NHK「美の壺(びのつぼ)」は普段使いの器から家具、着物、料理、建築に至るまで、衣食住、人の暮らしを彩ってきた美のアイテムを解説してくれる番組。紹介されたものは何?場所はどこ?出演は誰?どこで買える?と興味津々。
そんな気になる「美の壺・美術の鑑賞マニュアル」を詳しく調べてみました。最後に番組内の音楽もまとめてあります。
美の壺「跳ねて幸よぶ うさぎ」File 577
出演は俳優の 草刈正雄(くさかり まさお)さん、ナレーション(語り)は俳優の 木村多江(きむら たえ)さんです。
最新エピソード 美の壺 File 619「甕(かめ)」 もどうぞ併せてご覧下さい。
BSプレミアム(2023年11月30日まで。2023年12月1日から NHK BS(BS101チャンネル) へ移動)
初回放送:2023年4月5日(水)19:30~20:00
再放送 :2023年4月12日(水)08:00~、2023年4月15日(土)06:45〜
2023年11月13日(月)06:45〜
BS4K(2023年12月1日から BSプレミアム4K へ名称変更)
初回放送:2023年4月5日(水)19:30~20:00
再放送 :2023年4月10日(月)14:00~、2023年4月12日(水)08:00~
2023年4月15日(土)06:45〜、2023年11月13日(月)06:45〜
総合
再放送 :2023年10月4日(水)15:10〜
Eテレ
再放送 :2023年11月26日(日)23:00〜、2023年11月29日(水)05:30〜
U-NEXT でNHKの動画配信サービス NHKオンデマンド を視聴可能。虎に翼・らんまん・なつぞら などの朝ドラや 光る君へ・鎌倉殿の13人・真田丸 などの大河ドラマ、探偵ロマンス・正直不動産 などの名作ドラマ、ファミリーヒストリー「草刈正雄」を一気見できます。U-NEXTは初回31日間無料トライアル。NHKオンデマンド は別料金ですが、もらえる600ポイントで購入できます。PR
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美の壺 跳ねて幸よぶ うさぎ File 577 内容
数百匹の野生のうさぎが暮らす「うさぎ島」
写真家が捉える豊かな表情▽特別撮影が許された京都・大覚寺の野兎図
描かれた19匹のうさぎの創作秘話
知る人ぞ知る!鳥取の白兎伝説
左甚五郎の作と伝わる魔よけのうさぎ
伊万里焼には吉祥をよぶ月と波うさぎ
上杉謙信も!?うさぎの兜に勝利の祈り
国宝「鳥獣戯画」のうさぎ・生き生きした表情の秘密とは
飛躍への願い!墨絵のうさぎが躍動する!
プロローグ
草刈さんの家で聞こえる泣き声。なんとうさぎが「競争でカメに負けた」と泣いていました。
美の壺 一、表情:しぐさは語る
ひとつめのツボは 表情:しぐさは語る。
中村隆之さん+中村麿矢さん / うさぎ写真家 / うさぎ島の自然とうさぎ【広島県 大久野島】
瀬戸内海、広島・大久野島(おおくのじま)は通称 うさぎ島 と呼ばれています。
周囲4kmほどの大久野島に住むのは、およそ400匹の うさぎ。飼いうさぎが放たれ次第に増えていったと考えられています。
この島に毎月通う うさぎ写真家ユニット uta(うた)の 中村隆之(なかむら たかゆき)さんと 中村麿矢(なかむら まや)さん夫妻。厳しくも豊かな自然の中で生きるうさぎの姿を捉えています。
四季折々、花や草や果実をただ生きるために食べるのではなく、その時期にしか食べられないものを嬉しそうに食べる姿は見ている方も嬉しくなる、と隆之さん。
この島の自然とうさぎというものを1つのものと捉えてお伝えできたら、と語ります。
2人が初めて島を訪れたのは、20年前。島を訪れるごとに、うさぎの感情がとても豊かなことに気づきます。
泣いたりしないので意思表示に乏しいと思われがちなうさぎ。しかし表情や仕草を見ていると考えていることが理解できるのだとか。
例えば、耳の動き。
3km先の音まで聞き取る耳でうさぎは多くの情報を得ています。耳を寝かせ足を投げ出しているのはリラックスしている証。
普段は大人しく愛くるしいうさぎですが、オス同士がぶつかり合う闘志あふれる姿を見せるときもあり、そんな意外なところも魅力的。
以前から記録している うさぎの親子の撮影。天敵が多い島では再会できるとは限りません。
母親と2匹の子うさぎは元気に育っていました。母と子の命きらめく一瞬を切り取ります。
次第に母親と似てくる子うさぎの仕草。成長感じる瞬間です。
名前 | 大久野島(おおくのじま) |
住所 | 広島県竹原市忠海町大久野島 |
WEB | https://www.takeharakankou.jp/feature/usagi/top |
名前 | うさぎ写真家 uta(うた)(中村隆之(なかむら たかゆき)+中村麿矢(なかむら まや)) |
住所 | 熊本県合志市 |
WEB | https://ameblo.jp/maron0/ |
岡村光真さん / 大覚寺 執行 / 渡辺始興「野兎図」【京都市 右京区】
平安時代嵯峨天皇の離宮として始まった 京都右京区 大覚寺(だいかくじ)には 渡辺始興(わたなべ しこう)筆の障壁画「野兎図」があります。
普段は非公開の重要文化財・正寝殿にあるうさぎの日本画。障子の腰板に描かれているのは19匹のうさぎたち。
丸山応挙にも影響与えた江戸時代の画家・渡辺始興が描いた絵です。撮影時にしつらえてあったのは本物を精緻に模写したもの。
寺には描かれた経緯が代々伝えられてきました。解説してくれたのは 大覚寺 執行の 岡村光真(おかむら こうしん)さん。
41代の門跡猊下(もんぜきげいか、皇族・貴族の系統を継ぐ寺の住職)・寛深(かんじん)様が入山されたのはわずか12歳。まだ幼く親御さんの元に帰りたい寛深様の生まれ年の干支はうさぎであったため、うさぎを部屋に描いてお慰めになったのではないかと伝えられています。
名前 | 大覚寺(だいかくじ) |
住所 | 京都府京都市右京区嵯峨大沢町4 |
電話 | 075-871-0071 |
WEB | https://www.daikakuji.or.jp/ |
営業時間 | 9:00〜16:30 |
定休日 | なし |
今橋理子さん / 学習院女子大学 教授 / 野兎図のうさぎと月【東京都 新宿区】
野兎図に描かれているような多種多様な うさぎ。江戸時代の人たちは、これらのうさぎを実際目にしていたのではないかと研究者は言います。
解説してくれたのは学習院女子大学(がくしゅういんじょしだいがく)教授の 今橋理子(いまはし りこ)さん。
今橋さんは1964年東京生まれ。1987年学習院大学哲学科美術史専攻卒業、同大学院に進み、1993年博士後期課程満期退学。1994年、学習院大学より哲学博士の学位を取得。専門は日本美術史(江戸絵画史)、比較日本文化論、東西博物学史。
学習院女子大学助教授を経て2007年から教授を務めています。
18世紀半ばになると多くの自然物を観察し、それを楽しみ、研究もするという風潮が色濃くなります。
当時の資料には、すでに海外から様々な うさぎがもたらされ、人々が飼っていたことが伺えます。
渡辺始興は、本物のうさぎを細やかに観察し、描いたと考えられます。
後ろ向きになったうさぎの形は、ほとんど伝統的な図柄として描かれているものを確認することはできません。
黒いうさぎが非常に体をのびのびと後ろ足まで伸ばしてくつろいでいる様子も印象的に描かれています。
一方伝統的な図柄も描かれています。
うさぎが見上げているのは、月。月見の名所として知られる大覚寺。
東を向くこの部屋に座れば、野に遊ぶうさぎに囲まれながら 月見 ができるしつらえです。
うさぎとともに月の出を待つ。そこに描かれてはないけれども見上げているうさぎの視線の先にあるであろう月に自分たちも照らし出されているような気分になります。
わずか12歳で仏門へ入り大覚寺の住職となった寛深さんへささげられるには本当にふさわしい内容のテーマの絵だと今橋さんは語ります。
心を慰めてくれるうさぎ。時代を超え、静かにたたずんでいます。
名前 | 学習院女子大学(がくしゅういんじょしだいがく) |
住所 | 東京都新宿区戸山3-20-1 |
電話 | 03-3203-1906 |
WEB | https://www.gwc.gakushuin.ac.jp/faculty/g_japanese/teacher/imahashi.html |
今橋理子さんの著書。
美の壺 二、神通力:吉祥を運ぶ神の化身
ふたつめのツボは 神通力:吉祥を運ぶ神の化身。
白兎伝説【鳥取県】
白兎海岸 / 因幡の白兎【鳥取県 鳥取市】
鳥取県・白兎海岸(はくとかいがん)は奈良時代に 古事記(こじき)に描かれた 因幡の白兎(いなばのしろうさぎ)伝説の舞台です。
怪我をした うさぎを助けたのは、国づくりの神様 大国主(オオクニヌシ)。
そのオオクニヌシに恩返しするうさぎもまた神様として尊ばれてきました。
名前 | 白兎海岸(はくとかいがん) |
住所 | 鳥取県鳥取市白兎 |
WEB | https://www.torican.jp/spot/detail_1066.html |
城光寺照進さん / 青龍寺 住職 / 白兎大明神、波うさぎ【鳥取県 八頭町】
鳥取には山あいに伝わるもう一つの 白兎伝説 があります。
奈良時代創建の 成田山青龍寺(なりたさん せいりゅうじ)にその記録が残されています。
解説してくれたのは青龍寺 住職の 城光寺照進 さん。
代々伝わる「城光寺縁起」には「天照(アマテラス)の神様が山に降り立った際、どこからともなく白いうさぎが現れ道しるべをした」と記されています。
実はこのうさぎは、アマテラスの弟 月読の神(つくよみのかみ)ということが書かれていて、この地区の人たちは 白兎大明神(はくとだいみょうじん)として昔からお祭りしてきました。
青龍寺は真言宗のお寺ですが、地元・八頭町福本の 白兎神社 から移築された社殿があります。
正面には波間を跳ぶうさぎの姿。波うさぎ(なみうさぎ)と呼ばれています。
うさぎというのは月の神様。月は水と関係があり、農業や漁業に携わる方々は今でも昔の陰暦、月の暦を大事にされてます。
例えば、魚がたくさんとれたり、あるいは月夜の晩には蟹はとっても身が入らないなどと伝えられているのです。
名前 | 成田山青龍寺(なりたさん せいりゅうじ) |
住所 | 鳥取県八頭郡八頭町下門尾46 |
電話 | 0858-72-0450 |
WEB | http://www4.plala.or.jp/inaba-naritasan/index.html |
営業時間 | 9:00〜16:00 |
定休日 | なし |
赤倉神社 / 波うさぎ【鳥取県 八頭町】
鳥取八頭町 の 赤倉神社(あかくらじんじゃ)にも 波うさぎ の彫刻があります。
漁業だけでなく米や果物作りが盛んなこの地域では、たくさんの子供を産む うさぎは五穀豊穣の象徴として大切にされてきました。
名前 | 赤倉神社(あかくらじんじゃ) |
住所 | 鳥取県八頭郡八頭町大江933 |
電話 | 0858-73-8153 |
西橋寺 / 左甚五郎作と伝わる白兎【鳥取県 八頭町】
鳥取八頭町 の 西橋寺 のお寺の本堂に舞うのは、左甚五郎(ひだり じんごろう)が彫ったと伝わる 白兎。
火事よけ魔除けとして今も恐れ敬われています。
名前 | 西橋寺 |
住所 | 鳥取県八頭郡八頭町船岡437-1 |
電話 | 0858-72-0055 |
WEB | http://otera.jodo.or.jp/temple/34-020/ |
黒沢愛さん / 戸栗美術館 学芸員 / 器の意匠の中のうさぎ【東京都 松濤】
うさぎの意匠は 器(うつわ)にも使われています。
解説してくれたのは 東京・松濤 の陶磁器専門の美術館 戸栗美術館(とぐりびじゅつかん)学芸員 の 黒沢愛 さん。
「染付 波兎文 皿」
江戸時代の伊万里焼には、月と波うさぎ。
月にうさぎが住むと言う中国の伝承が元になっています。
「染付 兎形皿 伊万里」
満月を連想させるうさぎの姿。毛並みまで精緻に表現されています。
裏返すと波の模様。表裏一体で吉祥を呼ぶ波うさぎを表しています。
「染付 双兎文 皿」
「染付 吹墨月兎文 皿」
今でこそ鑑賞の対象ですが、当時は実際に使う器でありました。
縁起の良いイメージというのがうさぎに重ねられていたのではないかと考えられます。
名前 | 戸栗美術館(とぐりびじゅつかん) |
住所 | 東京都渋谷区松濤1-11-3 |
電話 | 03-3465-0070 |
WEB | http://www.toguri-museum.or.jp/ |
営業時間 | 水木日:10:00〜17:00、金土:10:00〜20:00 |
定休日 | 月曜・火曜、年末年始 |
うさぎモチーフの戦国武将の兜
うさぎが運ぶ吉祥を掴み取ろうと身にまとう強者たちがいました。
戦国武将(せんごくぶしょう)です。
日高薫さん / 国立歴史民俗博物館 教授 / 銀箔押張懸兎耳形兜【千葉県 佐倉市】
国立歴史民俗博物館(こくりつれきしみんぞくはくぶつかん)に所蔵されている 銀箔押張懸兎耳形兜(ぎんぱくおしはりがけうさぎみみなりかぶと)は 軍神の異名を持つ 上杉謙信(うえすぎ けんしん)が所有したとも伝わる兜。
解説してくれたのは 国立歴史民俗博物館 教授 の 日高薫(ひだか かおる)さん。
武士にとって戦場は生死を賭けた真剣な場であるのと同時に晴れの舞台。戦争に出て行く装いというのに、いろいろな工夫を凝らしていたようです。
銀箔押張懸兎耳形兜 のうさぎの耳は金属でできているわけではなく、和紙を何枚も漆を塗りながら貼り重ねて形を作っています。
この兜の真骨頂は、漆が渇く前に 銀箔(ぎんぱく)で全体を覆い仕上げていることだといいます。
出来上がった当初、月に照らされたこの兜は、銀箔の白い輝きを放ったことでしょう。
名前 | 国立歴史民俗博物館(こくりつれきしみんぞくはくぶつかん) |
住所 | 千葉県佐倉市城内町117 |
電話 | 043-486-0123 |
WEB | https://www.rekihaku.ac.jp/ |
営業時間 | 火〜日:9:30〜16:30 |
定休日 | 月曜、年末年始 |
井伊達夫さん / 井伊美術館 館長 / 兎耳形変り兜【京都市 東山区】
うさぎをかたどった兜は、験(げん)を担ぐ武将の間で支持を得ました。
徳川に仕える 渡辺半蔵(わたなべ はんぞう)家に伝る鉄製の兜 兎耳形変り兜(うさぎみみなりかわりかぶと)。
解説してくれたのは 京都市東山区 の 井伊美術館(いいびじゅつかん)館長 井伊達夫(いい たつお)さん。井伊美術館は 美の壺 File 511「刀剣」や 美の壺 File 574「月」 の回にも登場しました。
大きいたてものを使うというのは、自分の存在を大きく見せるため。
狙われやすいということは目立つということですが、目立つのは武士の武勇を表す大事なこと。
「兎形変り兜(うさぎなりかわりかぶと)」
うさぎそのものを模した兜。この装いに込めたうさぎの特性とは下がらないこと。
うさぎは前にしか行かない。侍も戦場では下がることは恥だとされていました。
後にあしらわれているのは、尻尾。
背後に従える家来たちを意識した造形だといいます。
可愛らしいところを見せるというのは、ゆとりを見せて平時の心を持つということ。兵法の極意、侍たちの信念だといいます。
うさぎの出で立ち。それは武将の心意気を今に伝えています。
名前 | 井伊美術館(いいびじゅつかん) |
住所 | 京都府京都市東山区花見小路四条下ル小松町564 |
WEB | https://www.ii-museum.jp/ |
電話 | 075-525-3921 |
営業時間 | 13:00〜17:00(要予約) |
定休日 | 不定休 |
入館料 | 1,500円 |
美の壺 三、鳥獣戯画:生き生きと跳ねる
最後のツボは 鳥獣戯画:生き生きと跳ねる。
五月女晴恵さん / 北九州市立大学 教授 / 京都 高山寺の国宝・鳥獣戯画のうさぎ【京都市 右京区】
京都・高山寺(こうさんじ)に伝わる国宝 鳥獣戯画(ちょうじゅうぎが)。
およそ800年前に描かれた絵巻はここで守り受け継がれてきました。
絵は全4巻。
傑作と言われる甲巻は、自然の中で様々な動物が戯れ、中でも うさぎが最も多く描かれています。
その生き生きとした描写から漫画の原点とも言われますが、作者や描かれた目的は未だ謎に包まれています。
30年に渡り鳥獣戯画を研究する 北九州市立大学(きたきゅうしゅうだいがく)教授 の 五月女晴恵(そおとめ はるえ)さんが解説してくれました。
まず見て可愛らしくて楽しいというところが鳥獣戯画の1番の魅力。全体的にすごく笑い声が聞こえてきそうな画だなと感じているそうです。
大きな魅力の1つ生き生きとした表情は、繊細な筆致が可能にしているのだといいます。
例えば 賭弓(のりゆみ)と呼ばれる的をいる競技の場面。
戦うのは、うさぎのチームと かえるチームです。
まさに矢を射ろうとしているうさぎの目を見ると、半月形になっています。真剣な表情だと表現する意図があると思われます。
うさぎチームの控えのうさぎが3羽描かれていて、向かって1番右側のうさぎの目は筆の穂先が上になるように目の点描を描いていることがわかります。
これはこのうさぎの気持ちが上がっているというのを表現したかったのではないかと五月女さん。
一方茫然自失のかえる。敵方のうさぎの矢が的である蓮の葉に見事命中しているからです。
かえるとうさぎの相撲の場面では投げられたにもかかわらず、うさぎからは笑い声が聞こえてきそうです。
さらに絵巻ならではの仕掛けもあります。
きつねとうさぎが後方を振り返っている絵は我々鑑賞者の視線を左に誘導している表現。
逃げる猿、追ううさぎ。さらに巻き進めると倒れたかえるが現れます。
これは先ほど大慌てで逃げていた猿の仕業でしょうか。追いかけるうさぎも飛ぶように走っています。
うさぎの跳躍力を表現したいがために飛ぶように走るように描いています。
鳥獣戯画には、自然や動物を見る日本人のまなざしが映されています。
名前 | 高山寺(こうさんじ) |
住所 | 京都府京都市右京区梅ケ畑栂尾町8 |
電話 | 075-861-4204 |
WEB | https://kosanji.com/ |
営業時間 | 8:30~17:00 |
定休日 | なし |
西元祐貴さん / 墨絵アーティスト / 鳥獣戯画から触発されたうさぎの絵
鳥獣戯画は現代のアーティストにも多くの刺激を与えています。
紹介されていたのは墨絵アーティストの 西元祐貴(にしもと ゆうき)さん。
西元さんは1988年鹿児島県生まれ。鹿児島東高校卒業後、日本デザイナー学院 九州校に入学し墨絵と出会いました。卒業後は路上ライブペイントのパフォーマンス活動を開始。
龍や侍など古のモチーフから現代のアスリートまで躍動する命を墨絵で表現しています。
西元さんが 鳥獣戯画の墨の線 に迫ります。
線1本1本に嘘がない。肉体や関節が線1本の強弱で表現されていて、絵師はこれまでものすごい数の線を引いているなと思ったそうです。
鳥獣戯画の躍動するうさぎが西元さんを突き動かし、うさぎの作品製作。
常に一発勝負を信条とする西元さん。その時間、その場所、その自分の心情がその時の感覚で描く線を大事にしているし、それがライブ感や躍動感につながるといいます。
2023年卯年。西元祐貴さんが描いたうさぎです。
鳥獣戯画に触発され、無心に何かを追いかけ跳躍する姿。
常に時代は変わっていく。それが明るい方向に向かって行ってくれれば、というのが西本さんがうさぎに込めた思いです。
長きにわたり人々の願いを受け止めてきたうさぎ。
今年も多くの幸せを運んでくれますように。
名前 | 西元祐貴(にしもと ゆうき) |
WEB | https://www.yuki-nishimoto.com/ |
エピローグ
「負けるのは怖くないよ。一生懸命走るといいんだよ」と草刈さんに励まされた うさぎさん。
一生懸命走るよ、と元気に帰って行きました。
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音楽 BGM
ジャズの名曲が流れる美の壺。番組BGMファンもいらっしゃるのではないでしょうか。
オープニング曲と番組内挿入曲をまとめましたので参考にどうぞ。リンク先で試聴できます。
オープニングテーマ
オープニングテーマ は Art Blakey And The Messengers(アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ)の名曲「Moanin’」。ジャズドラマー アート・ブレイキーが1958年に発表した同名のアルバムに収録されています。作曲はピアニストの Bobby Timmons(ボビー・ティモンズ)。
番組内 楽曲
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