2023年9月9日(土)06:45〜
総合
再放送 :2023年9月13日(水)15:10~
Eテレ
再放送 :2024年5月19日(日)23:00~、2024年5月27日(月)05:55〜
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美の壺 暮らしにぬくもり 型染 File 559 内容
▽大人気落語家・林家たい平さんの、美術大学時代の型染作品から自らデザインした手ぬぐいまで紹介!
▽海外でも人気の型染のれん。ギリギリまでそぎ落としたデザインとは?!
▽伝統の「伊勢型紙」。小刀一本でミクロに彫り上げる型彫師の技!
▽昔の型紙を組み合わせてモダンな印象に仕立てる、江戸小紋師の帯
▽人間国宝・芹沢銈介の名品とデザイン秘話。
▽布だけじゃない!カレンダーから詩まで和紙の型染!
プロローグ
草刈さんが戸棚を片付けていたら出てきた箱。中にはおじいちゃんのものだったと思われる古い紙が入っていました。
美の壺 一、図案:キレよく くっきり 大胆に
ひとつめのツボは 図案:キレよく くっきり 大胆に。
林家たい平さん/ 落語家 / 型染の手ぬぐい【東京都】
「笑点」でもお馴染みの人気落語家 林家たい平(はやしや たいへい)さん。
たい平さんは1964年埼玉県秩父市出身。1987年に武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン学科卒業。1988年に林家こん平師匠に入門。1992に二ツ目に昇進、2000年に真打昇進。2004年から「笑点」に出演しています。
武蔵野美術大学出身とあってとてもデザインセンスの良い たい平さん。美の壺 File 436「いろり」に登場したときはご自宅のスタイリッシュな囲炉裏(いろり)を見せてくれました。妻の 田鹿千華(たじか ちか)さんは元 NHKの契約キャスター。
落語で扇子とともに欠かせないのが 手ぬぐい(てぬぐい)。
落語家は前座から二つ目に昇進すると、自分の名前入りの手ぬぐいを作ることができます。
前座の修行中は「二つ目になったらどんな手ぬぐいを作ろうかな」と考えていたというたい平さん。
たい平さんのオリジナル手ぬぐいは名前をもじって「鯛」を大胆にデザイン。25年間、毎年型染で色違いを作っています。
手ぬぐいは贔屓筋に配ったり正月に芸人同士で交換したりするのが習わし。皆さん創意工夫を凝らした、個性的な図案です。
弟子の三味線漫談家・林家あずみ(はやしや あずみ)さんの型染手ぬぐいは、たい平さんがデザインしました。三味線のばちに「林家」という文字が描かれています。
出身地、埼玉県秩父 の 秩父神社(ちちぶじんじゃ)から依頼されて制作した手ぬぐいは
社殿の鯉の彫刻をもとに型染にしました。
武蔵野美術大学で商業デザインを学んでいたたい平さん。学生時代に 型染 に出会い、すっかり虜に。
卒業制作も型染。
当時すでに落語家になることを決めていたため、手ぬぐいをモチーフに型染で仕上げたポスターを制作しました。
染めの絵は描いている過程で出来上がりが想像できるけれど、型染は最後の最後、のりを落とすまでどんなものが出てくるかわからない。のりを落として出来上がった時に、まるでマジックを見たような感動を感じるそうです。
名前 | 林家たい平(はやしや たいへい) |
WEB | https://www.hayashiya-taihei.com/ |
伝統的な型染めの一種「注染」で作られた手ぬぐい。色々な柄があります。
髙田長太さん / 型染工房たかだ 型染作家 / 手仕事の味わい【神奈川県 湯河原町】
神奈川県湯河原町 にある型染の工房 型染工房 たかだ の2代目・髙田長太(たかだ ちょうた)さん。
初代は長太さんの父・髙田正彦(たかだ まさひこ)さん。髙田正彦さんはグラフィックデザインを学んだ後、1970年に人間国宝・芹沢銈介(せりざわけいすけ)の内弟子となり、1979年に独立。湯河原町に工房を構えました。
髙田長太 さんは1977年生まれ。大学卒業後に父と共に仕事をすることで型染の技術を習得。2018年に髙田正彦さんが亡くなった後は2代目を継承。母・髙田佳代子(たかだ かよこ)さんと共に実用的で美しい日常使いの型染を制作しています。
髙田さんが作るものは様々なですが、中でも 暖簾(のれん)は店だけでなく、インテリアや部屋の間仕切りとしても人気です。
湯河原から見える富士山を大胆な構図で染めたのれん。
地元で取れるわさびの図案の のれんは藍を使って型染めしました。
包丁と砥石ののれんは、フランス・パリ12区の刃物店 atelier DOMA(アトリエ ドマ)からの依頼で制作しました。
レンコンののれん を染める工程を見せてもらいました。
レンコンは穴から先を見通せるということで縁起が良い柄と言われます。
布に型紙を重ね上からのりを塗ります。ポイントはのりの厚さ。
のりが薄いと染めたときに染料が入ってしまい、厚すぎると型紙と一緒に剥がれてしまいます。
一昼夜かけてのりを乾かした後、裏からものりを施します。型紙も裏返してぴたり。
表と裏両方にのりを塗ることで、模様がよりくっきりと浮かび上がるのだといいます。
のりが乾いたらムラなく染めるために一度水に浸してから藍で染めます。
気温湿度で染め上がりが変わるため、時間を緻密に計算。今日は30秒。
乾かしたらもう一度染めて、のりを落とすと完成です。
型染をデザインするときは、まずスケッチしたものを簡略化したりしてなるべく引き算をしていく。レンコンだってギリギリわかる図案にするといいます。
型染ではどうしてものりが少しはみ出てしまったりして直線を出そうにも線が歪んでしまいます。
あえてきっちりしないのが型染めの良いところ。手仕事の味わいが型染の魅力だと髙田さん。
名前 | 型染工房 たかだ(かたぞめこうぼう たかだ) |
住所 | 神奈川県足柄下郡湯河原町吉浜1902-36 |
電話 | 0465-62-8020 |
WEB | https://takada-katazome.com/ |
型染工房たかだ のものではありませんが、よつめ染布舎の型染のれんも素敵。
美の壺 二、型紙:紙が生み出す無限の世界
ふたつめのツボは 型紙:紙が生み出す無限の世界。
代田美里さん / 伊勢型紙資料館 学芸員【三重県 鈴鹿市】
型染に欠かせない 型紙(かたがみ)。和紙を柿渋で貼り合せた地紙に専用の彫刻刀で様々な文様を彫り抜いて作られています。型染が広く普及した江戸時代には、様々な図案の型紙が作られました。
その多くは現在の 三重県鈴鹿市 で生産され、伊勢型紙(いせかたがみ)と呼ばれています。
伊勢型紙資料館(いせかたがみしりょうかん)は伊勢国白子町屈指の型紙問屋であった寺尾斎兵衛家の住宅を修復して平成9年に開館。
資料館には江戸時代から現在までのおよそ6,000枚の伊勢型紙が所蔵されています。京都の型友禅や江戸の江戸小紋などの型紙も伊勢で作られていました。
解説してくれたのは鈴鹿市文化財課 学芸員の 代田美里(だいた みさと)さん。
見せてくれたのは 雨龍(あめりゅう)と呼ばれる龍の子供を描いた型紙。
龍の子供は雨を呼ぶという伝説があり、雨を願う気持ちなどを込められて作られた型紙だ推測されます。
よく見るくと小さな龍に見える図案。龍というとちょっと怖いですが、子供の龍は可愛い感じです。
幕末から明治初期と思われる「鯉の滝登り」が描かれた型紙。
立身出世を象徴するおめでたい図案です。
名前 | 伊勢型紙資料館(いせかたがみしりょうかん) |
住所 | 三重県鈴鹿市白子本町21-30 |
電話 | 059-368-0240 |
WEB | http://suzuka-bunka.jp/isekatagami/ |
営業時間 | 水〜日:10:00〜16:00 |
定休日 | 月曜・火曜・第3水曜・年末年始 |
入場料 | 無料 |
伊勢型紙は栞(しおり)や飾りにしても素敵。自分で彫りたくなったら紙と図案のセットも売っています。
内田勲さん / 型彫師・伝統工芸士 / 伊勢型紙の彫りの技法【三重県 鈴鹿市】
現在でも型紙彫りの伝統が受け継がれています。
型彫師(かたほりし)・伝統工芸士 の 内田勲(うちだ いさお)さんは、主に江戸や明治の古い型紙を復刻しています。
内田さんは鈴鹿市生まれ。最初は会社勤めをしていましたが、20歳過ぎ頃に伊勢型紙の彫り師の仕事に触れる機会があり、1964年に伊勢型紙彫刻の渋谷次郎氏に師事。6年間の修行の後に独立。2000年に伝統工芸士の認定を受けました。現在は伊勢型紙技術保存会会長を務めています。
内田さんが 明治時代の型紙を復刻 するとことを見せていただきました。
一面に咲き誇る桐の花。実は同じパターンの繰り返しになっているのだそうです。
内田さんはまずオリジナルの型紙を写しから、1部分を切り取った小さな型 小本(こほん)をつくります。
小本の上下と左右をつないでいくと花も茎もぴたりと繋がって1つの大きな模様になります。
これを彫って 型紙 を作ります。
型紙は耐久性が高いとされる美濃和紙を柿渋で3枚貼り合わせたもの。それを6枚重ねて一度に彫ります。
内田さんが得意とするのは 突き彫り(つきぼり)という技法。刃先の鋭い小刀で地紙から離さずに垂直に突くように、上下させながら前へ彫り進めていきます。名人でも彫り終わるのに2週間もかかる根気のいる作業です。
名前 | 内田勲(うちだ いさお) |
住所 | 三重県鈴鹿市 |
内田勲(うちだ いさお)さんの伊勢型紙を使った 灯AKARI の行燈(あんどん)。
菊池宏美さん / 工房よし菊 江戸小紋師 / 【群馬県 伊勢崎市】
群馬県伊勢崎市 の 工房 よし菊(よしきく)の江戸小紋師 菊池宏美(きくち ひろみ)さん。
菊池さんは、江戸時代に流行した型染 江戸小紋(えどこもん)を元に、現代にも映える小紋の制作に取り組んでいます。
菊池さんは1967年群馬県伊勢崎市生まれ。祖父母は機織りの家系、父母は伊勢崎で呉服業を営んでいましたが、着物の興味は持たずに数学を学び早稲田大学教育学部に入学。
卒業後はSONY(ソニー)に就職しましたが、たまたま通りがかった前橋市の「創作きもの にしお」で江戸小紋の第一人者 藍田正雄(あいだ まさお)氏の着物に出会い29歳で藍田氏の元で修行することに。
2011年に独立し、工房 よし菊 を構えました。
型染の工程を見せてもらいました。
菊池さんの作品は伝統的な江戸小紋を元にした独自なデザイン。細かくて精緻な「小紋」の型と、少し大きめの「中形」の型との組み合わせにより生まれます。
型染に使うのは菊池さんが集めた昔の 伊勢型紙。自ら鈴鹿市の型彫師さんたちを訪ね、古い伊勢型紙を買い求めたり、新たに彫り直してもらったりしています。
この日は 菊 の模様の型紙を使います。大正から昭和初期の図案で、元は1つだった型紙を3つに分けて彫り直してもらいました。染めるのは菊の花に横縞のデザイン 帯(おび)。当時大正ロマンの風潮の中で好まれた大胆な柄です。
ここから更に菊池さんならではの工夫が。
江戸小紋の伝統文様 大小あられ(だいしょうあられ)の型紙も使うのです。
菊 の上に 大小あられ の型紙を合わせてのりを塗ります。のりには僅かに染料を混ぜ、ほのかな色に染めるのだとか。
これは菊池さんが 型合わせ と呼んでいる手法。中形の型と江戸小紋の型を合わせることで、奥行きのある表情が作り出されます。
最後に地色を染め、蒸して色を定着させたらのりを洗い落とします。
異なる図案を合わせることで、モダンな印象のデザインが生まれました。
伝統の図案に現代の息吹が吹き込まれた型染です。
名前 | 工房 よし菊(よしきく)、菊池宏美(きくち ひろみ) |
住所 | 群馬県伊勢崎市 |
こちらは菊池宏美さんの師匠、藍田正雄さん作江戸小紋。
美の壺 三、芹沢銈介:何でも染める 何にでも染める
最後のツボは 芹沢銈介:何でも染める 何にでも染める。
白鳥誠一郎さん / 静岡市立芹沢銈介美術館 学芸員 / 型染の人間国宝・芹沢銈介【静岡県 静岡市】
静岡市立芹沢銈介美術館(せりざわけいすけびじゅつかん)には染色家で型絵染(かたえぞめ)の人間国宝 芹沢銈介(せりざわ けいすけ)の作品が展示されています。
芹沢は分業だった型染を1人で行い、独創的な表現で型染を芸術の域に高めました。
86歳の時、自身の作品600点を故郷の静岡市に寄贈し美術館が開館しました。
解説してくれたのは学芸員の 白鳥誠一郎(しらとり せいいちろう)さん。
芹沢銈介「布文字春夏秋冬二曲屏風(しゅんかしゅうとうもんにきょくびょうぶ)」1965年
風に翻る細長い布が描いたような春夏秋冬。
文字の周りにはそれぞれの季節の模様が多彩な色で染められています。
代表作の1つ「貝文着物(かいもんきもの)」は貝模様が散りばめられた型染の着物です。
全体的に貝の模様が散らされていますが、1つも繰り返されているところが無く全部違うパターン。
1箇所だけ貝の模様が布と布をまたいで配置されていて、そのためあたかも着物の中に模様が、自由に散らされているようなそういう印象を生み出しています。
こちらは69歳のときの作品「身辺(しんぺん)」1960年
愛用の道具や収集した品々を題材にした型染作品。一見、絵画にも見えるこの作品は「染絵(そめえ)」と呼ばれています。
型染の染色技法を使いながら、絵画的な表現を追求した作品です。
芹沢は 和紙の型染めカレンダー も作っていました。
芹沢はもともと布を染めるための型染めを応用し、和紙を染める技法を確立しました。
カレンダーを始め、カードや本の装丁、絵本も手がけた芹沢。尽きることのない創作意欲で型染の可能性を広げていきました。
最後は「模様の中に溶け入りたい」と言っていたという芹沢。芹沢銈介の目の中ではこの世はあらゆるものが模様に見えていたのでは、と白鳥さん。芹沢銈介とは「模様の人」だと語っていました。
名前 | 芹沢銈介美術館(せりざわけいすけびじゅつかん) |
住所 | 静岡県静岡市駿河区登呂5-10-5 |
電話 | 054-282-5522 |
WEB | https://www.seribi.jp/ |
営業時間 | 火〜日:9:00〜16:30 |
定休日 | 月曜 |
小田中耕一さん / 小田中染工房【岩手県 紫波郡 紫波町】
岩手県紫波郡紫波町(しわぐんしわちょう)、小田中染工房(おだなかそめこうぼう)の 小田中耕一(おだなか こういち)さんは 芹沢銈介(せりざわ けいすけ)の薫陶を受けた型染作家。
染物屋の家に生まれた小田中さんは、高校卒業後、芹沢銈介のもとで10年間学びました。
紹介されていたのは宮沢賢治の「注文の多い料理店」をイメージした型染作品。カラフルな色彩で賢治の物語の世界が表現されています。
どんなものでも、型染のデザインに落とし込む芹沢の姿に感銘を受け、小田中さんは自らの表現を模索するようになります。
やがて小田中さんは「文字の型染」へと向かいます。
小田中さんが文字に興味を持っていることを伝え聞いた芹沢は、小田中さんに文字に関する資料をくれることもあったのだとか。資料をいただけるのはありがたかったけれど、その資料を活用していないと叱られたりもしたそうです。
小田中さんの型染の作業工程を見せてもらいました。
まず文字の型紙を彫ります。字がバラバラにならないようにつながりを残して彫り進みます。
ある程度彫れたら、型紙を裏返して紗(しゃ)を貼り付けます。
紗を切らないように注意しながら、文字のつながりを切り取っていきます。
型染の楽しさは、筆で書いて、刀で彫っていくうちに様子が変わってきて、最後には自分が最初に発案してた時よりも良いものができてくところ。最後に仕上がるまでわからないところがまた楽しみだと小田中さん。
その反面思っていたよりも出来が悪いこともあります。だからまた次にやろうかなといく気持ちになるのだとか。
芹沢銈介に導かれて半世紀。小田中さんならではの文字がまた生まれました。
名前 | 小田中染工房(おだなかそめこうぼう) |
住所 | 岩手県紫波郡紫波町上平沢南馬場60-1 |
電話 | 019-673-7605 |
営業時間 | 9:00〜18:00 |
定休日 | 不定休 |
エピローグ
おじいちゃんのものだった古い紙は型染の型紙でした。
「これを我が家の模様とする」と書き置かれた型紙で染めてみると…
「草」と「鎌」。「草刈」の意味でしょうか。しゃれが効いていますね。
U-NEXT でNHKの動画配信サービス NHKオンデマンド を視聴可能。虎に翼・らんまん・なつぞら などの朝ドラや 光る君へ・鎌倉殿の13人・真田丸 などの大河ドラマ、探偵ロマンス・正直不動産 などの名作ドラマ、ファミリーヒストリー「草刈正雄」を一気見できます。U-NEXTは初回31日間無料トライアル。NHKオンデマンド は別料金ですが、もらえる600ポイントで購入できます。PR
音楽 BGM
ジャズの名曲が流れる美の壺。番組BGMファンもいらっしゃるのではないでしょうか。
オープニング曲と番組内挿入曲をまとめましたので参考にどうぞ。リンク先で試聴できます。
オープニングテーマ
オープニングテーマ は Art Blakey And The Messengers(アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ)の名曲「Moanin’」。ジャズドラマー アート・ブレイキーが1958年に発表した同名のアルバムに収録されています。作曲はピアニストの Bobby Timmons(ボビー・ティモンズ)。
番組内 楽曲
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