NHK「美の壺(びのつぼ)」は普段使いの器から家具、着物、料理、建築に至るまで、衣食住、人の暮らしを彩ってきた美のアイテムを解説してくれる番組。紹介されたものは何?場所はどこ?出演は誰?どこで買える?と興味津々。
そんな気になる「美の壺・美術の鑑賞マニュアル」を詳しく調べてみました。最後に番組内の音楽もまとめてあります。
美の壺「食を彩る 絵皿」File 586
出演は俳優の 草刈正雄(くさかり まさお)さん、ナレーション(語り)は俳優の 木村多江(きむら たえ)さんです。
最新エピソード 美の壺 File 619「甕(かめ)」 もどうぞ併せてご覧下さい。
BSプレミアム(2023年11月30日まで。2023年12月1日から NHK BS(BS101チャンネル) へ移動)
初回放送:2023年8月16日(水)19:30~20:00
再放送 :2023年8月23日(水)08:00~、2023年8月26日(土)06:45〜
NHK BS(BS101チャンネル)
再放送 :2024年9月21日(土)07:30〜
BS4K(2023年12月1日から BSプレミアム4K へ名称変更)
初回放送:2023年8月16日(水)19:30~20:00
再放送 :2023年8月21日(月)14:00~、2023年8月23日(水)08:00~
2023年8月26日(土)06:45〜、2024年7月31日(水)19:30〜
総合
再放送 :2023年8月30日(水)15:10〜
Eテレ
再放送 :2024年10月6日(日)23:00〜、2024年10月14日(月)05:55〜
U-NEXT でNHKの動画配信サービス NHKオンデマンド を視聴可能。虎に翼・らんまん・なつぞら などの朝ドラや 光る君へ・鎌倉殿の13人・真田丸 などの大河ドラマ、探偵ロマンス・正直不動産 などの名作ドラマ、ファミリーヒストリー「草刈正雄」を一気見できます。U-NEXTは初回31日間無料トライアル。NHKオンデマンド は別料金ですが、もらえる600ポイントで購入できます。PR
美の壺 土瓶と急須 はこちらをどうぞ!
美の壺 2024年度(2024年4月〜2025年3月)バックナンバー はこちらをどうぞ!
美の壺 心をいざなう 階段 File 586 内容
▽モデル冨永愛さんも絵皿の大ファン!ふだんの食卓で使うお気に入りを大公開!冨永愛流の選び方とは?!
▽骨董(こっとう)市でも絵皿は人気!陶磁研究家に聞く絵皿の味わい方
▽気鋭の陶芸家・浜野まゆみさん。江戸時代の古伊万里を探求する手仕事の技
▽柳宗悦が絶賛した普段使いの「石皿」とは!?
▽ふぐ料理店ならではの絵皿使いこなし!
▽金継ぎで生まれる新たな景色!
プロローグ
草刈さんの家の蔵の中から出てきた絵皿。
「きっと名品ですよ。鑑定してもらおうかな?」と言うと、皿が不満を漏らします。皿が、しゃべった?
美の壺 一、時代:時代の息吹を楽しむ
ひとつめのツボは 時代:時代の息吹を楽しむ。
冨永愛さん / モデル / 愛用の骨董の伊万里焼
愛用の絵皿を見せてくれたのはモデルの 冨永愛(とみなが あい)さん。
冨永さんは1982年神奈川県生まれ。15歳で雑誌「プチセブン」のモデルとなり、17歳の時に高校の制服を着た写真が雑誌「ヴォーグ」に掲載され本格的に世界で活動を開始。2001年にニューヨークコレクションでランウェイデビュー。ファッションショーやファッション雑誌で活躍。2004年にパリ在住の日本人パティシエと結婚し2005年3月に長男を出産。
2022年には息子の 冨永章胤(とみなが あきつぐ)さんもモデルデビューしています。
近年は俳優としても活動する冨永さん。2023年には NHK「大奥」の主役 8代将軍・徳川吉宗(とくがわ よしむね)を演じ話題となりました。
着物も大好きだと言う冨永さんは NHK「趣味どきっ! 浮世絵で体感! リアルな江戸LIFE」で着物の着こなしを披露。多方面で活躍しています。
冨永さんがSNSにアップする食卓には絵皿がいっぱい。
集めているのは、江戸時代から昭和初期にかけて作られた 伊万里焼(いまりやき)。
17歳の時から世界を股にかけ活躍する冨永さん。若い頃から仕事上海外に行くことが多く、自分の生まれ育った日本の文化を知らないと改めて感じたといいます。まず最初に着物の着付けを習い始め、骨董市にも行き始めました。
骨董市では古布や着物と一緒に器も並んでいて、自然と古い絵皿にも興味を持つようになったそうです。
冨永さんが特に気にいっているのが生き物が描かれた絵皿。
お気に入りの 金魚の柄の絵皿 はキョトンとし金魚の目がすごくコミカル。人の抜けている面を見つけると面白く感じてしまうのと一緒で豪華絢爛な皿よりもちょっと抜け感があったほうが面白く感じてしまうと言います。
絵皿を飾っておくのはもったいない。食卓に出してこそ楽しめる、と絵皿を日々の食卓で使っている冨永さん。
鳳凰の絵皿を使っても料理を乗せてしまうと絵柄は見えません。でも食べた後に鳳凰が出てくると「あっ」となる出会がある。
器ひとつとっても、なぜこの大きさなのか、なぜこの絵柄なのかというのは日本の文化につながってくる。骨董の皿を普段の生活で使うのも息子や家族に伝えられることがある。
ライフスタイルというのは心のどこかに染みつくものがあると考える冨永さんは、古い絵皿を伝えていけるのであれば伝えていきたいと語っていました。
名前 | 冨永愛(とみなが あい) |
WEB | http://www.tominagaai.net/ |
冨永愛さん出演の男女逆転「大奥」。U-NEXTやAmazonのNHKオンデマンドで視聴できます。U-NEXTは初回無料トライアルあり。
大江戸骨董市 / 都会の真ん中で開催される骨董市【東京都 有楽町】
東京・有楽町 の 東京国際フォーラム(とうきょうこくさいフォーラム)地上広場で開催されている 大江戸骨董市(おおえどこっとういち)。江戸開府400年を記念する2003年9月に始まりました。
都会の真ん中で開催されている日本最大級の露天骨董市で、約250店舗が出店します。開催は毎月第1・3日曜日ですが連休の場合は前後にずれたりするので開催日は公式サイトで確認してください。
入場料は無料です。
若い人や外国人にも骨董の絵皿は大人気。海外メディアでも取り上げられたことから、骨董好きの外国人バイヤーも訪れるそうです。
名前 | 大江戸骨董市(おおえどこっとういち) |
住所 | 東京都千代田区丸の内3-5-1 東京国際フォーラム1階地上広場 |
電話 | 大江戸骨董市実行委員会:03-6407-6011 |
WEB | https://www.antique-market.jp/ |
開催日 | 毎月第1・3日曜:9:00~16:00(雨天中止) |
入場料 | 無料 |
森由美さん / 陶磁研究家・戸栗美術館学芸顧問 / 骨董絵皿の楽しみ方
絵皿の時代背景を知れば、もっと楽しめるのだとか。
陶磁研究家・戸栗美術館学芸顧問の 森由美(もり ゆみ)さんが 骨董絵皿の楽しみ方 を教えてくれました。
森さんは東京生まれ。父は骨董商・古美術鑑定家の 中島誠之助(なかじま せいのすけ)さん。
立教大学理学部化学科で化学を学んだ後、東京藝術大学大学院美術研究科保存科学専攻修了。
戸栗美術館で学芸員として勤務。東洋陶磁と展示企画を学び、日本陶磁協会では専門月刊誌「陶説」を9年間編集。2014年に夫・森高一 さんと 株式会社 森企画 を設立。陶磁器や伝統文化に関する執筆、講演、企画制作などを行っています。
父と同じくテレビ東京「開運!なんでも鑑定団」に出演しています。
見せてくれたのは森さん愛用の古い絵皿。
江戸時代と明治時代の 染付(そめつけ)の絵皿。白地に青の染付時代によってその青が変化するといいます。
呉須(ごす)と呼ばれる青色の顔料。
江戸時代は天然の鉱石を使って作られていました。鮮やかなきれいな色ですが、ものによってもっと淡いものもあります。
一方、明治以降には人工的に作られた合成のコバルトが登場し、濃い色が出るようになりました。
当時の人にとっては驚きを持って喜んで受け入れられたそうです。
色だで時代が古い新しいとは言い切れないのですが、森さんは「染付の色は時代を映す」と考えその時代の特徴として愛でています。
明治時代になると絵や模様はそれまでの手描きに代わり、型紙を使った印刷が多くなります。
しかし型紙といっても手作業。模様がはみ出したものもあります。
手仕事によるちょっとしたズレ。この面白さを味わっていただきたい、という森さん。
森さん愛用の星柄の大皿。ぱっと見たときに「ヒトデの皿」という印象をもったそうです。
細かい柄は青海波(せいがいは)という波の文様。波の模様とヒトデということで、夏の海辺のお皿のイメージです。
見方を変えて「お星様」に見るとクリスマスのときの器として使うこともできます。
見立てる というのは楽しい日本の文化なので、ぜひそれを生かしていただきたいと語っていました。
名前 | 戸栗美術館(とぐりびじゅつかん) |
住所 | 東京都渋谷区松濤1-11-3 |
電話 | 03-3465-0070 |
WEB | http://www.toguri-museum.or.jp/ |
営業時間 | 水木日:10:00〜17:00、金土:10:00〜20:00 |
定休日 | 月曜・火曜、年末年始 |
味わい深い骨董の染付の皿。
美の壺 二、絵:先人の技をたどる
ふたつめのツボは 絵:先人の技をたどる。
浜野まゆみさん / 陶芸家【佐賀県 唐津市】
佐賀県唐津市 の陶芸家 浜野まゆみ(はまの まゆみ)さん。
浜野さんは1974年埼玉県生まれ。武蔵野美術大学造形学部日本画学科で日本画を学びました。大学卒業後は九州の古い焼き物に魅せられ移住。用途のあるものに描きたいと佐賀県立有田窯業大学校に入学し、陶芸の道へ。
博物館で糸切成形で作られた初期伊万里の器を触った時のなんともいえない雑味のある魅力に惹かれて技法を研究。古い焼き物を探求し、器を作り続けています。
浜野さんの作品は、染付の絵皿 が中心。
生地の風合いや文様、器の形も、古い時代の絵皿を参考にしています。
特に魅力を感じているのは、江戸時代の前期に九州有田で作られた 初期伊万里(しょきいまり)。古い陶片から古の技法を探求しています。
釉薬(ゆうやく)の色や呉須(ごす)の色、古い焼き物がひとつあればそこから学べるものはたくさんあり、昔の人がどう作っていたのかを考えながら探りながら製作しています。
江戸初期の器を参考にした 軍配型の絵皿 を作るところを見せていただきました。
小さな花が連なった 藤の文様 は子孫繁栄の吉祥紋。
形作りは江戸時代の有田の技法、原料の粘土糸でスライスする 糸切り成形(いときりせいけい)です。
糸切り成形は江戸時代初期に登場しましたが、今ではやる人がほとんどいません。当時の技をたどることで昔の職人の思いを感じたいとあえて昔の技法に挑戦。
手描きで藤の花を描きます。江戸時代の人の意匠がすごく優れているなと実感ながら描いていると筆が進むといいます。
焼き上げるのは、江戸時代の窯を再現した 登り窯(のぼりがま)。
青色の濃淡、生地の風合いなど、様々な表情の絵柄ができました。
窯に任せるところも多く仕上がりが完全に予測できるわけではありません。
浜野さんはいにしえの職人から受け継いだ技で祈りを捧げるように絵皿を作り続けます。
名前 | 浜野まゆみ(はまの まゆみ) |
住所 | 佐賀県唐津市 |
水野雄介さん / 瀬戸本業窯 陶工・八代目半次郎 後継 / 柳宗悦が絶賛した石皿【愛知県 瀬戸市】
愛知県瀬戸市、民藝運動の父・柳宗悦(やなぎ むねよし)が惚れ込んだ絵皿と紹介されていたのは 石皿(いしざら)。白洲正子(しらす まさこ)も江戸後期の石皿を普段使いしてました。
石皿は江戸時代の終わりごろから盛んに作られた普段使いの器です。石のように丈夫なことからこの名が付いたとか。
柳はこんな言葉を残しています。
旅籠屋(はたごや)や煮売屋(にうりや)を始め、どんな台所ででも重宝がられました。
柳宗悦「手仕事の日本」
この皿には昔は巧みな絵を描きました。
陶器の絵でこの位の美しさを有つものは、日本の焼き物では他の多くはない。
柳宗悦 編「工藝」創刊号
伝統を受け継ぎ、今も石皿を作り続ける工房 瀬戸本業窯(せとほんぎょうがま)。
出演されていたのは陶工・八代目半次郎 後継 水野雄介(みずの ゆうすけ)さん。
瀬戸本業窯は250年以上続く窯元で、実用的な食器を作っています。土や釉薬から自分たちの手で作っており、職人によって一つずつ手仕事で作陶。
代々当主が 水野半次郎(みずの はんじろう)の名を受け継ぎ、現当主は水野雄介さんの父・七代目半次郎。2003年には水野雄介さんが父・七代目半次郎に師事、八代目半次郎 後継として作陶に打ち込んでいます。
1960年代に水野雄介さんの祖父 六代 水野半次郎 が 柳宗悦 の民藝思想に感銘を受けます。バーナード・リーチ、濱田庄司(はまだ しょうじ)も瀬戸本業窯を訪れ、瀬戸の民藝の名品として高く評価されてきました。現在でも登り窯からガス窯になったこと以外は創業以来ほとんど変わらない手仕事が受け継がれています。
石皿は呉須と鉄の2色の線でシンプルに描かれています。身近な植物や風景などを題材にした素朴で洒脱な絵が特徴です。
紹介されていたのは江戸時代の終わりから盛んに描かれた 柳の絵 の皿。
名古屋城を「柳城(やなぎじょう)」と呼んだことから人気が高く、多く作られました。
当時の職人が一気呵成に描き上げました。
現在、水野さんの工房では当時と同じ柄の石皿を作り続けています。
今も昔も石皿の絵に必要なのは、速さと勢い。
水野さんの祖父、六代 水野半次郎 はこんな言葉を残しています。
2、3分に1個をつくらないと仕事にならない。
六代 水野半次郎「瀬戸の絵皿」
驚くべきスピードだ。
今の技からいえば神業である。
早いから仕事が枯れて美しい
「枯れて美しい」という表現。「枯れて」とはどういう意味かと水野さんは考えました。
たくさん描いてこなれていくと仕事も熟していく、そういうところを表現をしたのかなと語っていました。
職人たちが育んできた時代を超えて愛される絵皿です。
名前 | 瀬戸本業窯(せとほんぎょうがま) |
住所 | 愛知県瀬戸市東町1-6 |
電話 | 0561-84-7123 |
WEB | https://www.seto-hongyo.jp/ |
営業時間 | 窯横カフェ:金土日祝:11:00~17:00(要電話予約) |
定休日 | 窯横カフェ:月〜土 |
瀬戸本業窯(せとほんぎょうがま)の瀬戸焼の器。
柳宗悦 / 思想家 / 民藝運動の創始者
「美の壺」に何度も登場する 民藝運動(みんげいうんどう)の創始者 柳宗悦(やなぎ むねよし、やなぎ そうえつ)。「民藝運動の父」とも呼ばれます。
柳宗悦は明治22年(1889年)東京都生まれ。学習院初等科・中等科・高等科を卒業後、1913年に東京帝国大学文科大学哲学科心理学専修を卒業。学習院在学中の1909年に準備中の同人文芸誌「白樺」の仲間・武者小路実篤、志賀直哉らと バーナード・リーチ を訪ね、リーチとの親交が始まりました。
執筆活動を続けながら東洋大学教授、大正12年(1923年)の関東大震災後は京都に移住し同志社大学講師、関西学院講師などを務めました。
「民藝」という言葉が最初に使われたのは大正14年(1925年)。翌年に陶芸家の富本憲吉、濱田庄司、河井寛次郎の四人の連名で「日本民藝美術館設立趣意書」を発表します。
「民藝」とは「民衆的工芸」の略語。名も無き職人の手から生み出された日常の生活道具を「民藝(民衆的工芸)」と名付け、生活の中にある美は美術品に負けない美しさがあると唱えました。
昭和6年(1931年)に民藝運動の機関誌「工藝」を創刊。昭和11年(1936年)には東京駒場に 日本民藝館(にほんみんげいかん)を開設。柳宗悦が初代館長となりました。日本民藝館は 美の壺 File 500「美術館」でも紹介されました。
柳宗悦の活発な運動により日本各地の手仕事の文化を大切にする同志や後進が増えていきました。
柳の厳しい審美眼によって収集された日本民藝館のコレクションは現在も同館で展示されています。
名前 | 日本民藝館(にほんみんげいかん) |
住所 | 東京都目黒区駒場4-3-33 |
電話 | 03-3467-4527 |
WEB | https://www.mingeikan.or.jp/ |
営業時間 | 火〜日:10:00〜17:00 |
定休日 | 月曜 |
入館料 | 一般 1,200円 |
美の壺 三、生かす:景色を生み出す
最後のツボは 生かす:景色を生み出す。
熊澤彰さん / ぎんざ姿 / ふぐ刺しの皿【東京都 銀座】
東京銀座、昭和33年創業のふぐ料理店 ぎんざ姿 の店主 熊澤彰(くまざわ あきら)さん。1日1組の完全個室で、極上の天然とらふぐ料理と最高ランクの国産黒毛和牛料理が味わえるお店。
ふぐといえば、なんといっても ふぐ刺し(ふぐさし)。
熊澤さんは自ら骨董市などに出向き選りすぐった絵皿を使っています。
江戸時代の 染付(そめつけ)、大胆な文様の 織部焼(おりべやき)、江戸時代後期の 古伊万里(こいまり)。
季節や客の好みに合わせて皿を選びます。
薄く捌いたふぐの身を絵皿に敷き詰めていきます。
熊澤さんはこうした絵皿を使う前は無地の皿に盛っていました。
ふぐ刺しが白くて透き通っているのを見せたくて白磁や青磁に盛っていましたが、青磁だけで面白くないから絵皿に盛ったらいいんじゃないかと思い至ったのだとか。
お客さんにも好評で、「おお」っと絵皿を見入ってくださるのはとても嬉しいそうです。
ふぐちり用には なます皿。客の雰囲気や服装などに合わせて振る舞います。
熊澤さん流の盛り付けのコツは「余白をどれだけ残すか」ということを考えて盛り付けること。
日本の器は全体の7分目までによそうと、非常に料理が映えて器もきれいに見えます。
骨董の綺麗な器を眺めている時よりも、料理が盛られたときに「いい景色だな」「器も喜んでくれているんじゃないかな」と感じるそうです。
名前 | ぎんざ姿(ぎんざ すがた) |
住所 | 東京都中央区銀座1-9-18 ぎんざ姿ビル |
電話 | 03-3567-0003 |
予約 | ぎんざ 姿(一休レストラン) |
WEB | https://fugusugata.jp/ |
営業時間 | 月〜金:17:00〜23:00 |
定休日 | 土曜・日曜 |
1日1組の完全個室で極上の天然とらふぐ料理がいただけるぎんざ姿(ぎんざ すがた)。
森田いくみさん / 金継ぎ
絵皿のひと味違った楽しみ方も紹介されました。
森田いくみ(もりた いくみ)さんの趣味は 金継ぎ(きんつぎ)。器の壊れた部分を漆などで接着し、金や銀などで装飾する技法です。
森田さんは10年ほど前から金継ぎ教室に通って腕を磨いてきました。
これまで金継ぎした中でも特に思い出深い絵皿は商売をしていた夫の家にあったもの。大勢の職人や家族をもてなしてきました。
一度割れてしまいましたが、金継ぎをして大切に使っています。
自分自身はその場にいなかったけれども、その皿を見るとその時の家族やお勝手の雰囲気とか目に浮かぶような感じがする1枚。
この皿に金継ぎをすることで、新たな発見がありました。
金継ぎで生まれ変わった様子は「景色」と呼ばれます。友人が「菊と菊の間に小川が流れてるみたい」と言ってくれたときに、なるほどそういう見方もあるんだと新鮮に感じたようです。
森田さんがこの絵皿に合わせるのは、3年前に亡くなった夫の好物・おいなりさん。
代々何代か使われてきた器もあるだろうし、それを繋いできた人たちの思いもその絵に表れている気がする。皿はものだけど、感情を持ったもののような気がすると語っていました。
それぞれの時代、それぞれの場所で輝く絵皿です。
エピローグ
「僕たち皿は飾られるだけじゃなくて、料理をのせて使われたい」という皿。
それならば、と草刈さんは皿に枝豆を盛っていただきます。いつもの枝豆が豪華に見えますね!
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音楽 BGM
ジャズの名曲が流れる美の壺。番組BGMファンもいらっしゃるのではないでしょうか。
オープニング曲と番組内挿入曲をまとめましたので参考にどうぞ。リンク先で試聴できます。
オープニングテーマ
オープニングテーマ は Art Blakey And The Messengers(アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ)の名曲「Moanin’」。ジャズドラマー アート・ブレイキーが1958年に発表した同名のアルバムに収録されています。作曲はピアニストの Bobby Timmons(ボビー・ティモンズ)。
番組内 楽曲
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