NHK「美の壺(びのつぼ)」は普段使いの器から家具、着物、料理、建築に至るまで、衣食住、人の暮らしを彩ってきた美のアイテムを解説してくれる番組。紹介されたものは何?場所はどこ?出演は誰?どこで買える?と興味津々。
そんな気になる「美の壺・美術の鑑賞マニュアル」を詳しく調べてみました。最後に番組内の音楽もまとめてあります。
美の壺「色と光の物語 ステンドグラス」File 634
出演は俳優の 草刈正雄(くさかり まさお)さん、ナレーション(語り)は俳優の 木村多江(きむら たえ)さんです。
NHK BS(BS101チャンネル)
初回放送:2025年5月23日(金)21:15~21:45
再放送 :2025年5月30日(金)12:00~、2025年5月31日(土)07:30〜
BSプレミアム4K
初回放送:2025年5月14日(水)19:30~20:00
再放送 :2025年5月21日(水)08:00~、2025年5月24日(土)06:45〜
でNHKの動画配信サービス NHKオンデマンド を視聴可能。 U-NEXT美の壺 も見逃し配信中。
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美の壺 色と光の物語 ステンドグラス File 634 内容
▽東京・聖イグナチオ教会にある、7枚のステンドグラス。イエスキリストの生涯を壮大に伝える!
▽昭和30年代に開店したステンドグラスの喫茶店。あの名画や王宮が!
▽学校から寺院、幼稚園までさまざまなステンドグラスを手がける人気の職人。こだわりのガラス選びと、住宅で楽しむステンドグラス
▽ステンドグラス界の巨匠・小川三知。大正時代の洋館で、三知が極めた技術を堪能!国立科学博物館にある名品も!
プロローグ
家の近くにステンドグラスの教室ができたという草刈さん。
ステンドグラスってきれいなんですよね!
美の壺 一、光:光が誘う異国文化
ひとつめのツボは 光:光が誘う異国文化。
髙祖敏朋さん / カトリック麹町 聖イグナチオ教会 / イエス・キリストの生涯を伝えるステンドグラス【東京都 千代田区】
東京都千代田区 にある カトリック麹町 聖イグナチオ教会(カトリックこうじまち せいイグナチオきょうかい)。
解説してくれたのは主任司祭の 髙祖敏朋(こうそ としあき)さん。
紹介されていたのは地下から地上につながる らせん階段 の上の ステンドグラス。
1枚の大きさが 縦4m20cm、横1m。7枚のステンドグラスにはイエス・キリストの生涯が描かれています。
キリストの降誕。
聖母マリアの優しい表情とキリストの神々しい姿が白いガラスを用いて表されています。
最後の晩餐(さいごのばんさん)。
レオナルド・ダ・ヴィンチの絵画でも知られるこのシーン。
細長い枠内にキリストと12人の使徒を巧みに配しています。
そして キリストの磔刑(たっけい)。
ヨーロッパの教会でこうしたステンドグラスが作られたのには大きな理由がある、と髙祖さん。
18世紀ごろまでは識字率も高くありません。皆が聖書を読めるわけではないのです。
聖書で書かれている大事なものを、ステンドグラスあるいは絵によって示す。
視覚に訴えることによって物語を伝えていく目的があったのです。
そしてそれがだんだん芸術的にも高まり発展してきました。
この教会が最初に建てられたのは昭和24年(1949年)。
この辺りにあった別の聖堂が空襲で焼失しただめ、復興の声に応える形で造られました。
当時、あのステンドグラスは主聖堂の祭壇の上に作られました。ベルギーから寄付されたものでした。
平成11年(1999年)、老朽化により教会を建て直す際に納骨堂と主聖堂を結ぶ階段の上に移設されました。
ぐるりと囲う窓には日中ずっと光が射します。
福音書の中でイエスが自身のことを「私は世の光である」と説いています。
人生を歩んでいくときに明るい所を導いてくれる「光」。
そしてまた、光というのはあたたかさを与えてくれる。
ステンドグラスが映えるのは、光があってこそ。ステンドグラスもそういうイメージが込められていのでは、と髙祖さんは語っていました。
名前 | カトリック麹町 聖イグナチオ教会(カトリックこうじまち せいイグナチオきょうかい) |
住所 | 東京都千代田区麹町6-5-1 |
電話 | 03-3263-4584 |
WEB | https://ignatius.gr.jp |
営業時間 | 7:00〜19:00 |
定休日 | なし |
松井京子さん+松井祥訓さん / 喫茶 古城 / ステンドグラスのある喫茶店【東京都 上野】
ステンドグラスは教会だけではありません。
ステンドグラスのある喫茶店と紹介されていたのは 東京都上野 にある 喫茶 古城(きっさ こじょう)。
先代オーナーの娘で現オーナーの 松井京子(まつい きょうこ)さんと夫の 松井祥訓 さんが経営されています。
入り口で迎えてくれるのは、白馬にまたがった聖人のステンドグラス。
エル・グレコの絵がもとになっています。
そして、地下への階段を下りるとブーシェのベルジュレ夫人の絵にならったステンドグラス。
店内の奥には大きな5枚のステンドグラス。ロシアのエルミタージュ美術館の階段を忠実に模じて作られています。
後ろからライトで照らし、地下とは思えない開放感を演出。
この空間は先代のオーナー、松井省三(まつい しょうぞう)さんが昭和38年に作ったものでした。
京子さんの父で先代オーナーの松井省三さんは大正モダンボーイ。
昔は長屋が多かったという立地でゆっくりとできる場を提供したいと考えていました。
そして松井省三さんは大の西洋美術好き。展覧会などによく出向き、西洋美術の書籍も集めていました。
自身が海外に行くことはありませんでしたが、その憧れを店の装飾に取り入れました。
日本のステンドグラスの工房に依頼し作ったと伝えられています。
昭和38年(1963年)の開店当初はお見合いが多かったと言います。
そしてデートでも利用されました。当時人気だったという特急列車のような2人掛けの「ロマンスシート」が現在も残されています。
今は若い子が珍しいと言って写真を撮っていくのだとか。
時代が流れても、今の若い人たちがまた違った意味ですごく感動してくれているのは父が見たら喜ぶだろう、と松井京子さん。
異国への見果てぬ夢をステンドグラスとして残した父。
今も人々を非日常へと誘います。
名前 | 喫茶 古城(きっさ こじょう) |
住所 | 東京都台東区東上野3-39-10 光和ビル B1F |
電話 | 03-3832-5675 |
営業時間 | 月〜土:9:00〜20:00 |
定休日 | 日曜・祝日 |
喫茶 古城(きっさ こじょう)が紹介されています。
美の壺 二、彩り:暮らしの中で色を楽しむ
ふたつめのツボは 彩り:暮らしの中で色を楽しむ。
五味理さん / 璃房ステンドグラス合同会社 / ステンドグラスの制作【東京都 渋谷区】
東京都渋谷区 のステンドグラス工房 璃房ステンドグラス合同会社(りぼうステンドグラス ごうどうがいしゃ)。
制作工程を見せてくれたのは 代表・ステンドグラス職人 の 五味理(ごみ おさむ)さん。
30年前の1995年に工房を立ち上げオーダーメードでステンドグラスを制作しています。
五味さんは個人の住宅から学校・寺院・幼稚園まで300を超すステンドグラスを手がけてきました。
ステンドグラス作りは イメージ図案 を作ることから始まります。
お客様の希望を聞き、手描きで色鉛筆を使って描きます。
図案が完成したら ガラス選び。
今回は黄色い 百合(ゆり)。
黄色といってもさまざまな種類があるのでその中からイメージに合うものを見極めます。
使うことにしたのはレモンイエローマーブル状の色ガラス。同じガラスの部分で発色が違うため、花びらにぴったりの部分に狙いを定めて切り取り濃淡をつけています。
使う部分が決まったら 切り取り。
次に窓辺に置いて色のバランスを確認。
色が合わないと思ったものにペンでチェックをして、パーツを入れ替えます。
組み立てに使うのは「ケイム」という金属のパーツ。
接続部分を固定します。このあと数か月かけて作り上げていきます。
作ることが好きだったから自然とこの仕事に入ったという五味さん。
毎日眺めてもらって喜んでくれているのかなと考えると嬉しいと語っていました。
名前 | 璃房ステンドグラス合同会社(りぼうステンドグラス ごうどうがいしゃ) |
住所 | 東京都渋谷区神宮前3-36-26 ヴィラ内川303 |
電話 | 03-5410-0724 |
WEB | https://e-ribo.com/ |
瀬部玲子さん / 住宅を彩るステンドグラス
五味理(ごみ おさむ)さんが手がけたステンドグラスはさまざまなところで使われています。
紹介されていた個人住宅は 瀬部玲子(せべ れいこ)さんのご自宅。
海外旅行が好きな瀬部さん。
イラン南西部の街・シーラーズにある マスジェデ・ナスィーロル・モスク(通称・ローズモスクまたはピンクモスク)のステンドグラスが綺麗で印象に残っていたそうです。
そういう光に包まれたところに自分がいたいと思ったのが発端で、それなら家にステンドグラスがあってもいいんじゃないかと考えて五味さんに依頼しました。
ダイナミックに咲き誇る色とりどりの花。
瀬部さんはステンドグラスを依頼する際、モスクのイメージと共に自分の好きな花と色を伝えました。
五味さんがそれをもとに作り上げていったのです。
上はモスクをージした柄。下は淡い色ガラスを組み合わせた幾何学模様。
色だけでなく、ガラスの質感まで こだわりました
上の丸いところと花のところと下の幾何学模様のところと世界観が違っていて、アンバランスなものがうまくかみ合ってマッチングしているっていうところに人生の面白さに通じると瀬部さん。
疲れたときにステンドグラスや映り込んだ床や壁を見ると、心が洗われ癒やされる。本当にすごく大切なものだと語っていました。
暮らしを彩るステンドグラス。
心ひかれる色や形、文化の要素を組み合わせ、自分だけの空間を演出してくれます。
美の壺 三、和:西洋と交わる 和の感性
最後のツボは 和:西洋と交わる 和の感性。
井村馨さん / 小川三知研究家 / 鳩山会館の小川三知の作品【東京都 文京区】
東京都文京区 にある 鳩山会館(はとやま かいかん)は大正13年(1924年)に完成したイギリススタイルの洋館。通称 音羽御殿(おとわごてん)と呼ばれています。設計は大正・昭和初期に活躍した建築家 岡田信一郎(おかだ しんいちろう)。当時としては珍しい鉄筋コンクリート造の建物です。
色とりどりの綺麗なバラが咲く美しい庭園も見どころ。美の壺 File 532「ガラス」の回でも紹介されていました。
NHK朝ドラ「花子とアン」などのドラマの撮影にも使われています。
鳩山家は、鳩山和夫(1856~1911)、鳩山一郎(1883~1959)、鳩山威一郎(1918~1993)、鳩山由紀夫(1947〜)、鳩山邦夫(1948〜)、と4代にわたり政治家を輩出。鳩山一郎の私邸として建てられた邸宅を大規模改修し、1996年に鳩山家の業績を伝える記念館「鳩山会館」としてオープンしました。

ステンドグラス界に新風を吹き込んだステンドグラス作家と紹介されていたのは 小川三知(おがわ さんち)。
小川三知は慶応3年(1867年)静岡県生まれ。家業の医者を継ぐための勉強をしていましたが絵画への憧れが捨てられず明治23年(1890年)の東京美術学校の開設時に日本画科に入学。1900年に渡米し日本画教師の仕事をしていましたが、ステンドグラスに出会うと工房を渡り歩いき7年かけて学びます。1911年の帰国後は日本初のステンドグラス作家として活動しました。
鳩山会館には大正時代に小川三知が作ったステンドグラスが6組も残されています。解説してくれたのは小川三知研究家の 井村馨(いむら かおる)さん。
鳩山家の邸宅はハトのモチーフが多用されています。玄関 に入って上を見上げるとステンドグラスが迎えてくれます。
19羽のハト。一羽一羽 色や模様の異なるガラスで表現されています。
柔らかな線と優しい色合いが訪れた人を楽しませてくれます。
三知が50代の時に手がけた作品が 階段の踊り場 にある、法隆寺とハトをモチーフにした作品。
縦3m35cm、横1m80cm。和風のステンドグラスです。
たなびく雲に空を舞う鳥。その下には森のような緑と真っ赤な五重塔。ガラスで作られた一幅の絵画です。
まるで日本画のようなこの作品は、見る人を驚かせました。
五重塔を中央に配置せず、端に寄せて余白を楽しむ構図は日本画を学んだ三知だからこそ、と井村さん。
またガラスの使い方が非常に巧みで細部まで考え抜かれて作られています。
五重塔の部分はよく見ると2枚重ねで立体的に見せています。当時アメリカで学んだ最新の技術を使った工夫です。屋根瓦などは絵付けをしたガラスを窯で焼き付けています。
三知は西洋と東洋の融合した新しいアートを作りたいと思っていたのでは、と井村さんは考えています。
建物の1階にある 応接室 にも三知の作品が。
洋館では壁であるところを欄間のようにステンドグラスを入れています。
日本画を学んだ三知は非常に花鳥画を得意としていました。この花や鳥にも三知らしさが伺えます。
洋風なのに和風。だから日本の家屋にもなじみやすいし、こういう洋館にもなじみやすいというのが三知の作品の最大の特徴だと井村さんは語っていました。
名前 | 鳩山会館(はとやま かいかん) |
住所 | 東京都文京区音羽1-7-1 |
電話 | 03-5976-2800 |
WEB | https://www.hatoyamakaikan.com/ |
営業時間 | 火〜日:10:00〜16:00 |
定休日 | 月曜 |
入場料 | 大人:800円、65歳以上:700円、高校生以上の学生:600円、小中学生:500円 |
名前 | 小川三知を讃える会 |
WEB | http://www.sanchi.info |
久保田稔男さん / 国立科学博物館 / 吹き抜けホールのステンドグラス【東京都 上野】
東京都上野 にある 国立科学科学博物館(こくりつかがくはくぶつかん)は昭和6年(1931年)に建てられました。
この建物にも各所に ステンドグラス がちりばめられています。解説してくれたのは研究主幹の 久保田稔男(くぼた としお)さん。
見どころは 吹き抜けホール の上にあるステンドグラス。
半円状の中に鳥や植物が描かれています。この作品は 小川三知(おがわ さんち)が依頼を受けたものでした。
しかし建物の工事が始まる頃に残念ながら小川三知は亡くなってしまいます。
デザインは 伊東忠太(いとうちゅうた)が行い、制作は小川三知が率いたステンドグラス工房の職人が制作しました。
このステンドグラスには4羽の鳥が描かれています。
見方によって 鳳凰(ほうおう)にも キジ にも見えます、
背面には 唐草模様 のデザインがちりばめられていて、伝統的な日本のデザインモチーフのひとつであることには間違いないと久保田さん。
吹き抜けホールのステンドグラスはドーム形の天井の東西南北に配置されています。
この博物館にとって大切な意味を持っていると考えられます。
実はこの建物を上から見ると飛行機の形をしているのです。
当時の先端技術である飛行機をデザインのモチーフにして、建物全体で科学をイメージさせる中で、要所要所に日本風のものなにがしかのオリジナリティー、アイデンティティーを表す要素としてステンドグラスがつけられているのではないかと久保田さんは考えています。西洋から日本へ持ち込まれたステンドグラス。
それはいつしか日本の文化と融合し、新たな空間を作り出しています。
名前 | 国立科学博物館(こくりつかがくはくぶつかん) |
住所 | 東京都台東区上野公園7-20 |
電話 | 050-5541-8600 |
WEB | https://www.kahaku.go.jp/ |
営業時間 | 火〜日:9:00~17:00 |
定休日 | 月曜・年末年始 |
エピローグ
教室に行く前に、作りたいステンドグラスを描いてみる草刈さん。
教室で先生に手伝ってもらって出来上がったのはシンプルなバラのステンドグラス。素敵です。
でNHKの動画配信サービス NHKオンデマンド を視聴可能。 U-NEXT美の壺 も見逃し配信中。
虎に翼・
らんまん・
なつぞら などの朝ドラや
光る君へ・
鎌倉殿の13人・
真田丸 などの大河ドラマ、
探偵ロマンス・
正直不動産 などの名作ドラマ、
ファミリーヒストリー「草刈正雄」を一気見できます。U-NEXTは初回31日間無料トライアル。
NHKオンデマンド は別料金ですが、もらえる600ポイントで購入できます。PR
音楽 BGM
ジャズの名曲が流れる美の壺。番組BGMファンもいらっしゃるのではないでしょうか。
オープニング曲と番組内挿入曲をまとめましたので参考にどうぞ。リンク先で試聴できます。
オープニングテーマ
オープニングテーマ は Art Blakey And The Messengers(アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ)の名曲「Moanin’」。ジャズドラマー アート・ブレイキーが1958年に発表した同名のアルバムに収録されています。作曲はピアニストの Bobby Timmons(ボビー・ティモンズ)。
番組内 楽曲
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